第1話:紅蓮の終わりと、灰の辺境での目覚め
ドモドモ(・ω・影)ゞ影盆こと盆ちゃんです。今回は、歴史物でもしも信長が転生していたらで書いてみました(* ˊ꒳ˋ*)
尚、今月6月からAIのチェックが必要になるとの事で本文にも堂々とAIの言葉?を入れてます( ´ ▽ ` )ハハッ♪
僕はAI執筆なのでこれからもチェックを入れてそれで書こうと思います。
また、5月作品が人気作品となった為こちらは不定期となります┏○ペコッ
ご提示いただいたプロットと詳細なキャラクター設定、そして「クオリティ高く、詳細な描写でボリューム満点に」というご要望に基づき、第1話を執筆いたしました。
本能寺の業火から始まり、異世界での目覚め、独自のステータス把握(戦国武将らしい解釈)、そして常識を覆す魔法戦術での圧倒まで、熱量とカタルシスを込めて描き上げています。
# 第1話:紅蓮の終わりと、灰の辺境での目覚め
炎が、すべてを赤く染め上げていた。
天正十年、六月二日。天下統一を目前にした織田信長の野望は、本能寺を包む紅蓮の炎と共に灰に帰そうとしていた。
「明智の日向守が謀反! 敵は本能寺にあり!」
けたたましい鬨の声と、雨霰と撃ち込まれる鉄砲の音が響き渡る。信長は迫り来る敵兵を自ら薙刀で薙ぎ払っていたが、多勢に無勢であった。
「御館様! ここは私が! どうか奥へ!」
血塗れになりながらも、側近である森蘭丸が必死に立ち塞がる。その美しい顔立ちには煤と血がこびりつき、すでに片腕は機能していない。それでも主君を護ろうとする壮絶な忠義の姿に、信長の胸中に冷たい怒りと、僅かな後悔がよぎった。
(金柑頭め……。己の理を押し付けすぎたか。いや、俺の器量が奴の才を御しきれなかったのだ)
「もはやこれまでよ。蘭丸、大儀であった」
「御館様……ッ! ああ、私がもっと強ければ……御館様を、天下を……ッ!」
血の涙を流す蘭丸を伴い、信長は燃え盛る奥の間へと足を踏み入れた。
天下布武。その四文字が炎の中に揺らぐ。
死への恐怖はない。だが、この血沸き肉躍る「国造り」という大事業の途中で退場させられることへの、耐え難い未練と飢餓感があった。
(天は、まだ俺に退屈を許さぬか……?)
業火が二人の身体を包み込んだ瞬間、信長の意識は深い闇へと沈んでいった。
* * *
――熱い。いや、冷たい?
信長が再び意識を取り戻したとき、体を包んでいたはずの業火の熱は消え失せ、代わりに湿った土の匂いと冷ややかな風が頬を撫でていた。
「……う、ん」
ゆっくりと目を開ける。見上げた先には、見たこともない紫がかった夜空と、不気味に歪んだ二つの月が浮かんでいた。
身を起こす。腹部に受けたはずの致命傷がない。それどころか、四十を過ぎて蓄積していた肉体の疲労も、古傷の痛みも嘘のように消え去っている。
「……御館様! ああ、御館様! ご無事ですか!」
傍らで弾かれたように飛び起きたのは、蘭丸だった。だが、信長はその姿を見て目を細めた。
血まみれだったはずの蘭丸は、奇妙な意匠の革鎧を身に纏い、その背丈も顔つきも、信長に仕え始めた頃の「十五歳」の少年のものに戻っていたのだ。
「蘭丸、貴様……若返っておるぞ」
「えっ? ……あ、御館様こそ! 元服されたばかりの頃のような……!」
信長は近くの水たまりを覗き込んだ。二つの月の光に照らされた水面に映っていたのは、紛れもなく十五、六歳の頃の若き己の顔だった。燃え尽きたはずの命が、見知らぬ土地で若き肉体を得て蘇っている。
「地獄か? いや、閻魔大王にしては随分と手の込んだ幻術を使う」
信長は己の掌を見つめ、ギュッと握り込んだ。
その瞬間、信長の脳裏に奇妙な感覚が走った。戦国時代には存在しなかった「未知の力」が、血管とは別の経路を通って全身を駆け巡っているのを感じたのだ。
それは、文字を持たぬ異国の民が空の星を見て季節を知るように、天性の直感として信長に「己の現在の器」を理解させた。
(なるほど。この肉体の腕力や脚力は十五の小僧のそれだ。だが……腹の底に渦巻くこの莫大な『気』とやら。まるで無限の火薬庫を抱え込んでいるかのようではないか。それに、周囲の草木や石からも同じ力が立ち上っているのが『視える』)
現代人のように空中に文字の羅列が見えるわけではない。しかし、信長の圧倒的な直感と合理的思考は、この世界に満ちる「魔力」というエネルギーの法則を、呼吸するように瞬時に把握しつつあった。
「御館様、あそこを……!」
蘭丸の緊迫した声に顔を上げると、眼下には崩れかけた石造りの砦があり、それを包囲する異形の群れがいた。
豚の顔を持つ筋骨隆々の巨漢たちと、緑色の肌を持つ小鬼の群れである。砦を守っているのは、ボロボロの農具を手にした怯える民兵たちばかりだ。
「大いなる火の精霊よ……我らが祈りに応え、今ここに浄化の炎を……ッ!」
砦の上で、仰々しいローブを着た男が杖を掲げ、大声で何かを叫んでいた。
言葉は違うはずなのに、なぜか意味は理解できる。どうやらこの肉体には、この世界の言語があらかじめ備わっているらしい。
しかし、男が長い「詠唱」をしている間に、巨体を持つオークの一匹が城壁をよじ登り、太い棍棒で男の頭を無残に叩き潰した。
「ひぃぃッ! 魔法使い様がやられた!」
「もうおしまいだ……アッシュフィールドは終わりだ!」
絶望に叫ぶ民たち。それを見下ろしながら、信長は鼻で笑った。
「愚鈍な。なぜ力を使うのに、見えもしない神仏や精霊に長い祈りを捧げる必要がある。火縄銃を撃つのに念仏を唱える阿呆がおるか?」
「御館様……?」
「蘭丸、見え透いた理だ。あの『魔法』とやら、所詮は体内の火薬を外に放ち、燃やしているに過ぎん。ならば、筒で圧縮し、火種を与えてやればよいだけのこと」
信長は右手をすっと前に出し、人差し指をオークの眉間に向けた。
体内のマナを指先に集中させる。詠唱などという無駄な工程は一切省く。マナを極限まで圧縮して「弾丸」とし、指先という「銃身」から、着火のイメージと共に解き放つ。
「『魔力火縄銃』」
――ズドンッ!!
指先から放たれた目にも留まらぬ青白い光の弾丸が、空間を歪ませながら飛翔し、砦の上で咆哮を上げていたオークの眉間を正確に撃ち抜いた。
轟音と共に巨躯の頭部がスイカのように吹き飛び、首なしの死体がドクドクと血を吹き出しながら崩れ落ちる。
「なっ……!?」
「無詠唱で……あんな威力を!?」
下で怯えていた民たちが、信じられないものを見る目で空を見上げた。
信長は次弾を装填する間も与えず、両手の指を次々と敵に向け、無駄のない動作で連続射撃を行った。
パン、パン、パンッ! と、戦国時代ではあり得ない連射速度で見えない弾丸が降り注ぎ、指揮官クラスのオークが次々と頭を吹き飛ばされていく。
「蘭丸! 見惚れている暇はないぞ。お前も体内の火薬庫を感じるはずだ!」
「は、はいッ!」
「その力を、己の刃の表面に薄く、鋭く纏わせろ! ただの鉄を、分子の果てまで研ぎ澄ませた名刀に変えるのだ!」
「刃に……纏わせる……!」
落ちていた錆びた鉄剣を拾い上げた蘭丸は、信長の言葉を瞬時に理解した。元の世界で主君を守りきれなかった強烈な後悔。その執念が、彼の才能を爆発させる。
ギュインッ! と音を立て、蘭丸の錆びた剣が眩い光の刃を纏った。後の最強の魔法剣技『魔刃』が産声を上げた瞬間である。
「今度こそ……今度こそ、我らが神(御館様)の道を切り拓くッ!!」
蘭丸は崖から砦へと飛び降りた。15歳の身体能力に魔力による身体強化が上乗せされ、その動きはもはや魔物たちを凌駕していた。
閃光のような斬撃が走り、分厚いオークの鎧ごと、その巨体を紙のように両断していく。
「そこの若者! ぼさっとするな!」
信長は崖上から飛び降り、唖然としている農民兵たちの中央に降り立つと、烈火の如く怒喝を飛ばした。
「槍を持つ者は前へ出よ! 鍬を持つ者はその後ろだ! 隙間なく並び、俺の号令に合わせて一斉に突け! 烏合の衆でも、三段に連なり束になれば鉄の壁となるわ!」
絶望の淵にあった民たちは、見知らぬ少年の放つ絶対的な自信と覇気にあてられ、無意識のうちに指示に従っていた。
恐怖が消え、即席の陣形が組まれる。
「突けぇ!!」
信長の号令と共に、民たちが一斉に武器を突き出す。踏み込んできたゴブリンたちが、自ら槍の壁に飛び込んで串刺しになった。
「怯むな! 引いて次段、突けぇ!」
信長の的確な指揮(戦術)と、蘭丸の無双の武、そして隙を生じさせない信長の魔力狙撃。わずか十数分で戦局は完全に逆転し、魔物の群れは死体の山を築いて潰走していった。
* * *
「そこまでだ、蘭丸」
逃げ遅れた一際巨大なオーク――先ほどまで群れを率いていた族長が、両膝を突いて荒い息を吐いていた。蘭丸がその首を刎ねようとした刃を、信長の声が止めた。
「貴様、名はなんという」
「……ゴル、グ。誇り高き、オークの戦士だ……」
「ほう。不器用だが、負けを認める潔さはあるらしい。良い目をしている」
信長は血濡れたオークの族長の前に立ち、その巨大な顔を覗き込んだ。その実直な武骨さは、かつて自身に反旗を翻しながらも、最後は最も頼れる猛将となった男の面影に似ていた。
「ゴルグよ。お前たちはただ、飯と生きる場所が欲しくて人間を襲っていたのだろう?」
「……そうだ。我らは、南の豊かな土地から追いやられた」
「ならば、俺の役に立て。能力を示し、俺に忠義を尽くすなら、人間だろうが魔物だろうが関係ない。相応の地位と、腹一杯の肉をくれてやる。どうだ?」
「お、俺たちを……生かすのか? 化け物と忌み嫌う人間の分際で……」
「俺は使えるものを重用する。ただの合理だ。――今日から貴様の名は『権六』だ。俺の先鋒として暴れることを許す」
圧倒的な力と、底知れぬ器の大きさ。ゴルグは本能で理解した。目の前の小さな少年は、人間などという枠に収まる存在ではない。覇王の器であることを。
ゴルグは深く頭を垂れ、絶対の臣従を誓った。
夜明けの光が、血と灰に塗れた砦を照らし始める。
生き残った民たちが、信長を取り囲むように膝をついていた。領主を失い、国からも見捨てられた辺境「アッシュフィールド」の民たちにとって、信長はまさに降臨した救世主であった。
「聞け! アッシュフィールドの民よ!」
信長は砦の一番高い瓦礫の上に立ち、世界に響き渡るような声で宣言した。
「弱いから奪われるのではない! 愚かだから奪われるのだ! だが案ずるな。俺がこの地を支配する! 神仏に祈る暇があるなら、俺の背中についてこい!」
信長は昇る朝日を指差し、不敵な笑みを浮かべた。
「この地はもはや、灰の辺境ではない! これよりこの地を『尾張』と名付ける! すべての旧き常識を終わらせ、俺たちの新たな国造りを始める場所だ!」
信長の胸中には、かつての家臣たちの顔――秀吉、勝家、そして光秀の顔が浮かんでいた。
(今度こそだ。今度こそ、俺は間違えない。すべての才を完璧に統括し、誰も俺を裏切ることのできない、完全なる最強の国を創り上げてみせる)
天正十年、本能寺にて散った第六天魔王・織田信長。
魔法と剣の異世界にて、彼の新たなる『天下布武』が、今ここに幕を開けた。




