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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
成長と広がる世界
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第18話 準備期間の始まり

改稿による加筆のお話

「それじゃ行くか。」

「いや待ってよ。湊の装備も一新したんでしょ。教えてよ。」

「・・・。」

「うわ!露骨に嫌そうな顔してる。」


 湊は心の底から面倒くさそうにメモを凛に渡した。説明を丸投げした形のようだ。


「では、私の方から説明しますね。まず、今回は全体的にシルエットがはっきりするピタッとタイプで統一しているそうです。武器はその場で作るので常時持つのは短剣と複数の投擲剣のみ、強化方針は魔力伝導率に偏っているそうです。」


 凛の説明に合わせて全員が、湊を見る。手首や踝、首まである黒地に青いラインのはいるシースルータイツ、模様が淡く見える。その上から胸元の開いたシャツと長めのパンツを履いている。


「少し近未来感があるけど、全体的には格式張った制服っぽいわね。」

「そうですね。美穂ちゃんの言う通り、少し制服っぽいかもしれません。」

「・・・襟にバッチ。」

「えぇ、嬉しい事にステータスにある私の作ったエンブレムのバッチを付けてくれているのよ。」

「ニシシ。アリス様、嬉しそう。」


 魔石とコアのあしらわれた指抜き手袋を付けて、ベルトには幾つかのアイテムポーチと反対側には短剣、後ろには投擲剣を複数用意している。

 そして、上から袖無しの大きな外套を羽織っている。


「何と言うか、少し防御が薄いかわりに動きやすさや対応のしやすさ重視のデザインの様ですね。」

「確かに、私よりも機動力は落ちるけど、防御力は高い、でも舞や美穂とも違う装備の形って感じだね。」


湊の武器・装備

リーフワイバーンの『疾風火炎短剣』D

 真奈により磨かれたリーフワイバーンの牙を火の魔石と風の魔石とコアで錬成した短剣。使い捨て錬成の物とは違い、集中して形作っただけに、耐久や切れ味、効果に至るまで頭1つ抜けた出来、風と火の刀身攻撃などが可能。


各種エリアボスの『万能投擲剣』E

 真奈により磨かれた各種エリアボスの牙や爪、鱗を使った小さめの投擲剣。グリップに紐を繋ぐ場所があったり、壁を登る際に利用出来るアタッチメントがあったりと、攻撃より探索や移動での機能性を目的としたデザインと効果を持つ。


グローヴフロッグの『魔力加算タイツ』E

 真奈が鞣したグローヴフロッグの皮を用いた伸縮、体温保持に適したタイツ。機能を失わないギリギリまで薄くした皮に、コアや魔石を砕いた粉を錬成した為、魔力伝導率が高く、副次的に身体強化などの魔法が割り増しで効果を出す。


エレメントイグアナの

『エレメントオーバーコート』D

 湖近辺で多く遭遇する多種多様な属性を持つエレメントイグアナの鱗を真奈により加工可能な繊維布にしてもらい作った外套。基本的には、防御性、伸縮性、魔力伝導率に優れていた所を、魔力吸収のコアを錬成することで、魔力の自然回復の補助も付けている。


湊のアクセサリー

『加護神のエンブレムバッチ』D

 これまで集めた各種鉱石の欠片により作られたバッチ。感覚強化の効果だけが魔石とコアと素材で高められている。


各種『コアポーチ』D

 アイテムポーチをコア限定に絞ることで収納数を格段に高めたポーチ。無属性、火属性、水属性など、属性ごとに用意している。


 湊の装備の説明を受けつつ、6人は象のエリアボスの所まで来た。いつもなら用意した遠距離用トラップを使って相手をする所だが、今回は真正面から戦う。


「道中でも言ったが、今回の象での戦闘は、詩乃にメインで盾を頼む。踏みつけ攻撃や薙ぎ払いで来る、象は重量級の近接戦闘を得意とするエリアボスだ。無理なく、回復と盾受けに集中してくれ。」

「分かりました。」

「遊撃は俺、舞、美穂が請け負うが、基本は踏みつけ攻撃をさせないように立ち回りたいから、俺は攻撃より、体勢を崩すのに集中するから攻撃は2人に任せる。」

「・・・分かった。」「任せなさい。」


 湊の話から詩乃は予備の盾の確認をする。湊から壊れる前提で準備するように教えられて、戦闘前の習慣がついてきた。舞と美穂は、舞の昇格をきっかけに近い戦闘スタイルや役回りをするようになってきた。


「今回は指示出しは俺がするから、凛は詩乃のサポートに徹してくれ、壁1つで変わる状況は多くあると思う。」

「了解しました。」

「未来は、基本は波状攻撃を意識してとにかく、体力を削るようにしてくれ。」

「OK、任せて。」


 凛は最近は戦闘前に戦闘中に使う魔法をメモから優先順位をつける事が多くなり、未来は軽く柔軟体操をしながら話を聞くようになってきている。


「みんな、作戦会議中にルーティーンを熟すようになってきたわね。」

「はい↓アリス様、僕はみんなが湊さんみたいにならないかが不安です。」

「それは俺も思っているぜ、シリス。」


 神々は将来に一抹の不安を感じ始めた。


 そして、湊の合図と共に戦闘を開始する。


「詩乃、始めてくれ。『身体強化』『創世回帰(リビルド)』『応用錬成:金剛火炎剣』『錬成:金剛鎖分銅』。」

「分かりました。『身体強化』、・・・『ライトアップ』、・・・『グローブ・キュアタイム』。さぁ、始めましょう。」


 詩乃は湊の合図と共に、身体強化魔法と光魔法の特定の能力の微強化のオーラ、持続回復魔法を纏う。湊は合図後、事前に準備しておいた身体強化魔法、応用錬成を使用して、土のコアと火のコアを使った片手剣を錬成後、いつもの錬成で土のコアを使う鎖分銅を錬成する。明らかに、応用錬成と練成とでは発動時間や疲れに大きな差がある。


「行くわよ、舞!『身体強化』『拳舞(荒)』『闘気(我)』!」

「・・・分かってる。・・・『融合召喚(シードル)』『契約:開』ツイストロウ。・・・『武獣器((クロー))』!」


 美穂は力強くアップテンポなリズムを踏み始める。美穂のステップに合わせる様に赤いオーラが立ち上がる、そして握る拳や蹴り上げる足は朱色に高まる。

 舞は舞と同じくらい大きな青い狼型の召喚獣を呼び出すと、その手に青く半透明な野性味の強い爪が出現する。


「未来さん、私たちも準備しましょう。『魔法図書(ライブマジック)開示準備(オープンストック)』。」

「攻撃一番乗りは私!『身体強化』『衝撃弓』!」


 凛はレガリアの使い方をさらに改良、5つの魔法を常に開いた状態で待機させることができるようになり、魔法名のみ、もしくは慣れた魔法なら、動作で作動できるようになった。

 未来は誰よりも早く、エリアボスに一撃加える。数百mを一気に詰める矢はボスに簡単に位置を悟らせない、超ロングショット。


プアぉォぉォぉォぉォン!!


 エリアボスの大きな咆哮が響く。その隙に詩乃は一気に足元に詰め寄り、剣で切りつける。湊は違う足に鎖を巻きつけ、鎖に魔力を込めると鎖は光沢を見せるほどに鉱石のように変化する。


「一発貰っときなさい!『突撃』!」

「・・・『ストライク・クロー』!」


 舞と美穂の一撃を横っ腹に喰らったがボスはよろめくこともなく、鼻を使って薙ぎ払うと足元の詩乃めがけて足を振り上げる。


「させません!」

「『創世回帰(リビルド)』『錬成:疾風鎖』、時間は稼ぐ、距離を取れ。」


 振り上げた足の肩に鎖を巻きつけると湊は思いっきり引っ張る。しかし、鎖は音を立てて今にも千切れそうである。

 この隙に詩乃は、その場を離脱しようする。そして、その背後を守る様に土の壁が生成される。どの戦闘でも使い続け、慣れに慣れた凛の魔法である。


バキンッ!パおぉぉぉぉん!ドゴォォンン!!!


 鎖を千切り、ボスが地面を踏みつけるとその周りが空気まで震えあがり、凛の用意した土壁もその振動で崩壊する。


「ジオジャガーさえ、千切れなかった鎖をほんの数秒で千切りやがって。なんつうパワーだ。下手に一撃喰らえば、詩乃以外は致命的かもな。全員、飛弾は最小限に!直撃へ出来るだけ避けてくれ!」

「分かりました。」「OK。」「・・・」「分かったわ。」「了解しました。」


 パワー、その一点では歴代エリアボスの中でも最高峰で、遠距離からの攻撃で鍛錬していたのが最適解だったと納得する。


「さぁ、もう一発よ。『剛腕』!」

「・・・『アクセル・クロー』。」


 舞は縦横無尽な動きからの連続攻撃をボスの足元に叩き込み、美穂は素早くボスの下に滑り込むとお腹めがけて溜めに溜めた蹴りを喰らわす。


「やっぱり、スキル名、間違えたと思うぜ、アリス様。」

「まぁ、剛腕なのに蹴りなんかにも応用可能なのは、どうかと思うわよね。」

「ニシシ。スキル名は一応のもの。」


ドゴッ!!


 エリアボスに綺麗に入る。すると、そのままボスは両足を振り上げる。


「!いいのは入ったわ、ここは脂肪が厚いけど、皮は薄い。」

「バカ!『創世回帰(リビルド)』『錬成:疾風鎖分銅』!」

「うわ!」


 弱点を発見して呆けている美穂を湊は素早く、鎖を巻き付けて引き寄せる。

 すると、それとほぼ同時にボスの踏み付けの衝撃が空間を震わせる。


「あそこは確かに攻撃が入るだろうが、衝撃が外に逃げない分、美穂の流々と同じように威力が倍増している。」

「ッ!分かったから、お、降ろしなさい!」


 引き寄せられた後、肩を抱くように横抱っこの形になった美穂は、その状況に恥ずかしくなる。顔が真っ赤っだ。

 すると、詩乃が盾を前に構えて思いっきり体当たりをする。


「さぁ、第二ラウンドの相手をお願いしますね。」

「これなら、ダメージはいるんじゃない?『組換技能(オーバードライブ)貫通弓(トリ)×剛撃弓()×衝撃弓(ティ)』」


 未来はカンストしたスキルなら、二つの併用を可能としたレガリアを使い、現状最もダメージの出やすい攻撃をする。放った矢は、皮を貫通して大きく身体に刺さり、その内側に大きな衝撃を加える。


パおぉぉぉぉん!!!


「させないと言っています。」


ドンッ!!


 ボスの鼻の横薙ぎを土の壁で衝撃を殺しつつ、詩乃が受け止める。一撃で、盾が少し欠ける。詩乃は、剣を鞘に入れて、アイテムポーチから予備の盾を出す用意をする。


「・・・無視、良くない。・・・『ストライク・クロー』!」


 舞が鼻を押し返す様にボスの顔面に横から一撃加える。流石に顔面への攻撃はボスを後退させる。その隙に、全員が準備を整える。


「さぁ、もう一度、アタックだ。」


 湊の合図で全員が再度行動に移る。



いつもはYouTubeで活動してます。

平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg

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