第237話:ただのガスコンロのガンコな焦げ付き落としとバーナーの目詰まり掃除(剪定)と、爆炎と紅蓮の焦熱迷宮の強制全自動広域ガス供給・無限クリーン熱源インフラ化
第237話:ただのガスコンロのガンコな焦げ付き落としとバーナーの目詰まり掃除(剪定)と、爆炎と紅蓮の焦熱迷宮の強制全自動広域ガス供給・無限クリーン熱源インフラ化(総合ライフサポート企業の厨房火気・熱源メンテナンス業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
庭先では、かつて全宇宙を滅ぼそうと幾度も襲い掛かってきた創造神や天界の神々、そしてすっかり常連の大家さん候補として定着した勇者パーティの面々が、初夏の爽やかな風を感じながら「やっぱり料理をするときは火力が命だな」「コンロの火が赤いと鍋底にススがついて洗うのが大変だぞ」「吹きこぼれを放置すると、すぐに焦げ付いて火の通りが悪くなるからな」などと、ごく一般的な田舎の厨房設備のメンテナンスと火の元の管理について楽しげに語り合っている。
世界中のありとあらゆる危険なダンジョンを「浄水器のフィルター交換」や「布団のダニ退治」、「包丁の刃こぼれ研ぎ」といった定期メンテナンス業務として処理し、次々と全自動クリーンインフラに改修してきたアルド。彼の手にかかれば、世界を滅ぼすスタンピードなど「生活インフラの掃除や手入れをサボった結果の汚れや目詰まり」に過ぎない。ダンジョンは生活の一部であり、完全に塞げば資源が枯渇してしまうため、適度な『剪定(間引き)』を行うことで安全で快適な設備へとリメイクされてきた。
今日もまた、日々のメンテナンス業務と家事への情熱を燃やすアルドが、キッチンで腕を振るっていた。そこからは、魂の最深部を震わせるような、中華鍋で油が弾ける小気味よい音と、甜麺醤とニンニクが焦げる暴力的なまでの香ばしい匂いが漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大家の神々や勇者パーティのみんなも一緒に食べる『幻獣豚の極厚回鍋肉〜大精霊の森の朝採れキャベツと特製旨辛ダレ〜と、世界樹のネギが香る黄金炒飯』だ! まずは、脂の甘みが規格外の幻獣豚の厚切り肉を、神仙の中華鍋で表面がカリッとするまで香ばしく炒める! そこに、シャキシャキ感を残すためにサッと油通しした大精霊のキャベツとピーマンを投入し、熟成された神仙甜麺醤と豆板醤、すりおろしニンニクを合わせた特製ダレを一気に絡めるんだ。強火で一気に煽ることで、タレが適度に焦げて旨味が何十倍にも爆発する! その横で、天界鶏の産みたて卵と神仙米、世界樹のネギだけでパラッパラに仕上げた黄金炒飯を山盛りに盛り付ける。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、圧倒的なスパイスと肉の香りを放つ特大の中華皿をダイニングテーブルに運ぶと、神竜ポチや星狼シロはもちろん、コンロの話題で盛り上がっていた創造神たちまでもが、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、目を輝かせて席に着いた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば幻獣豚の圧倒的なビタミンと上質な脂質が全身の魔力回路を限界突破させ、特製旨辛ダレの唐辛子成分が血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時に燃焼し、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高の中華フルコース』である。
「うむ……! このテリヤキのごとく輝く幻獣豚の極厚肉を口に運んだ瞬間に広がる、肉汁の暴力的なまでの甘みと、甜麺醤のコク深い旨味のビッグバン! 強火で炒められたキャベツのシャキシャキとした食感が肉の重さを中和し、すかさずパラパラの黄金炒飯を掻き込めば、美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる無限の食欲ループ! 胃袋から全身が熱狂的なエネルギーで満たされていくこの多幸感、我が最高福利厚生責任者の職務が、王都の超高級中華料理店で至福の朝食を貪る皇帝のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、レンゲを持つ両手を震わせ、神々と肩を並べて熱々の回鍋肉に感涙して咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後の極上ジャスミンティーが振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたキッチンのガスコンロの前で立ち止まり、真剣な表情で首を傾げた。
「……ねえ。今朝、回鍋肉を作ろうと思ってコンロの火をつけたら、炎が綺麗な青色じゃなくて、不完全燃焼みたいなオレンジ色になってて『ボボボッ』って変な音がしてたんだよね。おまけにバーナーの穴(炎口)の周りに『タチの悪いガンコな吹きこぼれの焦げ付きと油汚れ』が固まってて、火の通りがまばらになってる。僕の全知全能のセンサーで見ると、それが世界に多大なクリーンな天然魔法ガスと高純度の火魔法石を供給している『爆炎と紅蓮の焦熱迷宮』の仕業だってわかる。長年の放置で内部の爆炎魔獣や炭化ゴーレムが異常繁殖して熱エネルギーが飽和状態になり、ガスコンロ(ダンジョン)がガンコな焦げ付きでビッシリ詰まって、大爆発のスタンピード寸前になってるみたいだ」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドは、世界の理を「生活設備のメンテナンス」として完璧に把握している。
「みんな、聞いて。ダンジョン(厨房の火器)って、毎日美味しいご飯を作ったり、冬場に部屋を暖めたりするためのクリーンな熱源を供給してくれる凄く大事な生活インフラだよね。だから、危険だからって完全に壊して塞いじゃうと、世界中から魔法ガスがなくなって熱資源が枯渇しちゃうんだ。でも、放置しすぎると焦げ付きや不完全燃焼(魔物)が大量発生して、スタンピード(致死のガス爆発)を起こしてしまう。だからこそ、定期的に危険な場所から優先して『ガンコな焦げ付きを専用の洗剤とブラシで掃除して、炎口の目詰まりを通す(剪定)』ことで、スタンピードを防ぎつつ、熱資源が枯渇しないように自動で火力を管理する対策が必要なんだ!」
「社長の仰る通りです。ダンジョンの『剪定』と『持続可能な資源管理』……まさに我が社の理念の集大成ですね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「現在、世界で最も危険な熱汚染と爆発の震源地として警戒されているのが、その『爆炎と紅蓮の焦熱迷宮』です。内部は完全に炎・爆発属性の魔物と有毒ガスが飽和状態にあり、いつ致死の大噴火とガス爆発のスタンピードが決壊してもおかしくない状況。しかし、あの迷宮は世界中に希少な『極上火魔法石』や、世界を温める『最高級のクリーン魔法ガス』を提供する『重要な火器・熱源設備』でもあります。潰さずに適正な火力と安全性に剪定する『定期メンテナンス業務』に最適の現場と言えるでしょう」
「その通り! だから今日は、バーナーの奥に限界まで溜まったガンコな焦げ付きと油汚れ(魔物)をしっかり取り除いて、綺麗な青い炎が出る安全なコンロの状態に剪定するよ! まずは専用の『事象溶解の神仙アルカリクリーナー』をシュッシュッ!と吹きかけて、炭化した焦げをドロドロに溶かす。そして『事象研磨の神仙ワイヤーブラシ』でゴシゴシッ!と磨き上げて炎口の目詰まりを綺麗に貫通させるんだ。もちろん、資源が枯渇しないように、有用な火魔法石やクリーンなガス成分は『因果抽出のふるいネット』でしっかり残して回収する。最後に詰まったコアを『最新式・自動火力調整・不完全燃焼防止機能付き神仙エコ・ガスコントローラー』にリフォームして、物理的に二度と目詰まりせず、かつ適度な極上の熱源を永遠に生み出し続ける完璧なインフラにリセットしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。コンロの周りにこびりついた鬱陶しい炭化ゴーレムども(魔獣の群れ)の粉砕と、ガスの通り道を塞いでいる無駄な焦げ付きの解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のスクレーパーと高圧スチームで一つ残さず粉砕し、完璧な『下地処理(焦げ落としと間引き作業)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型のスクレーパーのように構えて不敵に笑う。
「ええ。ダンジョン内に漂う危険な猛毒の不完全燃焼ガスや異常な熱気(※致死の環境)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力換気・冷却魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、安全に焦げ落としができる涼しい環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、飛び散る有毒な油汚れや飛び火が、外の世界やご近所を延焼させないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、ダンジョンの入り口と周囲に完璧なマスカー養生と防炎・ガス漏れ防止シート(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! 火の元のメンテナンスはガス漏れや火傷の危険があるから、しっかり防炎養生と換気をして安全第一で作業しようね!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(致死の猛毒ガスと爆炎を完全に弾く特製ガスコンロ清掃用・完全防炎エプロンと耐熱グローブ、防毒マスク)に着替え、手には巨大な「事象溶解の神仙アルカリクリーナー」と「事象研磨の神仙ワイヤーブラシ」、プロ仕様の「因果抽出の神仙ふるいネット」、そして「絶対燃焼の神仙エコ・ガスコントローラー」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『厨房火気・熱源メンテナンス道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちのガス爆発とスタンピードの悩みを解決するために、邪魔な焦げ付きを『剪定』して、枯渇しない優良なクリーン熱源インフラにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、コンロ清掃仕様に改造された魔導サービスカー(強力な換気扇とスチームクリーナー搭載)に乗り込み、空間が視界を遮るほどの激しい爆発炎と有毒ガスで溢れかえっている次元の迷宮『爆炎と紅蓮の焦熱迷宮』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、次元の迷宮『爆炎と紅蓮の焦熱迷宮』の内部。
そこは、長年の放置により凶悪な爆炎竜や炭化ゴーレムが異常繁殖し、地表を覆い尽くすほどにひしめき合う、文字通りの灼熱地獄であった。迷宮のコアから溢れ出す無尽蔵の熱気と有毒ガスが魔物たちを際限なく凶暴化させ、今まさに外の世界へと溢れ出そうと(大爆発のスタンピードを起こそうと)している、世界滅亡のカウントダウンの最中である。
「グォォォォッ!! 我ら焦熱の軍勢よ! 溜まりに溜まったこの数億トンの爆炎とガスの怒りを、今こそ地上へ解き放つ時が来た! 全ての文明を灰燼に帰し、この世界を我らの新たな焦土(迷宮)と変えてくれるわ!」
迷宮の最深部で、無数の爆炎魔獣たちを統べる超巨大な『紅蓮の爆炎竜』が、傲慢な爆風の咆哮と共に猛烈な有毒ガスと鋭い炎の槍を乱射していた。
「さあ、爆発せよ! 地上の脆弱な結界など、我らの圧倒的な熱量と爆圧の前には一瞬で蒸発する! スタンピードの恐怖を――」
――キキィィィィッ!! ドサァァッ!!
紅蓮の爆炎竜がスタンピードの号令をかけようとしたその瞬間、猛烈な爆風が吹き荒れるダンジョンの入り口付近に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導サービスカー)が、神話級の大爆発とゴーレムの群れをものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、作業車のドアから、巨大なアルカリクリーナーとワイヤーブラシを持った青年の明るくも呆れた声が、魔物たちの耳障りな爆音を完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! ガスコンロのガンコな焦げ付きと不完全燃焼のオレンジ炎さん(魔物たち)、定期的な目詰まり解消と部品交換の間引き作業(剪定)に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどいバーナー周りの炭化っぷりと、外にまで有毒ガスを撒き散らそうとしてるタチの悪いガス漏れ(スタンピード寸前)だね! 定期メンテナンスをサボってこんなに焦げを溜め込むなんて、火気管理の怠慢も甚だしいよ。こりゃ徹底的にクリーナーでの焦げ落としと、自動火力調整機能付きエコ・コントローラーへのリフォームのしがいがあるや!」
アルドは、耐熱グローブをキュッと締め直しつつ、プロの厨房清掃業者としてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対ノ焦熱迷宮ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ! 我ガ紅蓮ノ爆炎デ、一瞬ニシテ炭化サセテクレルワ!」
紅蓮の爆炎竜が驚愕の火炎ブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「清掃・間引き用具(兵器)」を手にして、熱気漂う地面へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい熱脈に湧いた炭化ゴーレムども(魔獣の群れ)の伐採と、ガスの通り道を塞いでいる無駄な焦げ付きの解体・撤去は、俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のスクレーパーで一つ残さず削り落とし、完璧な『下地処理(焦げ落としと間引き作業)』をしてご覧に入れましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死の迷宮の中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ最凶ノ焦熱軍勢ヲ『ガスコンロの焦げ付きと油汚れ』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガ爆発ノ群レデ、貴様ラヲ永遠ニ灰燼ニ変エテクレルワ!」
爆炎竜の怒号と共に、空間を覆うほどの猛毒のガスと狂暴性を纏った魔獣の群れが、一斉にアルドたちに向かって炎の津波のごとく押し寄せてきた。
「うわっ、この焦げ付きたち、すっごくカチカチでバーナーの炎口を完全に塞いじゃってる! 放置してたらガスが逆流して大事故になっちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る魔獣の大群を「長年の放置で限界まで炭化したタチの悪いガンコなコンロの汚れ」と完全に認識し、神仙アルカリクリーナーのトリガーをカチャリと引いた。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『火器設備の放置による目詰まりと不完全燃焼被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は火気メンテナンス業者として、こいつらを適度に『剪定』して安全に青い炎が出るようにし、ピカピカのエココンロにするだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常のコンロ大掃除現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。吹き出す爆炎や溢れ出す有毒ガスが外の世界を延焼させないよう、私が完璧にダンジョンの入り口と周囲にマスカー養生と防炎・ガス漏れ防止シートを張り巡らせます」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、迷宮の入り口を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――バサッ! ピィィィィンッ!
瞬間、ダンジョンの入り口全体をすっぽりと覆うように強靭な防炎シートのようなカバーが展開され、絶対的な強度を誇る『神仙の火器清掃作業用・ガス漏れ防止結界』が展開された。これで、致死の大爆発やスタンピードの魔物は一握りの火の粉たりとも外の世界に漏れ出すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は迷宮が撒き散らすガンコな焦げ臭さや猛毒のガス(致死の環境)を、環境浄化の力で綺麗に強力換気・冷却処理いたしますわ」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖光強力換気魔法』が、超強力な清浄の風とひんやりとした冷気となって周囲の狂気の爆炎を包み込み、一気に中和して安全に作業ができる涼しい空間へと変えた。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を焼き尽くす猛毒の炎は、その浄化の魔法を浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で脆い炭の塊へと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただの焦げ付きや炭化ゴーレムなど、ただのスクレーパーのマトだ! そして、邪魔な過剰な魔物どもは俺が綺麗に削り落としてガスの通りを良くしてやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した魔獣の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「迷宮過剰繁殖爆炎獣解体焦ゲ落トシ炎口確保斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、魔獣同士の「因果の隙間(炭化の層)」を完璧に見切り、まるで焦げ付いたバーナーキャップを専用のヘラでガリガリッ!と綺麗に剥がし落とし、本来の金属面を露出させるかのように、シャリィィィン!と見事な手際で余分な魔物を粉砕(剪定)し、迷宮内の安全なエネルギー導線を確保してしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノ焦熱軍団ト絶対ノ爆発暴走ガ、タダノ『冷却魔法』ト『スクレーパー』ノ前ニ、一瞬デ間引カレテ適正ナ火力ニ下ゲラレテイクゥゥッ!?」
紅蓮の爆炎竜は、自らの絶望の軍勢がものの数分で「綺麗に間引かれて焦げが落ちたバーナー」のように整えられ、スタンピードの脅威が完全に消失した光景に、驚愕のあまり巨大な体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで安全確保と余分な焦げ付きの剪定は完璧だね! あとは、あの一番デカくて不完全燃焼を起こしている『ガンコな親玉(爆炎竜とコア)』に、事象溶解の神仙アルカリクリーナーをシュッシュッ!と吹きかけて、炭化した油汚れを完全にドロドロに溶かす! そして、浮き上がった汚れは『事象研磨の神仙ワイヤーブラシ』でゴシゴシッ!と残さず擦り落としてピカピカの青い炎が出るように磨き上げる! その後、ただ削るだけじゃなくて、資源が枯渇しないように因果抽出のふるいネットで『有用な極上火魔法石』や『良質なクリーンガス成分』だけを綺麗に分別して残しつつ回収する! 最後に絶対燃焼の神仙エコ・ガスコントローラーをコアにガチャン!と取り付けて、二度と目詰まりせず、永遠に一定の安全な青い炎を生み出し続けるように自動調整するだけだ!」
アルドは、特製『事象溶解の神仙アルカリクリーナー』と『神仙ワイヤーブラシ』を爆炎竜の巨大な本体(次元のガス爆発の中核)へと向けて構え、耐熱シューズで炭を踏みしめて突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙アルカリクリーナーは星の因果の過剰な爆発熱を物理的に分解して安全なガスに整える絶対事象剪定ツールであり、神仙ワイヤーブラシとエコ・ガスコントローラーは大宇宙のいかなる次元の焦熱迷宮やスタンピードすらも、物理的に『不要な焦げを間引いて洗い流し、必要な資源だけを抽出し、熱供給効率を空間ごと最適化する』だけで完璧に無害化し、極上の安全な熱源環境を枯渇させずに取り戻す『究極の持続可能メンテナンスツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、世界ノ平穏ヲ灰ニ帰ス『終焉ノ絶対爆発』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノ焦土ニ変エテクレルワ!」
爆炎竜が残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを蹂躙する超巨大な猛毒の炎の波を放ってきた。
「うわっ! コンロの奥から、すっごく強烈でタチの悪い巨大な油汚れとオレンジ色の炎がせり出してきた! でも、この特製クリーナーとブラシの前には、どんなに凶暴な焦げ付きも一発で綺麗に溶かされて、シューッて音のするピカピカの青い炎のバーナーになるんだ!」
アルドが爆炎竜の巨大な熱暴走(世界の火気暴走の中心)に向けて、事象溶解の神仙アルカリクリーナーを「シュッシュッ!!」と力強く吹きかける。事象の熱暴走(迷宮の魔力圏)が、強烈な物理的溶解パワーによって面白いようにドロドロに溶け落ち、そこにアルドが神仙ワイヤーブラシを「ゴシゴシッ!」と力強く押し当てると、強烈な爆圧を持っていた呪いは瞬く間に無臭の安全な灰となって削り落とされ、心地よい燃焼音と共に透明な青い輝きを取り戻していく。魔界のどんな猛毒のガス爆発も、神仙のメンテナンス力の前にはただの洗剤で落ちる油汚れとなって分解され、爆炎竜はあれよあれよという間に、ピカピカに磨き上げられた無害な特注の高級ビルトインコンロのバーナーキャップのような姿へと整えられていく。
同時に、アルドは因果抽出のふるいネットをバサァッ!と広げ、清掃されて崩れ落ちた魔物の残骸から、有用な極上火魔法石や世界を温める良質なクリーンガス成分だけを「シャカシャカッ!」と綺麗に分別し、資源が枯渇しないように適切な量を迷宮に残しつつ、余剰分を収穫用ガスタンクへと回収していく。
完全にスタンピードの危険が消滅した直後、アルドは迷宮の最深部にある心臓部に、絶対燃焼の神仙エコ・ガスコントローラーを「ガチャン!」とはめ込み、ダイヤルを回して設定を『自動火力管理・適度な燃焼・不完全燃焼自動防止モード』に合わせる。こびりついた魔界の魔力ごと完璧に安全基準でコーティングされ、眩く輝く平和で絶対に目詰まりせず、いつでも安定した青い炎を生み出す、最新式自動ガスコンロのように管理されたクリーン熱源インフラへと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒爆炎ガ、タダノアルカリ洗剤デ一瞬デ溶カサレ、ワイヤーブラシデ焦ゲモ綺麗ニ落トサレ、エコ・コントローラーデ一ミリモ残ラズガス漏レヲ起コセナクナッタだトォォォッ!? シカモ、私ノ命(熱量)ガ完全ニ枯渇スルコトナク、心地ヨイ青イ炎デ永遠ニ燃エ続ケルヨウニ調整サレテイル……!?」
「よし、ガンコなコンロの焦げ付きと危険なオレンジ炎は完全に剪定されてガスの通りが良くなって、スタンピードの危険もゼロですっごく安全な厨房設備になったぞ! 枯渇しないように資源の残量もバッチリ管理したからね! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域ガス供給&無限クリーン熱源システム』を稼働させて……あ、そうだ。この迷宮の親玉、綺麗に掃除してコントローラーをつけたら、凄く強力で絶対に爆発を起こさず、定期的に火魔法石や極上の天然ガスをドロップしてくれる、巨大な全自動の広域ガス供給・無限クリーン熱源インフラみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、有害な熱暴走を完全に防ぎつつ、代わりに極上のクリーンな青い炎と無限の安全な魔法ガスだけを世界中に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域ガス・無限クリーン熱源インフラ』にできそうだよ!」
アルドが迷宮のコアに施した専用の自動調整ユニットを操作し、事象調律のスイッチを「24時間自動火力調整・超エコ燃焼・極上ブルーフレイムモード・ON」にバコンッ!と操作して巨大な生産施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた迷宮の禍々しい狂気と過剰な熱量は、瞬く間に安全でクリーンな燃焼エネルギーと無限の安全装置へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、世界ヲ焦土ニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【安全ニ熱ト魔法石オ供給スル為ノ最新ノ自動火力調整機能付キ・エコガスコンロ】ノヨウニ……!? イヤ、コントローラーオ設定サレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ安全管理力ト、極上ノ熱源供給環境オ提供スル超大型インフラ】ニ変換サレテイクゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ爆破スルノデハナク、コウシテ大陸ニ永遠ノ温モト極上ノ炎オ提供スル「極上ノ全自動・神仙クリーン熱源プラント」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』
かつて世界を脅かした焦熱迷宮とスタンピードの化身は、アルドの「ガスコンロのガンコな焦げ付き落としとバーナーの目詰まり掃除(剪定)作業」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を焼き尽くす禍々しい狂気の爆炎は、気がつけば「世界の厨房・熱源環境を美しく輝く巨大な安全施設に変え、どんなガス爆発の暴走も一瞬で無害化し、極上の魔法ガスと火魔法石を枯渇することなく24時間安定供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域ガス供給・無限クリーン熱源インフラ(見た目は巨大でピカピカに輝く純白の最新式ビルトインコンロとガスタンク群)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌なスタンピードと不完全燃焼のリスクは片付いて、しかも資源が枯渇しないすっごく綺麗で安全な持続可能バッチリな熱源施設になったぞ! おまけに、これがあれば世界中の人たちが魔物のガス漏れや焦げ付きを気にせずに、どんな時でも安心な環境で笑顔で温かい料理を作れるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの安全な生活基盤とピカピカのコンロを守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドがワイヤーブラシを片付けて額の汗を拭うと、迷宮を覆っていたドス黒い有毒ガスは一瞬にして晴れ渡り、防炎・ガス漏れ防止シートが魔法のように片付けられ、眼下には美しく輝く奇跡の巨大な最新式熱源設備と、澄み切った青い炎の心地よい燃焼音が広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮と『剪定』でした、社長。我が社の広域ガス供給・クリーン熱源システムは、これより大陸全土の迷宮維持・火気管理基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。枯渇を防ぐための焦熱迷宮からの定期ガス料金の自動引き落とし設定も完了いたしました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い完了報告書を胸に抱く。背後では、ダンジョンの視察に同行していた勇者パーティが「俺たちが昔、全身を丸焦げにされながら潜ってた火山ダンジョンが、完全にオートメーション化された巨大な無人天然ガスプラントと高級システムキッチンみたいになってる……」とドン引きしながらも拍手喝采を送っている。
「これからは、どんな炭化魔物やガンコな焦げ付きの兆候が出ようが、社長の作業前に俺が全部『余分な汚れごとスクレーパーで粉砕』して適度に剪定してやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで世界中の次元防衛・エネルギーインフラ利権すら完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに極めて簡素な文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。焦熱迷宮。コンロの焦げ付き落としとバーナー掃除(スタンピード及び枯渇対策の剪定)完了。全自動ガス供給・熱源インフラ化。異常なし。以上。』
ゾルタンはもはや数秒で記録を終えた。世界を滅ぼす焦熱迷宮のスタンピードが現れようとも、社長の前では「コンロの火の通りが悪くなったための定期的なワイヤーブラシがけ」という、家事のスケジュールが一つ消化された程度の意味しか持たない。大宇宙を揺るがす迷宮の脅威など、黄昏の守護者の前では永遠に日常の設備メンテナンス業務として処理されているのである。
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、焦熱迷宮すらもピカピカの最新式ガスコンロの一部となった事実に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、コンロ掃除お疲れ様! 今日の3時のおやつは、綺麗になったバーナーの完璧な青い炎で表面をカリッと香ばしく焦がした『特製・大精霊の極上クレームブリュレ〜星屑のカラメルソース〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるクレームブリュレは、ことのほかカラメルのほろ苦さとカスタードの甘さが五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただのガスコンロのガンコな焦げ付き落としとバーナーの目詰まり掃除(剪定)作業」は、世界滅亡のガス爆発スタンピードの危機をただの火気・熱源メンテナンスとして解決し、資源を枯渇させることなく迷宮の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の広域ガス供給・無限クリーン熱源インフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に世界中の次元迷宮防衛と資源インフラの覇権をも握り、いかなる邪悪も日常の持続可能なメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、現在新作 追放された絆紋使いの穏やかな冒険譚〜辺境の街ではぐれ者たちと最強の居場所を作ります〜
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