第21話 遠征の始まり
第3章への準備であり
第2章の終盤!
422~435日目
サバンナに入り10日歩くと大きな湖が見えてくる。その手前にはエリアボスも見えてきた、オアシスに重なっている。
「長々としたサバンナを抜けるとまた湖ですか。それにその手前にオアシス、本当におかしな世界ですね。」
「あのエリアボスって、ブラキオサウルスってやつでしょ。デッカ!」
「・・・今までで一番。」
「確かに、舞さんの言う通り大きいですね。」
「でも、ストーンエレファントみたいなタイプな感じがする。」
「そうですね。しかし、大きさが比じゃないので、倒すのは大変そうです。」
「あいつは、今回は迂回する。正直、遠距離からの攻撃で倒してもいいが、遠征に置いて、あのデカさの素材は、移動の邪魔になる。」
湊たちは湖沿いに北上する。イリアたちは拠点にある湖よりは狭いがそれでも十分に巨大な湖には、中央に日本の九州や四国程の大きさの島々もあるようだ。
「・・・あそこ。」
「まぁ、十中八九エリアボス居るでしょうね。」
「美穂ちゃん、舞ちゃんの言葉に慣れてますね。」
舞は召喚獣の一体を島へと飛ばす。舞は今、3体のウィーに索敵を任せており、更には新たに仲間にした狼型の召喚獣も近くに控えている。
レガリアを使わないなら今は5体まで同時召喚が出来る。
「・・・『感覚共有』、大きなゴブリン。」
「やっぱりいたのね。」
「ゴブリンキングでしょうか?」
「詩乃さん、ゴブリンキングとは?」
「それはですね。・・・」
その後も雑談を交えながら湖沿いを進むと天を切り裂くような山脈が川を渡った先に見える。その山肌は少しキラキラと光っている様である。
少し目を凝らすと多くの飛翔系の魔物が見える。
「待って、あの山もえげつないけど。麓の森、めちゃくちゃ暑そうなんだけど!」
「確かに、熱による蜃気楼が影の下にも見えます、舞さん。」
「・・・『感覚共有』、うう。」
舞は、飛ばしたウィーと肌感覚を共有すると、余りにも暑かったのか熱中症に近い症状を疑似的に感じたようだ。熱耐性のカンストでもギリギリの体感であった。
樹上は100度を超えてはいなくても、優に90度は超えている。そうなると、地上は大きな樹海で木陰が出来ようと高熱である。
「ここでも、召喚地点での即死環境になってますね。」
「いや、そうでもないらしい。」
湊が、木の皮を少し切ると中から溢れ出る様な水が飛び出し、すぐ横にいた舞にかかる。
「ッ!・・・とても冷たい。」
「ほんと、氷水とまでは言いませんが、十分に冷たいよ。」
「これは、とても奇麗ですので飲める可能性さえあります。」
爆水樹・アイスポンプツリー
外皮は高い保温性(熱伝導0.0005)を持ち、その内側には地下数kmで冷やされた水や養分を多く含む、大体成樹1本でダム1つ分。さらに内皮は葉から取り込んだ魔力を冷気に変えている。
「まぁ、この環境自体はミュルのものだから、それの救済措置に近いわね。」
「アリス、ミュルって、この世界を作る時に俺たちの世界同様に組み込まれた世界の一つの?」
「そう、相変わらず、聞いて無い様でよく聞いて覚えているわね、湊。」
「アリス様や少年が話す様にミュルという世界の環境の特徴を受け継いだ形なのだ。」
「ミュルは高度文明が過酷な世界についていけなくなって滅ぶ運命にあった世界だぜ。」
「過酷?」
「はい↓一日の気温差は酷い時で150度を超え、時に砂嵐が時には豪雨が、そして時には力場の狂いまで起こってました。」
「それは、生きていけるのですか?」
「はぁ、適応した生き物も、はぁ、いたわね、はぁ。」
どうやら、この植物も救済措置の一環のようだ。しかし、
「高温もですが、湿度も高いですね。少し歩いただけでも、湖に浸かった様に服が重いです。」
「・・・べたつく。」
肌に付く服の不快感に耐えながら、山脈に近づくと。多くの霧を放つ洞穴と多彩で多様な鉱石が多く露出している。
「やばいよ。今、『遠見』で見たけど、この山脈。通常の魔物として、リーフワイバーンが普通にいる。エリアボスも見えるし、山頂は雲の上で見えない。」
「ですが、洞窟もすごそうです。外と中の気温差がある為に大量の水蒸気が足元に漂っています。」
「それに、鉱石が光って、そこそこ明るいですが、かなり深いところまで辻ていますし、田舎の夜道と変わらない程くらいです。」
あまりにも、強い二択の道である。が、
「湊さんは迷ってなさそうですね。」
「あぁ、洞窟を行く。」
6人は洞窟に足を踏み入れていくのだった。
ここまでのステータス変化
ステータス
一ノ瀬 湊 錬創師:G
スキル
上級 鑑定:H
中級 効率強化:C
並列計算:D 並列処理:D
自然回復:E 思考強化:E 熱変動耐性:E
疾走:F 精神耐性:F 観察補助:F 戦闘補助:F
応用錬成:G 環境耐性:G 思考伝達強化:G
命中率強化:H 追加錬成:H 危険予想:H
下級 短剣術:D 基礎魔法(全):D
瞬動:E
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有 ポータル
カンスト 基礎錬成 身体強化魔法 体力強化 魔力強化 攻撃強化 防御強化 走力強化 知力強化 魔法防御強化 精神強化 五感強化
毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 魅了耐性
耐性看破 弱点看破
レガリア 創世回帰【リビルド】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 創造神アリス
パラメーター
身体:2 精神:7 思考:5 適応:3 感覚:5 才覚:1
九条 凛 中位魔術使い:H
スキル
上級 中位魔法(大地):H
中級 魔力大強化:D
下位魔法(樹土):E 自然回復:E
知力大強化:F 精神大強化:F 思考強化:F
魔法操作:G スペル短縮:G 加算詠唱:G
属性看破:H
下級 基礎魔法(風):D
基礎魔法(回復):E
基礎魔法(水):F 基礎サブ魔法(光):F
基礎魔法(火):G
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有 魔法強化 魔力貯蔵
カンスト 基礎魔法(土) 基礎魔法(全) 身体強化魔法 体力強化 攻撃強化 防御強化 魔法防御強化 五感強化
毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 熱耐性 魅了耐性
レガリア 魔導図書【ライブマジック】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 大地神ガイアラ
パラメーター
身体:2 精神:5 思考:7 適応:3 感覚:5 才覚:3
鮫島 未来 中位弓技師:G
スキル
中級 走力大強化:C 跳躍:C 夜目:C 遠見:C
攻撃大強化:D 命中率強化:D
速撃弓:E 疾走:E 体力大強化:E 環境耐性:E
衝撃弓:F 追撃弓:F 探知:F
乱打弓:G 空間把握:G
感覚耐性:H 危険予想:H
下級 弱点看破:D
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有 武術強化
カンスト 短弓術 魔力強化 防御強化 知力強化 魔法防御強化 自然回復強化【体力】 自然回復強化【魔力】 精神強化 五感強化
身体強化魔法 貫通弓 剛撃弓 散発弓 連撃弓 広範囲弓
毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 熱耐性 魅了耐性
レガリア 組換技能【オーバードライブ】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 狩猟神アルミス
パラメーター
身体:8 精神:4 思考:4 適応:5 感覚:6 才覚:3
星野 舞 中位召喚魔導師:H
スキル
中級 召喚魔法:D 契約魔法:D 武獣器:D
感覚共有:E
魔力大強化:F 自然回復:F 熱変動耐性:F
知力大強化:G 精神大強化:G 召喚獣強化:G スペル短縮:G
思考強化:H 魔力感知:H
下級 防御強化:A
格闘術:F 身体強化:F
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有 召喚獣念話 魔力貯蔵
カンスト 体力強化 魔力強化 攻撃強化 走力強化 魔法防御強化 五感強化
毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 魅了耐性
レガリア 融合召喚【シードル】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 契約神テミス
パラメーター
身体:2 精神:6 思考:4 適応:4 感覚:6 才覚:2
御門 詩乃 中位聖盾姫:H
スキル
中級 防御大強化:E 魔法防御大強化:E
下位魔法(生命):F 魔力大強化:F
自然回復:G 環境耐性:G
物理耐性:H スペル短縮:H 熱変動耐性:H 猛毒耐性:H
下級 基礎魔法(光):F
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有
カンスト 基礎魔法(回復) 身体強化魔法 体力強化 攻撃強化 走力強化 五感強化 精神強化
麻痺耐性 睡眠耐性 魅了耐性
大盾術
レガリア 幸運聖女【ラッキーマリア】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 混沌神アポス
パラメーター
身体:5 精神:4 思考:7 適応:2 感覚:5 才覚:3
御門 美穂 中位拳舞姫:G
スキル
中級 攻撃大強化:C 五感大強化:C
走力大強化:D 拳舞(荒):D
突撃:E 闘気(我):E
拳舞(流):F 体力大強化:F
段打撃:G 拳舞(静):G 魔力大強化:G 防御大強化:G 熱変動耐性:G
防御:H 闘気(闘):H 組手:H 足さばき:H
下級 蹴甲術:C
知力強化:E
サブ武術(無手術):F
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有
カンスト 手甲術 身体強化魔法 防御強化 魔法防御強化 自然回復強化【体力】 自然回復強化【魔力】 精神強化
流々 波撃 連撃 蓄積 剛腕
毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 魅了耐性
レガリア 自己世界【オンリーワールド】下剋上【ジャイアントキリング】
加護 審判神シリス
パラメーター
身体:7 精神:7 思考:3 適応:3 感覚:5 才覚:3
436~449日目
冷たい洞窟を進む、湊たちは暗い道を詩乃の『ライト』で照らしながら。
「洞窟は狭くはないが、俺、詩乃は剣が、未来は弓が使いにくいな。」
「そうですね、天井まで3mはありますし、横も5mはあるので、1対1なら問題ないでしょうが。」
「集団戦だとやりにくいね。」
未来と詩乃が洞窟内での戦闘のしにくさを感じていると不意に舞が止まる。
「・・・エリアボス。」
「ううん・・・『遠見』『夜目』。本当だ、キラキラした鉱石で身体を構成したゴーレムがいる。」
「迂回路はなさそうか、舞?」
「・・・ある。でも、」
「狭いみたいだな、それに横道も多い感じか?」
「・・・魔物一杯。」
エリアボスの迂回路は狭く入り組んだ道のいたるところに蝙蝠型の魔物が集まっていた。エリアボスの部屋は広く、体育館程の広さに光る鉱石が大量に露出している。
「『空間把握』。これ、かなり広いから私や詩乃も普通に戦えると思うよ。」
「なら、簡単に作戦会議と行こう。前衛は詩乃、出来るだけ中央でボスを留めてくれ。」
「分りました。」
「遊撃は俺、美穂、しっかりと距離を取るより、詩乃のサポートとしてボスを留めておくのが仕事だ。」
「やってあげる。」
「後衛は未来、そこそこ広いようだし、俺たちが出来るだけ、中央にボスを置くから、立体的に動いて、弱点を探してくれ、鉱石で構成されているなら脆い鉱石や一定方向からの圧力に弱い可能性がある。」
「りょ。」
「舞、凛は不測の事態に備えて待機。洞窟なら、どこから急に敵が乱入するか見えない、注意しててくれ。」
「了解しました。」「・・・分かった。」
そうして、詩乃、湊&美穂、未来の順番でエリアボスの部屋に流れ込み、凛&舞はいつでも戦闘参加できる状態で入り口付近に待機する。
「戦闘を開始します。『身体強化』、光よ、私を包んで『アップ』。」
「『創世回帰』・・・『応用錬成:輝硬化剣』『身体強化』。」
「『身体強化』『拳舞(静)』『闘気(闘)』。」
3人に気づいたゴーレムの振り下ろす拳を詩乃が受け止めると、振り下ろされていた拳を湊と美穂が打ち返す。そのまま、3人は詩乃を正面に、ボスを中心に三角を作る。
「湊と美穂、息ばっちりじゃん!『組換技能:乱打弓×散発弓×貫通弓』。」
「そんなわけないでしょ!私が合わせてやったのよ。」
「ふふ、美穂ちゃん。可愛いですよ。」
「お姉!」
未来の放った無作為に、広がる様に放った矢はゴーレムの身体中に当たる。多くの矢が弾かれたが、左肩の青い宝石部分と脇腹の白い宝石だけは砕けた。しかし、すぐに再生を始める。
「右肩の青、左脇腹の白。脆いけどすぐに再生始めるよ。」
「分かった。続けていてくれ『弱点看破』『属性看破』。美穂、左脇腹の白の鉱石は振動に弱いみたいだ。ゴーレムの属性は土と聖、肉体の再生速度を上回る波状攻撃で仕留めないといけない。」
「分かったわ。『波撃』!」
そこからは、持久戦に近かった。未来が弱点を見つけるたびに、湊が看破を使って、より詳細な弱点を提示、美穂がそれに合わせた攻撃を続ける。
そうして、身体中が欠け、胸部の奥にある魔石が露出したエリアボス。
「ゴーレムタイプは魔石を壊すまで油断できない。勿体ないが思いっきり行ってくれ。」
「安心しなさい、真っ二つにして粉々にはしないから。『突撃』!」
美穂が宣言通りに魔石を欠けることなく真っ二つにすると、ゴーレムの瞳から魔力の光が消えた。
「美穂ちゃんや舞ちゃんは湊からの馬鹿な考えを補佐する能力にたけて来たわね。」
「ニシシ。アリス様、あの2人は湊との交流がパーティー内でも群を抜いている。」
「はい⤵無茶に付き合って爆発しないか僕は不安です。」
いつもはYouTubeで活動してます。
平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg




