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配下からの信頼が重すぎる  作者: きなこもち
第5章

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69/90

「余計な手」

 

 白が濃くなる時、それは吹雪のようには来ない。


 風が唸るわけでもない。

 雪が荒れ狂うわけでもない。

 空が急に暗くなるわけでもない。


 だからこそ、余計に嫌だった。


 白霜外界が本気で機嫌を悪くした時に起きるのは、もっと静かで、もっと性質の悪い変化だ。


 そこにあったはずの距離が、少しずつ信用できなくなる。

 さっきまで確かにここだと思えていた位置が、もう同じ形では感じられなくなる。

 目の前にある景色そのものが、こちらを見限るみたいに、音もなく意味を手放していく。


 それが一番嫌だった。


 術式の脈動が、第三圏のさらに外、斜面の陰から一度だけ走った直後、白霜外界の色が変わった。


 白そのものの色ではない。

 雪の白さでも、曇天の薄さでもない。


 もっと嫌な部分だ。


 門前でようやく少しだけ整い始めていた、**“ここに場所がある”**という感じが、音もなく剥がれていく。


 ついさっきまで、この場にはたしかに秩序があった。


 門の前には黒翼庭が引いた線があり、第三圏があり、その内側にはまだ空けられた第二圏があり、その向こうに門前固定点がある。

 誰もが、同じ場所に同じ順番で立っていると理解していた。


 今は、その絵の輪郭だけがゆっくり薄くなり始めている。


 景色そのものが、**“そんな並びは認めない”**とでも言うように崩れかけていた。


 クロウは内心で、かなり率直に思った。


(ほら来た)

(だから余計なことをするなと言ったんだ)

(本当に、何なんだこの“隙を見て別ルートから触ろうとするやつ”は)

(いま門の前でそれをやるな)


 だが文句を言っている暇はない。


 いま一番まずいのは、怒ることでも、犯人を特定することでもない。

 白霜外界は、人が揉めているあいだにもこちらの立ち位置を削ってくる。

 なら先に守るべきは、理屈ではなく足場だった。


「位置!」


 クロウが低く言う。


「全員、自分の基点を見失うな!」


 それはほとんど反射だった。


 白霜外界で一番まずいのは、他人の悪手そのものより、その悪手に巻き込まれて自分たちの足場まで見失うことだ。


 誰かが勝手にやらかした。

 だからといって周りまで慌てて動けば、今度は全員まとめて白に呑まれる。


 だったら最初に守るべきは、犯人探しではなく、いま自分たちが立っている線になる。


「第三圏、固定維持!」


 ヴェルミリアが即座に声を重ねる。


「各国代表、位置を動かさないでください!」


 冷静で、よく通る声だった。

 感情ではなく、必要な情報だけをまっすぐ通す声だ。


 ガルドは一歩前へ出て、親衛隊へ短く命じた。


「前に出すな。押し返すな。線だけを守れ」


 この男の命令はいつも短い。

 だが短いぶん、余計な迷いが入らない。


 いま必要なのは敵を取り押さえることではない。

 門前の形を崩さないことだ。

 それを一瞬で理解して、その通りに人を動かせるところがガルドの強さだった。


 セラフィナはもう視線を斜面側へ切っていた。

 白銀の睫毛の下、瞳だけが冷えている。


「影鴉衆、境界術式の発生源を押さえて」


 その声音はいつもと同じでやわらかい。

 だが内容はまったくやわらかくない。


 バルザードは観測盤へ義手を叩きつけるように触れた。


「門前位相、乱れ開始。ですが中央線はまだ死んでいません!」


 それだけ分かれば十分だった。


 門前の秩序が全部崩れたわけではない。

 まだ中央線は残っている。

 まだ“ここが門前である”という形は完全には失われていない。


 なら、ここで全員が余計な正義感や焦りを発揮しなければ、立て直せる。


 問題は、こういう時に限って誰かが余計なことをしたがることだ。


 ---


 帝国は早かった。


 レオンハルトがすぐに振り返り、後方の護衛へ短く指示を飛ばす。


「動くな。追うな。列を守れ」


 たったそれだけで、帝国側の空気がぴたりと揃う。


 あの国の強さは、やはりこういうところだとクロウは思う。


 剣を抜く時に強いのではない。

 抜かないと決めた瞬間に、全員が同じだけ止まれるのが強いのだ。


 帝国はいつも圧がある。

 だがその圧は、暴れる力ではなく、止まれる力でもある。

 今のこの場では、それがかなり助かる。


 魔導王国もまた、別方向で早かった。


「記録優先、追跡禁止!」


 オルフェンが言う。


 リセリアも結晶板を抱え直しながら、すぐに続ける。


「いま見るべきは犯人ではなく、門がどこまで嫌がるかです!」


 知の国らしい反応だった。


 普通なら、外から術式を差し込んだ犯人へ意識が向く。

 だが彼らは違う。

 まず構造を見る。

 いま門前で何が崩れ、何がまだ残っているかを先に読む。


 厄介だが、頼もしい。

 こういう時の魔導王国は、本当に目の付けどころがぶれない。


 商盟は少し遅れた。

 だが、その遅れ方も計算されていた。


 カイルが後方へ目配せし、それを受けたルヴァンディア側の人員が一斉に半歩だけ下がる。


 前へ出ない。

 余計なことをしない。

 だが、“この件にこちらは乗っていない”という位置取りだけは、きれいに取る。


 あの国は、本当にそういう身のかわし方がうまい。

 責任を避けるのではなく、責任のかかり方を選ぶ。

 商人の国らしい動きだった。


 連邦は、少し危うかった。


 さっきの聖騎士の件がある。

 そのうえ今度は“外からこっそり術式を通そうとした者”がいる。


 強硬派の一部が、これを口実に前へ出たがる気配を見せた。

 今こそ自分たちが正しさを示すべきだ、とでも言いたげな空気が一瞬だけ膨らむ。


 だがその前に、アシュレイが声を飛ばした。


「誰も前へ出るな!」


 真っ直ぐで、強い声だった。


「いま動けば、こちらまで巻き込まれる!」


 この一言で、連邦側も辛うじて止まる。


 グラウスはまだ硬い顔をしていたが、それでもここで「捕まえろ」とは言わなかった。

 そこは少し意外で、かなり助かった。


(よし)

(まだ大丈夫だ)

(全員、少なくとも“いま突っ込むのは違う”ところまでは分かってる)


 そこだけで、だいぶましだった。


 ---


 白はなお濃い。


 門そのものは見えない。

 だが、ただ見えないだけでは済まない感じが、白の向こうで確実に強まっている。


 門前固定点の方角が、また少し曖昧になっていく。

 浅くなっていた白が元へ戻るどころか、さらに厚みを増している。


「…嫌ってるな」


 クロウが低く言う。


 本人としてはかなり本音だ。

 この白の変わり方は、はっきりと“嫌だ”の方だ。

 門が静かに機嫌を悪くしている。

 そう思うしかない変化だった。


「はい」


 ヴェルミリアも静かに答える。


「それもかなり明確に」


 その言葉の直後、斜面側でもう一度だけ術式の脈動が走った。


 今度は細く、逃げるような脈だ。

 位置を切り替えたのだろう。

 あるいは、こちらが騒ぎ始めたので焦って別方向から“見よう”としたのかもしれない。


「馬鹿か」


 思わず出た。


 かなり率直に出た。

 だが今のは許されたい。

 許されるくらい馬鹿だ。


 門の前で一度嫌われた直後に、さらにもう一回触りに行く。

 それは短期派にしても雑すぎる。


「商盟側ではありません」


 カイルがすぐに言った。


 表情は変えないまま、声だけが少し硬い。


「少なくとも本体の許可を得た動きではない」


「それは後でいい」


 クロウは切った。


「まず止めろ」


 今は犯人の所属より、門前の空気を立て直す方が先だ。


 だが、どう止めるか。

 そこが難しい。


 白霜外界の境界だ。

 門前の線引きがすでに揺れている。

 そこで誰かが勢いよく斜面へ走れば、今度は“止める側”まで門に嫌われる。


(どうする)

(追うな)

(追うな、は分かってる)

(でも放置も駄目だ)

(静かに止めるしかない)

(静かに、か…)


 嫌な条件だ。

 だが今の状況に一番合っている。


「セラフィナ」


 クロウが呼ぶ。


「はい」


「斜面だけ止めろ」


「排除ではなく?」


「騒ぐな。消せ」


「門に見せるな」


 その一言で、セラフィナの目の色が少しだけ変わった。

 やわらかな微笑みはそのまま。

 だが、その奥へ静かな鋭さが増す。


「承知いたしました」


 彼女は一礼し、すぐに影鴉衆へ目だけで指示を飛ばした。


 数人の気配が、風に溶けるように消える。


 派手さはない。

 走りもしない。

 気配を荒らしもしない。


 ただ、最初からそこにいなかったみたいに、斜面の陰へ滑っていく。


 ああいう時のセラフィナは本当に便利だ。

 便利だが、“便利な暗殺者”という言葉を冷静に考えるとあまり健全ではない気もする。

 今さらだが。


 ---


 斜面側の術式脈動は、三呼吸ほどのあとで途切れた。


 爆発も悲鳴もない。

 追跡の気配もない。

 ただ、“そこにいた余計な手”だけが静かに消えた。


 そして、それに合わせるように白の濃さがほんの少し緩む。


「…戻る」


 リセリアが結晶板を見て呟く。


「完全ではありませんが、位相の揺れが下がっています」


「門もこれ以上は広げたくないのでしょう」


 オルフェンが低く言った。


 それは妙に納得がいく。


 門は嫌った。

 だが、完全に閉じるところまでは行っていない。

 つまり、“まだ戻れるなら戻してやる”くらいの拒絶だ。


 ありがたい。

 かなりありがたい。


「商盟の責任として」


 カイルが言葉を選ぶように口を開く。


「発生源の確認と処理は後刻、必ず」


「あとでいい」


 クロウは繰り返した。


「いまは門だ」


 それが最優先だ。


 門が嫌っているなら、人間同士の責任の押し付け合いは後回しにするしかない。

 ここで“誰のせいだ”を始めた瞬間に、また白が濃くなるのが目に見えている。


 レオンハルトがそこで、わずかに顎を引いた。


「異論はない」


 帝国が乗る。

 オルフェンも頷く。

 アシュレイも同じだ。

 グラウスは黙っているが、少なくとも表で逆らわない。


 この瞬間だけを見るなら、門前の秩序はたしかに機能していた。


 ---


 しばらく、誰も余計なことを言わなかった。


 それが一番よかった。


 白の濃さはゆっくりと下がる。

 門前固定点の方向が、またかすかに“そこにある”感じを取り戻していく。


 完全には戻らない。

 だが、“やり直しが利く範囲”には留まった。


 クロウはそこで、ようやく胸の奥の力を少しだけ抜いた。


(助かった)

(いや、本当に助かった)

(これで門ごと閉じたらどうしようかと思った)

(だから余計なことをするなと…)


 またそこへ戻る。

 何度でも戻る。

 だが、本当にそうなのだから仕方ない。


 その時、アシュレイが一歩だけ前へ出た。


「今ので分かったはずだ」


 彼の声は門前によく通った。


「ここで勝手な理屈を通せば、全員が門から外される」


 連邦の勇者がそう言う意味は大きい。


 それは“終王に従え”ではない。

 もっと実務的で、もっと納得しやすい。


 門が嫌う。

 だからやめろ。


 その普通さが、この場では強い。


「連邦は」


 アシュレイは続ける。


「さっきの不手際も含め、門前での無断行動を禁ずる」


 それは明確な自己規制だった。


 レオンハルトも、それに応じる。


「帝国も同じだ。門前で独断は許さん」


 オルフェンは短く言う。


「王国も」


 商盟側ではカイルが苦く笑いながら頭を下げる。


「商盟も、です」


 こうして、さっきより一段重い形で同じ結論が固まり直した。


 ここで余計なことをするな。


 しかも今度は、人間同士の了解だけではない。

 門そのものが、嫌って見せたあとだ。


 もう“終王がそう言っている”だけではなく、**“門もそうらしい”**に変わってしまっている。


 非常に困る。

 だが、非常に強い。


 ---


 ヴェルミリアがそこで静かに言った。


「確認いたします」


 やはり来る。

 もう分かっている。


「門前暫定規律に、以下を追加」


「各勢力は、配下の独断行動に責任を持つこと」


「門前圏外からの術式介入を禁ずること」


「違反が確認された場合、当該勢力は第二圏への進入資格を失う」


 そこまで聞いて、クロウは少しだけ目を上げた。


 第三文が大きい。


 進入資格を失う。

 つまり席そのものを削る罰則だ。


 だが、今の状況なら妥当でもある。

 雑な手を出した国が先に席を失う。

 それは“門に嫌われないための順番”としてかなり自然だ。


 レオンハルトが先に頷く。


「帝国は受ける」


 オルフェンも同意する。


「王国も」


 カイルは商人らしく一瞬だけ間を置いたが、結局は頷いた。


「…商盟も」


 連邦はアシュレイが言う。


「連邦も異論はない」


 グラウスはなお黙っていた。

 だが、沈黙のまま反対しないなら、それもまた同意の一形態だ。


 白の向こう、見えない門のある方向で、風がひとつだけ静かに抜けた。


 揺れは戻らない。

 だが悪くもならない。


 それで十分だった。


 ---


 各国が一度ずつ態度を示したあと、門前の空気は目に見えて変わった。


 さっきまでの緊張は、“誰が先に前へ出るか”の緊張だった。

 今は違う。


 “誰も余計なことをしないように、互いを見張る緊張”に変わっている。


 これならまだましだ。

 ずっとましだ。


 門前秩序という言葉が、ここで初めて現実味を持った。

 ただの取り決めではなく、門に嫌われないための必要条件として。


「…秩序、か」


 クロウは小さく呟く。


 また大きい言葉だ。

 本人の中では相変わらず、**“事故防止”**の方が感覚に近い。


 だが、事故防止がここではそのまま秩序になるのだろう。


(結果だけ見れば正しい)

(それが一番困る)

(いや、助かってるんだが)

(助かってるんだがな…)


 この感情の置き場は、たぶん誰にも分からない。


「陛下」


 ヴェルミリアが少しだけ声を潜めて言う。


「門は、やはり線を見ています」


「ああ」


「今ので、かなりはっきりしました」


「…だろうな」


 そこは否定できない。


 門は人間の善悪ではなく、**“こいつらは門前で秩序を保てるか”**を見ているようにすら感じる。


 それが王権系遺構らしいと言えば、らしい。

 人間としてはかなり面倒だが。


 ---


 結局、その日はそれ以上誰も前へ出なかった。


 第二圏は空のまま。

 第三圏に各国代表が留まったまま、観測だけが静かに進む。


 帝国は自制を見せた。

 王国はひたすら記録を取った。

 商盟は空気の値段を測り続けた。

 連邦は名を置きたがる衝動を辛うじて押さえた。


 そして黒翼庭だけが、門に最も近い位置でその全体を見ている。


 こう書くと、やはりどう見ても**“終王が門前秩序を敷いた”**図である。


 だがクロウの中身は最後まで、

(本当に余計なことをするな)

(頼むから今日はこのまま静かに終われ)

(それだけでいい)

(いや、それだけでよくはないんだろうが、今日はもうそれで十分だ)

 という感じだった。


 切実である。


 切実なのに、外からはそうは見えないところがひどい。


 ---


 夕刻、各国が一度だけ引き上げのため隊列を整え始めた頃、オルフェンが低く言った。


「門前秩序は、門によって裏打ちされましたな」


 誰にともなく、だがはっきりと聞こえる声だった。


 レオンハルトも、それには否定しなかった。


「少なくとも、終王の線を門は嫌わなかった」


 カイルは肩をすくめるような気配で言う。


「これは高くなりますね」


 商人らしい感想だ。

 だが正しい。


 アシュレイは、白の向こうを見ながら静かに呟いた。


「秩序が先か、門が先かと思っていたが」


「たぶん、どっちもだな」


 それもまた、かなり近い。


 門が嫌うから秩序が要る。

 秩序があるから門が少しだけ応じる。

 その循環が今、ようやく見え始めている。


 リュミエラは胸へ手を当てたまま、その言葉を聞いていた。


 以前より近い。

 だがまだ眠っている。

 そして今、その眠りへ近づくには“争わないこと”が必要だと門そのものが示した。


 それは連邦にとって、かなり重い意味を持つ。


 神敵なら、打てばいい。

 怪異なら、祓えばいい。

 だが、いま門が示しているのはもっと違う作法だった。


 そこが苦しい。


 ---


 各国が去り始める頃になって、ようやく白霜外界の白は少しだけ穏やかさを取り戻した。


 まだ門は見えない。

 だが“見えないままでいていい白”には戻っている。


 クロウはそれを見て、ほんの少しだけ息を抜いた。


(助かった)

(今日は本当に助かった)

(いや、助かってはいないか)

(面倒は増えた)

(でも壊れてはいない)

(それだけで十分だな、今日は)


 そう思ったところへ、ヴェルミリアがまた静かに近づく。


「陛下」


「何だ」


「本日の件で、各国とも認識を改めるでしょう」


「だろうな」


「“門前秩序”は、もう実体を持ちました」


 クロウは少しだけ目を閉じた。


 その言い方が一番しっくり来るのかもしれない。

 大げさに聞こえる。

 だが実際、門が嫌った以上、もうこれは単なるお願いでは済まない。


「…私は、ここで争うなと言っただけなんだが」


 珍しく、少しだけ本音に寄せて言う。


 するとヴェルミリアはほんのわずかに目元を和らげた。


「はい」


「普通の話だろう」


「はい」


「なぜこんなに重い話になるんだ?」


「門が肯定したからかと」


 即答だった。


 あまりにもその通りで、クロウは返す言葉がなかった。


(そうなんだよな)

(結局そこなんだよ)

(私の問題というより、門が毎回“その理解でいい”みたいに反応するからこうなる)

(本当に困る)


 だが困っても進むしかない。


 門前秩序ができた。

 各国がそれを飲んだ。

 そして門もそれを嫌わなかった。


 なら次は、その秩序の中でしか見えないものが出てくる。


 たぶんそれが、この先へ進むための最後の鍵の輪郭なのだろう。


 そこまで考えて、クロウは少しだけうんざりした。


 面倒は、毎回ちゃんと次の段階を用意して待っている。


「…帰りたい」


 また小さく漏れた。


 だが今日は、ヴェルミリアもさすがに何も言わずに聞き流した。


 それでいい。

 今はそれでよかった。


 門の前で余計なことをするな。


 その普通すぎる一言が、ひどく大きな秩序になってしまった一日だった。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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