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銀髪で制服姿の可愛い男の娘

挿絵(By みてみん)


銀髪で制服姿の可愛い男の娘


真昼の光が、並木道をまっすぐに貫いていた。

高く伸びた木々の葉が風に揺れ、地面にはまだらな影を落としている。

ユウはその並木道の入口で立ち止まっていた。

まっすぐ続く道の先は、陽炎のように少し揺れて見える。

銀色の髪が日差しを受けて、淡くきらめいた。

「ここで合ってる、よね」

小さく確認するように呟く。

待ち合わせの場所は、この並木道の中央あたり。

ベンチが一つある、いつもの場所だ。

ゆっくりと歩き出すと、靴音が木漏れ日の中に吸い込まれていく。

風が吹くたび、葉がさざめき、光が揺れた。

ベンチに近づいたとき、先に誰かがそこに座っているのが見えた。

「あ、ユウ!」

手を振るその相手に、ユウは少しだけ表情を緩める。

「早いね」

「今日はちょっと待ちきれなくてさ」

そう言って笑う相手の横に、ユウは自然に歩み寄った。

並木道の真ん中は、思ったより静かだった。

車の音も遠く、聞こえるのは葉擦れと、時折通り過ぎる風だけ。

「ここ、やっぱりいいね」

ユウはベンチの背にもたれず、そのまま立ったまま空を見上げる。

木々の隙間から落ちる光が、顔に細かく影を落としていた。

「うん、なんか落ち着く」

隣の声に、ユウは小さく頷く。

銀髪が風に揺れるたび、光の粒が散るように見えた。

並木道の真昼は、ただそれだけで少し特別な時間のように感じられた。

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