第4話 ワイバーンの討伐
戦闘の最終局面!!
ストックがなくなったしどうしよう・・・・・
「させません。・・・土よ絡め捕れ『土の拘束』。」
「飛んで不利になるは目に見えている。『身体強化』『創世回帰』『錬成:硬化鎖分銅』。」
凛の土の鎖はワイバーンの右翼の関節部を適確に縛り付け、それを見越した湊は鎖分銅をワイバーンの足に引っ掛けて思いっ切り転ばせると、地面に鎖を打ち付けた。
「そういう事!『組換技能:広範囲弓×剛撃弓』!」
「私を忘れないでよ、『波撃』!」
未来は、10本の矢をほぼ同時に打ち出すと、ワイバーンを強力な矢の雨が襲う。
御門妹は未来の矢をワイバーンの身体を盾に、脇腹に走り込むと、大きく振り被り殴りつける。
衝撃の割に音の無い攻撃は、接触箇所から波紋のように衝撃がワイバーンの全身を駆け巡り、全身から衝撃音が響き渡る。
キャァァァーーーン!
「・・・防御不可?」
「いえ、妹曰く、対象が大きければ、体内で波が互いに反響しあって、ダメージが高められるらしいです。」
「『弱点看破』お!やっと通じたな、こいつの弱点は、火属性と土属性。後は物理。」
飛び立とうとした所を押さえつけられたワイバーンは、地面に叩きつけられ、ヨロヨロと立つ。
未来の雨の矢や湊の転ばしは対したダメージではなく、鱗により守られたようだが、御門妹の攻撃はしっかり響いたみたいである。
キュァガァ!
怒り狂うワイバーンは吹き荒れた風を打ち消す程の、甲高く響く咆哮と共に尻尾を御門妹に向けて横薙ぎに振るった。
「着地狩り、悪どすぎるわよ。」
完全に着地点を狙われた御門妹は、手をクロスにして衝撃に備える構えを取ろうとすると。
「させません!『身体強化』」
「サンキュ、お姉。」
「・・・ん、『契約:開』。・・・ウィー、ガブ。」
「ウィ♪」「ガァブク。」
御門姉が御門妹との間に滑り込んだ。ものすごい衝撃が辺りを震わすものの、御門姉は大盾を地面に突き刺して勢いをしっかりと止める。
その間に舞は、小鳥型の召喚獣ウィーと新たに契約した1m程で頭の大きな恐竜型の召喚獣ガブを召喚した。
「ほら、こっちも見てなくていいのか?『創世回帰』『錬成:火炎鎖分銅』。」
御門姉が尻尾を止めた切ったタイミングで、湊は追加で足に鎖分銅を巻き付けて地面に刺す。
巻き付いた鎖分銅は、火を上げ始め、鱗の薄い足をジリジリと燃やす。
「・・・ウィー、投下。・・・ガブ、ブレス。」
「ウィー♪」「ガッ、グワァァ!」
舞の召喚したウィーは、御門姉が止めている尻尾に向けて火炎瓶を投下、鱗を燃やすが、肉体にまではダメージが通っているように見えない。
ガブは口から火を吹いて尻尾を攻撃、しかし、鱗ごと燃やすが、肉体にまではダメージを与えられていない様である。
「・・・無駄に固い。」
「私も忘れないでよ!『組換技能:剛撃弓《魔力を込めるだけ威力底上げ》』!」
湊と舞の火属性攻撃は、纏う風が威力を殺して弱点属性でも上手くダメージに繋がらないのだ。
未来は左翼の付け根を矢の破損寸前まで高めた一撃で打つ。鱗の間を的確に射抜き、赤黒い血液が漏れ、肉体を突き抜ける。
グギャぁァァぁぁァァン!!!
「っ!目が発光!みなさん警戒して下さい。『魔法書簡:開帳』『土の壁』!」
ワイバーンの魔法の完成と凛の土壁の設置はほぼ同時だった。
ワイバーンの生み出した風の刃が吹き荒れる風に乗せられ拡散する。
「無差別攻撃。ッ!各自すぐに対策を考えろ。結構強力で土壁じゃ防ぎきれない!」
「・・・『契約:閉』、・・・『召喚合成』『契約:開』、・・・ツイストランド」
湊の発言と同じくして、土壁がボロボロと崩れ始めた。フィールド内を荒れ狂う風はまさに台風のようである。
ワイバーン本人は、羽を無理に羽ばたかせ、尻尾を無茶苦茶に地面に叩きつける。その衝撃が地面を大きく揺らす。
「大人しくしなさい!『自己世界:湾曲』『連撃』!」
「『創世回帰』『錬成:硬化盾』×2、『錬成:浮遊盾』×2。」
『自己世界』で自身の周りの風の動きを少し歪ませた御門妹は、1人で特攻。顔面に猛烈な連打をかました。
湊は常に前方に盾を出し続けて対応する。
「ッ!・・・ツイストランド、『硬化』、・・・凛を守る!」
「ブゴォ!」
「舞ちゃん、・・・『キュア』!私の後ろに、『幸運聖女:魔法防御強化』!」
ツイストランドへの指示出しで対応に遅れてダメージを負った舞を庇うように御門姉は、身体を滑り込ませて、回復と防御を同時にする。
「うわっ、これヤケクソでしょ。『組換技能:身体強化×走力強化』!」
「イメージが甘かったですね、ありがとうございます、ツイストランドさん。」
「ブォン」
超機動で刃を躱す未来は、とてもじゃないが攻撃に移れず、魔法のイメージが弱すぎたと未来は少し後悔していた。
「だぁ〜、鬱陶しい!さっさとこの魔法止めろ!」
暴れまわるワイバーンの顔を殴りまくる御門妹へ、ワイバーンは顔を苦痛に歪ませ、御門妹への刃は激しさを増す。
しかし、風を歪ませることで、直撃を防いでいる為、大量の切傷で終わってしまう。
「御門妹ちゃんは、あんな脳筋少女だったの?」
「僕らに聞かないでください。」
「はぁ、良くも悪くも真っ直ぐ、はぁ。」
「でも確か、あれって少年と鍛錬している時に試して、バックラッシュは。」
刃の攻撃が止むと同時に御門妹は、『自己世界』を解除、するとまるで二日酔いの人のように、フラフラとおぼつかない足取りとなった。
「ニシシ。かなり気分悪くなってる。」
「確か世界が歪むような感覚になるのだ。」
「まずい。『創世回帰』『錬成:硬化剣』『身体強化』!」
ワイバーンは、そんな御門妹を牙で攻撃しようとしたが、湊がその牙を剣で弾いた。弾いた剣は粉々になったが、攻撃を防ぎきる。
「!凛さん、ここで決める。指示出し。『創生回帰』『錬成:火炎剣』、『錬成:火裂剣』!」
(次の刃は防げない。クールタイムが終わる前に仕留める。)
ここからがラストスパートとなる。
いつもはYouTubeで活動してます。
平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください
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