こうして私は消えました
↓プロローグ的な感じで長めです
私はもうすぐ消えてなくなってしまう。光の粒となって・・・
冗談でなく、全て本当。
この世界は魔法というすごいものがある。何もないところから火の玉を出現させたり、物を触れずに動かしたりすることができる。これってすごくない?初めて見たときは腰をぬかしたよ。
魔法を使用するには「マナ」っていうエネルギーが必要なんだ。「マナ」は生物みなに大差はあるけど宿っているの。マナ量によって使える魔法が変わるんだ。使ったら宿ってる「マナ」が減る。休憩したり特定のアイテムを使うと回復する。
あともう1つ回復する方法があるんだ。命を削って、生命力を「マナ」に変換するの。
この方法はほとんど知られていない禁術。
代償は説明の通り寿命が減るってことと、死ぬときに肉体が残らず光の粒になること。
まあだからこそ禁術なんだけどね。1度でも使用すると光の粒決定コース。死ぬ時そばに誰もいなきゃ死んだこともわからないまま消えてしまうんですよねー。
だったら使わなければいいって思ったでしょ。でもしなければもうとっくに死んでたんだ。私だけでなくその場にいたみんな全滅だったね。それに、愛している人を助けられるなら問題なしだよb
今の私はこのおかげて光の粒になりそうなんだ。
と、まあそれは置いといて少し死に際の独白ぐらい聞いてよ!!
私は緋色の勇者と呼ばれた人間。魔の物により世界が殺伐とした時代が遠くない過去にある。そのときに戦士として誰よりも戦ってきたことと、髪の色が緋色だから。でも赤い髪が憎かった。両親は透き通った緑なのに。私を愛してくれない家族が嫌いだった。なんで?なんでなんで私だけ異質なの。顔はどう見ても親譲りなのよ!!!
でもあの人はこの髪を美しいといってくれた。私に微笑んでくれた。単純だけど彼に恋をした。愛しいているの。頑張ってアプローチをしたわ。緋色の髪も受けいることができた。凍っていた心が温かくて、熱かった(笑)初めて笑顔になれた。11人の仲間ができた。ぼっちだった幼いころが夢のよう。
戦乱の世であったから良い時代ではなかったけれども、私にとってはもっとも幸せなときだった。
時代は変わり平穏な時代になった。といっても魔の物の脅威は少なからず残っているのだけれども。
私たちの旅は終わった。あの人に告白した。
デモカレハウケイレテクレナカッタ
夢だったのはあの幸せだった頃?誰か私を見てっっ!!愛あいアイしてよおぉ。
一晩して今後を考えた、それで旅にでることにした。どこでもいいから仲間たちの前から消えたかったから。
仲間たちはどこかの国に仕えたり、里に戻ったり、新しいことを始めたりするらしい。別れの際あの人は私ではない女と腕を組んで去っていった。
気を取り直して旅に始めた。最初に戻っただけだ。
それから色々省くが私には従者ができた。おかしい。私は友愛などを求めいたんだが…。
主従愛など生まれそうもないんだが……しかたがない。
おかしい!!!なぜ従者が増えるんだ。意味がわからない。でも1人だけ信頼できる奴ができた。狼の獣人ゼフォン(男)だ!こいつもつらい過去があるようだ。いつか支えあえればいい。
こんな感じで旅を続けていたら、『イルマート』という【人の国】に仕えている仲間に助けて欲しいといわれた。戦争だそうだ。そんなものなくなればいいのに。だがしかし私の寿命も残り少し、仮にも勇者だ。防御結界ぐらいだったら協力しよう。
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そして今に至る。体が光ってきたな、お別れだ。
「あ・・い・をお・・・・」
こうして緋色の勇者はひっそりと消えてしまった。
ちと硬い感じで読みにくかったでしょうか?次回からは軽い?感じで頑張ります