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エピローグ

「待てー!!」


「アハハ、捕まえてみろ~!!」


 燦々と輝く太陽の下、草原で少年と少女が追いかけっこを楽しんでいる。どことなく顔つきの似ている2人は、兄妹なのだろうか。やがて、少女が疲れたところに少年が追いつき、追いかけっこは終了した。


 2人は仲良く草原に寝転がり、手を繋いで空を見上げる。少年の銀色の髪が、風に揺られてそよそよと少女の頬に触れる。たまらず笑い出した少女は、涙目になりながら少年に文句を言った。


「もう、シルバったら、こしょぐったいじゃない!!」


「ご、ごめんよククル。わざとじゃないんだ」


「うーん、後でおかし譲ってくれたら、許してあげる!!」


「そんなことで許してくれるなら、何個だってあげるよ」


 仲むつまじい2人の会話もまた、風に吹かれて遠くまで運ばれていく。その後も、草原で寝転がりながらたわいも無い会話をしていた2人だったが、ふと空が雲に覆われて、太陽が隠れているのに気付いた。


「あれ、太陽が隠れちゃった。こんなこと今まで無かったよね?」


「うん。無かったと思う。でも⋯⋯なんだろう、不思議と怖くないや。むしろ、何だか懐かしい感じがする」


「奇遇ね。私もそんな感じがするの」


 その時だった。2人だけしか居なかったはずの草原に、急に複数の人影が現れた。しかもその人影は、何やら話しながら2人の方に近づいてきている。


「ねえ、こんなところに本当にあの2人がおりま⋯⋯居るのか?」


「ええ、居るはずです。確かに魔力を感じましたから」


「うう、ボク男の子になっちゃったけれど、シルバはちゃんと気付いてくれるかな⋯⋯?」


「パフェットは見た目は可愛いままですし大丈夫でしょう。それよりも、お嬢様言葉が抜けきれないグレアの方が違和感ありまくりです」


「しょ、しょうがないで⋯⋯だろ!? 記憶を取り戻すまでずっと貴族の家で育てられてきたんですも⋯⋯だから!!」


 豪華なドレスに身を包んだ真っ赤な髪の少女に、ピンク色の髪をした可愛い顔立ちの男の子、そして真っ黒なフードで顔を隠した怪しい人物という謎な組み合わせの3人だが、会話を聞く限り仲が良さそうだ。まるで長年一緒に居たかのような気安ささえ感じる。


 そんな3人の接近にいち早く気が付いたのは、少年の方だった。少年は、少女を守るかのように前に立ち、怪しい3人組を睨み付ける。その様子をどこか懐かしげな様子で見つめながら、フードを被った人物はフードを脱ぎ、そっと手を差し伸べる。


「シルバ。そしてククル。貴方たちを、新しい四天王として迎えます。⋯⋯この手を取ってくれますか?」


 シルバは、フードの中から現れた顔を見て驚いたように目を見開き、そして差し出された手をじっと見つめた。振り返ってククルを見ると、ククルもまたキラキラとした瞳でシルバを見つめていた。


 その目を見て何かを確信したシルバは、ククルと共に差し出されたその手をギュッと握った。そして⋯⋯。



【To be continued⋯⋯】

これにて『俺は四天王の中でも最弱!』完結です!! 20話完結とか言いながらだいぶ時間がかかってしまいましたが、最後までこの物語にお付き合いくださりありがとうございました!!

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