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RealSocialGame  作者: 無月公主


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【イメチェンvsシンカ】

夜の19時58分。

夕食もお風呂も済ませた。もちろん陽子さんも。


「じゃあ、時計が20時になったら入るから…。」


「うん。あ!!そうだ。リアルの中では絶対にソルって名前だしちゃだめ!運営に気づかれちゃうから。」


「あ、うん。わかった。」


陽子さんは空き部屋へ…僕は自室に入ってベッドに座る。

あ…そうだった…。

写真フォルダに入ってる風景写真とか家の写真をいくつか【リアル】に入れた。

危なかった…シンさんとの約束…破るとこだった。


20時になった瞬間…僕は【リアル】にログインした。


ログインした場所は見覚えのない部屋だった。


「…え。」…どうしてログインすると見覚えのない場所なんだろう。


「どうしたの?」

…僕の…待ち望んでいた人は隣にいた。


「…咲。あぁ…咲だ。」僕は思わず咲を抱きしめた。


「よしよし。頑張ったね。」と…咲は僕を撫でてくれた。


「……ごめん。つい…。」


「いいけど、忘れないで。現実世界の私もこっちの私も同一人物だって事。ちゃーんと頭に入れておいてね。」


「うん。」僕は咲から離れた。


「うーん・・・。せっかく異世界にいるのに現実世界と見た目ほっとんど一緒なのはダメだよ。」


「異世界って…。えっと…だめ…かな。」


「あと!ハキハキ喋る事!」


「はい…。」

まぁ…どんな咲でも受け入れる覚悟はできてたし…いいけど…。


「見た目、変えてみない?」


「変えてもいいけど…ていうかここどこ…?」


「ここはー…控室だったかな。ほら、今日バトルした後だから自動移動されたんだよ。」


「現実世界でバトル挑まれたら闘技場に飛ばされてその後は控室にいくのか。」


「そうだよ!」


「髪型とかってどこで変えるのかな?知ってる?」


「初心者の町の運営本社の隣だよ。」


「じゃあ、行ってみようかな。」


…よく見ると咲とパーティーが組まれた状態で、咲の成長は3段階。


「あ。その前にちょっと本社寄っていいかな?」


「え、うん。いいけど…。」


「大丈夫だよね?一緒に入ったりしても。」


「AIだからバレないわ。前の時はりきと同じ現実世界のままだったの。」


「あぁ、それで…。」


「さ、行こう!」と咲に手を引かれて控室をでて、初心者村の運営本社に寄る。


「で?りきは何を買うのかなー?」


「AIの成長段階を止める薬…かな。」


「あぁ!あれね!大事だよね。」


無事に成長を止める薬を購入して咲に飲ませると…凄く不味そうで眉間に皺をよせていて…


「ぷはっ(笑)ははははっ!!!」


「なっ!なによぅ!!」


「ううん、可愛い。」


「は!?…こっこどもの癖に変な事言わないでよ!」


「…でも、現実世界の咲って…どうみても中学生にしか見えないんだけど…。」


「ひっ!!ひどい!!ちょっとみんなより胸がないだけじゃない!」


「そ、そこじゃないよ!」


それから、本社隣の美容院へ入った。

現実世界とは大きく違う…ホログラム画面が何個もあって…そこで髪や顔を選ぶとその通りになるという…。

近くのホログラム画面にタッチすると、スマホをタッチしてくださいとでて、スマホをたっちして髪型を選択してください・・・と自分の…【リアル】の自分の顔がホログラム画面にうつって、髪型を伸ばしたり…縮めたり…色を変えたりできる…。

髪型…か…確かにちょっと今の状態だと地味かも…前髪…わからないから…このウルフカットってやつにして…前髪は…上げよう。

で…髪の毛の色は…そうだなー…。

ふと…陽子さんの綺麗な金髪を思い出して…金色にしてみた。

完了を押すと頭に違和感が…。


「わっ!大胆!!」


「どう?…変わった?」


「うん!良くなったよ!顔は変えないの?」


「え…現実世界の顔否定された気分なんですけど…。」


「はははっ!ごめんごめん。うん、ほんとに良くなったよ!今装備してる防具にぴったり似合う気がする!じゃあ次はどこいく?」


「あー…ギルドハウスでもいいかな。咲を手に入れる為に色々してもらっててさ…。挨拶しないと…。」


「そうだね。じゃあギルドハウスへGO!!」


ゲートを開いてギルドハウスの大広間へ移動した。


「……ここ…少しだけ…見覚えあるかも…。」


「誰もいない…か。晩餐まで結構時間あるし…。」

現実世界の時間を見ると…20時のままだった。

また時間圧縮されているようで…。


「ふーん、それがりきさんの愛するAIですか。」


「うわぁっ!!」


「ども。お久しぶりです。」


声はシンカさんだけど…髪型がちょっと…伸びた?…背とかも。

シンカさんの髪型はおかっぱではなくなっていて…ロンゲ?…色はそのままエメラルドグリーンで肩くらいまで伸びていて…服はいつもの服を着ていて…


「お久しぶり…です。シンカさん…ですよね?」


「はい。そうですけど…ていうか、アナタほんとにりきさんですか?」


「りきですよ!…あ!!僕も髪型変えたんでした…。」


「あぁ!りきさんと最後あった時は確か…見た目が成長段階2でしたね。」


「えぇ!!あれ2だったんですか?」


「はい。あれ?言ってませんでしたっけ。」


「聞いてませんでした。」


次にシンカさんはモノクルを取り出してつけて、じろじろと咲を見る。


「ふむ…AI咲…自分と練習試合しませんか?」


「え?…」咲は僕の後ろに隠れた。


「実力…知っておきたいんで。」


「…誰の何?」


「あー…、僕の所属するミルフィオレのギルド長のAIシンカさんだよ。」


「あぁ!なるほど。」


「…咲、もしかして…人見知り?」


「べ、別に!違うわよ。…練習試合は…その…武器とかないし…。」


「いいですよ。武器無しで。素手で殴りあいましょう。反射神経とかみたいんで。」


「ふっふーん♪いいわよ。」


「じゃ、練習場…の前に空腹そうなんでパンどうぞ。」とシンカさんは近くのテーブルにパンとジャム…それにサンドイッチをだしてくれた。


「ん…咲さんもどうぞ?」


「…いただきます……………はむっ………!!!おいしーーー!!!お昼食べたりきのオムライスより美味しーかも!!」


「…もう作らない。」


「ごめんごめんって!この世界のご飯ほんっとにおいしーんだもーん。こんなに美味しいって事は、上限値の上限値上げてるのかな。」


「……アンタ、何ですか?ただのAIじゃなさそうですね。」


シンカさん鋭い!!!咲も気を抜きすぎというか…。


「……そうだとしても、ここでは言えないわ。」


「そのようですね。じゃ、自分は先に練習場で待ってるんで…。」


シンカさんは大広間から出て行った。


「あのAI…私たちにとって重要な何かに気づいてる感じがする…。」


「え?重要な何か?」


「それが思い出せないの。そのうち思い出すと思うけど…。それにしても、このパンほんとに美味しい!りきが言ってた通りだね!」


「あぁ、うん。」


パンを食べ終えて、ゲートで練習場へ移動した。


練習場にはシンカさんと…シンさんもいた。


「シンさん!!!久しぶりです!!」


「え?君もしかして、りき?りきなの?」とシンさんは驚いていた。

シンさんの見た目が全く変わっていなくて安心する。


「はい!あー髪型だけちょっとイメチェンしてみました。」


「また会えてよかった。」とシンさんは嬉しそうな顔を向けてくれた。


「…あの、練習試合したいんで、パーティー抜けて、シンと組んでてもらえますか。」


「あっ、すみません。」

咲とのパーティーを解除した。


咲とシンカさんは練習場の中心部へ移動する。


「…咲、あれがりきのAI?」とシンさんに聞かれた。


「はい!!やっと…やっと手に入れたんです…。」


「おめでとう。手に入れて早々練習試合か。」


「う…シンカさんがもう引いてくれなさそうだったんで…。咲が嫌がってたら止めてましたけど、やる気あるみたいで。」


「へぇ…。」


練習試合のカウントダウンがはじまった。僕の目の前にホログラム画面がでて、近場で見てるような映像が映る。それはシンさんの方にも出ていて、僕の画面は咲視点だけど、シンさんの画面はシンカさん視点だった。


カウントダウンが0になって…試合が開始された。


とてつもない速さでシンカさんは咲に蹴りをいれようとして…蹴り切ると咲はシンカさんの蹴り上げた足にふわりと一瞬着地して、またふわりとジャンプしてよける。


「……マジかよ。」とシンカさんは呟く。


「わお。シンカが敬語を乱すなんて。」とシンさんも驚く。


咲は浮いたままシンカさんの顔面を蹴ろうとするが、シンカさんがそれをよけて、咲は次の攻撃が来る前に見切って距離をとる。


次に咲はシンカさんに殴ろうと右こぶしをあげる…シンカさんをそれをガードしようと肘をあげるが…咲はシンカさんの両腕を両手でおさえて頭突きをかました。


「イッデェェ!!!」とシンカさんが痛そうに片目を瞑る。


「うわ・・・痛そう。」とシンさんが言う。


そのまま二回目の頭突きをかまそうとする、シンカさんは避けようとするが手がほどけないようで…


「こんのっ…馬鹿力っ!!!」と咲の腹を蹴って無理矢理距離をとった。


「…凄いAIだね。聞いてたのと全然違うじゃん。僕アレとは戦いたくないな…。」とシンさんは眉間に皺をよせた。


「いったーーい!!女の子のお腹を蹴るなんてどういう神経してんのよ!!」


「は?…頭突きだけで体力半分も削りやがってどういう神経してんだよ!!」


「ぶふっ(笑)シンカっ…くくくっ…喋り方に余裕なさすぎでしょ。」とシンさんは笑う。


次に咲はシンカさんの後ろにまわって、回し蹴りをいれる…シンカさんはガードするが…そのまま吹き飛ばされて壁にあたってダウンした。


「ふんっ♪雑魚♪」


練習試合は無事?終了した。


「あーあー。シンカが気を失うなんて…こんなのはじめてだよ。」とシンさんはシンカさんの体を拾いに行って戻ってきた。


ちょっとしてシンカさんは目をあけた。


「………筋力…500以上…体力は自分の2倍。素早さ500以上…間違えないようですね。さて、この事実をどう頭の悪いルナに伝えるか…。」


「誰は頭悪いですって?」と練習場にルナさんが入ってきた。

見た目は全く変わらない。


「ルナ!起きたの?」とシンさんが驚く。


「えぇ。練習試合見てたわ。……おかえり、陽子。」


ルナさん・・・咲のリアルを知ってる!?


咲はルナさんをじっと見つめる。


ルナさんもまた咲をじっと見つめる。


………なんで…どうしてルナさんは咲の事を?














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