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『ホームレスヒーロー。』  作者: あああ
第二章 Family memories ~紅と白の咆哮~
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第十三話 赤い覆面

 

 ヘッドライトが深夜の闇と俺の眠気を吹き飛ばす。

 腕の隙間からこぼれる光の線をたどる。

 確かにそこには白いバンがあった。

 工事用の鉄柵にぶつけたせいでヘッドライトと車の先頭が少し欠けている。

 さっきこの村の人が言っていた、白いバンってこれのことか?

 ホームレス狩りがいつも乗ってくるという車。

 まさか、本当に今日来るなんて。

 寒さと眠気で固まっていた頭が、今めまぐるしく回り始めていた。

 その思考を停止させるかのごとく、車のドアが前後左右別々に開く。

 人が四人降りてきて、俺の方へと近寄り始める。

 俺も立ち上がり、前に出た。

 シルエットの体格からすると、全員男だ。

 それに全員手には、細長い棒状のものを持ってる。

 月明かりに照らしても顔は見えない。


「……お前ら、一体っ―――!」


 俺の声をさえぎり、一人の男が棒状のものをを振りかざし、全力で俺のほうへ走り出す。


「問答無用ってことかよ……」


 距離が近すぎる。これじゃ、得物が出せない。

 振りかざしたものを俺の顔面めがけて振り下ろす。

 咄嗟に斜め前に転がり、回避する。

 こんな暗いのに、コイツ今確実に俺の顔面を狙いやがった。

 ―――っ、地面を蹴る音っ。後ろかっ!

 後ろを急ぎ振り向く、またしても男の振り上げたものが俺の顔面へ振り下ろされる。

 避けきれない。そう思った俺は、地面に手をつき思い切り足の裏で男の手首を蹴り上げる。

 得物は男の手から離れ、地面に転げ落ち冷たい金属音が鳴る。

 そのまま低い姿勢から跳ね上がり、男の鼻めがけて拳を入れる。

 硬いものが歪んでいくのを拳に感じた。男は後ろに倒れこむ。

 寒気で縮こまっていたひざの関節が、いきなり伸びたせいで痺れている。

 さっきの得物、鉄でできていたのか。間違えて得物のほうを蹴っていたら、足を痛めていたかもしれない。

 目がよくて良かった。

 ……って、おいおい。冗談だろ。

 確実に今、鼻を潰したはずだぞ。

 俺が殴り倒したはずの男は、何事もなかったかのように立ち上がったのだ。

 どうなってやがる。痛いはずだろ。

 男たちは顔を見合わせ、バンの後ろの方にある並木道へと姿を消していく。

 まるで、誘っているかのように。

 俺を誘っている? 

 くそっ、コイツらを逃がすわけにはいかない。誘いに乗るしかないか。

 俺はポケットから相棒を右手で取り出し伸ばすと、男たちが消えた方へと歩み寄る。

 壊れた工事用の鉄柵と白いバンの横を通りすぎ、並木道に出る。

 すでに男たちは、戦闘の体勢を整えていた。

 俺も近寄りながら、相棒を構える。

 広い場所に出たおかげで、さっきよりも少し視界は良好だ。

 息を整え、ただ相手の動きに注意を払う。

 四人の男は俺を取り囲む。

 なるほど、集団で一人と対峙するときの戦い方は知っているのか。

 それならば、囲まれた側の対処法は唯一つ。

 ―――先手必勝。

 俺は先ほどの戦闘で得物を失った真正面の男の喉に向かい、突きを入れる。

 男は腕をクロスさせ、しっかりと喉をガードしていた。

 見えていたのか。それなら。

 俺はしゃがみこみ一回転しながらかかとで足払い。倒れかけた男のみぞおちに得物の先端を突き入れ地面に叩きつける。

 背後を振り向き、違う男の得物と俺の相棒がぶつかり合う。

 くっ、重い。

 迫り合いをしている横からもう二人が襲いにかかろうとしている。

 俺は迫り合いをしている男の腹部に蹴りを入れ、前に出た顎を下から払い上げる。

 それから、一斉に横から襲い掛かる男二人の得物を後ろに下がることで避け、頭を掴みその勢いのまま頭と頭をぶつけさせた。

 ぶつかり合ったパチンコ玉のように二人は弾け、地面に転がる。


「……終わったか……」


 それにしても、最後のまさしくごっつんこだったな。

 機転が利いて二人同時に倒せた。

 が、機転が利いていてもコイツらにはあまり、効果がなかったようだ。

 最初に倒した得物なしと最後にごっつんこした二人がまた何事もなかったかのように立ち上がる。

 どうなってんだ。コイツらには痛みがないのか?

 もちろん手加減した覚えはない。

 そこでようやく思い出す。

 村で誰かが言っていたあの奇妙な言葉を。


『ゾンビみてえに倒しても倒しても起き上がってくるらしいんだよ』


 ……これのことか。

 この言葉が本当なら、倒しても倒してもきりがないということになる。

 ただいたずらにスタミナを失うのはご免だ。

 男たちは、重たそうな顔を上げ、少しずつまた俺に近づく。

 うわ、本当にゾンビに見えてきた。

 どうする。考えろ。どうすれば、コイツらを……ん? ちょっと待てよ。

 俺は、まだ地べたにのびきったままの二番目に倒した男を見下ろす。

 なぜ、この男は立ち上がってこないんだ?

 この男に、俺は何をしたんだっけ。

 確か……っ! そういうことか。

 俺は、相棒を両手で持ち、顔の横に持ってくることで突きの構えをする。

 そして後ろ足を踏ん張り、一気に蹴る。

 それから、両手をぶら下げた得物なしの顎に、まっすぐ突きをねじ込む。

 男は喉を鳴らし、舌を出しながら地面に転げる。

 反転し、次の男の顎に横撫でに一撃入れようとする。

 しかし、すでに男は片方の顎を腕でガードしていた。

 そうだと思ったよ。

 後ろ足をさらに反転させ、腰をねじりながら男の反対側の顎を一閃する。

 倒れるのを見送らず、最後の一人に向け、顔面めがけ振りかざす。

 男は得物を横にして、防御しようとする。

 今なら、死角になるっ。

 俺はそのまま膝を沈ませながら、男の懐に入り、顎に相棒の切っ先の標準を合わせる。

 舌噛むなよっ。

 顎を下から思い切り突き上げる。

 男は数センチ浮き上がり、地面に叩きつけられた。

 ……今度こそ終わりだ。

 さすがに顎を打ち抜かれたんじゃ、痛みもへったくれもないはず。

 二番目の男が起き上がらないのは、俺が顎を払い上げたからだ。

 顎は脳と直通していて、揺らしてやれば脳も揺れてしばらく立ち上がることさえできない。

 ボクサーがアッパーをするのも同じ原理。

 どういうカラクリかは分からないが、コイツらには痛みがないようだからな。

 さあて、とりあえずさっきの奴が舌切ってないか確かめないと。

 荒くなった息を整え、男に近づき、しゃがみ込む。

 男の口元を見た。口は切れているが、舌は切ってないようだ。

 これなら、喋ることはできるよな。

 とりあえず、コイツら四人を縛り上げて、いろいろ訊かないとな。

 俺は男の目を見た。

 まだ、気絶しておらず目がゴロゴロ動いている。

 それにしても、なにやら目が少しあ―――っ! 

 背中から段々と大きくなる、葉が風を切るような足音。

 俺は思わず腰をひねりながら相棒を後ろに振り切っていた。

 だが、空を切る。

 空を切った瞬間、影が後ろに下がるのが見えた。

 静かに立ち上がり影が下がった方を見る。


「なっ……」


 俺は見覚えのある、その姿に動揺した。

 正確には混乱していた。

 少し勾配のある並木道。その先の白いバンの上。

 風になびかれる首に巻かれた赤く伸びるもの、月明かりに照らされた赤い覆面。

 額に描かれた、正義のエンブレム。

 そいつはただ、俺を見下ろす。


「ユ、ユウキ?」


 俺はポツリとその名を口にしていた。

 口にした瞬間、その名は俺の中で砕け散る。

 こんなところにユウキが居るはずがない。誰かがただ覆面を被っているだけだ。


「てめえ、何者だっ!」


 覆面を被った男はただ静かにこちらを眺めたままだ。

 なんだコイツ。


「おい、なんとか言いやがっ―――」


 白いバンが少し縦に揺れたかと思うと、すでにバンの上に覆面の姿はなかった。

 バンのさらに上の満月に重なり、月光を背に俺へと落ちてくる。

 いや、とび蹴りかっ!

 判断と同時に相棒を横にし、ガードの体勢をとる。

 手首が重くなる。相棒がしなる。

 肘と膝を、重力によって倍になった衝撃が襲う。

 耐え切れねえっ!

 俺は背中から地面に叩きつけられる。


「ぐっ!」


 転がり、体への負担を軽減しながら体制を元に戻し、膝に手をつく。

 口元を少し切ったか。

 顔を上げると、すぐ目の前に覆面の拳が近づいていた。

 ―――っ!、休みなしかよっ。

 体ごと斜めにして間一髪、拳は鼻先でかすめた。

 覆面は休むことなく、折り返して左の拳をとばしてくる。

 いつまでも図に乗るんじゃねえっ。

 俺は左拳を内側から外に弾き、相棒の持つ部分である柄の先を顔面に押し付けようとする。

 覆面はその場で踏ん張り、跳んで後退。

 後退したまま、こちらの様子を伺っている。

 糸を伸ばしきったように張り詰めた空気が間を制する。

 額から滴が一粒落ちたのが分かった。

 喉に張り付いた焦がれるような唾が邪魔だ。

 俺は大きく息を吸って立ち上がる。

 コイツ、さっきの奴らとは明らかに違う。

 身体能力そのものが、別格だ。

 さっきのギリギリの後退だってそうだ。

 慣性を帯びた体を瞬時に止めるには、相当の脚力が必要になるのは当然だ。

 それに、バンから飛び降りながらのとび蹴りなんて、相当バランスが良くないとできない業だ。

 とんでもない奴と戦ってるのかもしれない。

 例えるなら……化け物。

 ああ、なるほどね。コイツが『集団で待ち伏せても敵わない化け物』か。

 そりゃあ、ただのホームレスが束になっても敵わないし、速さについていけなくて目撃もできないわけだ。

 吸った息は白い霧となって空気の中に隠れる。

 不思議な感覚だ。

 体の表面は寒いってのに、中身だけが灼熱の中で焼かれている。

 どうやって、倒すかな。

 俺は息を止め、相棒を前に構え、張り詰めた糸を自ら切る。

 手始めに、相棒でも突きを二発顔面へ伸ばす。

 覆面はことごとく、首だけで避けた。

 さっきの四人組もそうだが、コイツら暗いのによく相棒の動きに反応できるな。

 もう一発突きを入れるフェイントをかけ、反転して横薙ぎの一撃をお見舞いする。

 だが、またしても空を切る。

 今度は覆面の反撃が始まる。相棒をくぐりに抜け一気に懐に潜り込まれる。

 覆面の右膝が俺の顔面へ向け、次第に大きくなる。

 くっ、まずいっ。右手がまだ伸びきったままだ。

 これじゃ、右手でガードできない。

 そう思ったと同時に左手が顔面向けられた右膝を掴んでいた。


「うっ」


 左手に空いた穴がえぐられる。

 電気が奔ったように痺れてる。

 こんなもの顔面に食らってたら、ひとたまりもねえじゃねえか。

 俺は伸びきっていた右手を覆面の右膝の下に潜り込ませ、両腕で挟むと、そのまま前へ突き出す。

 勾配の下りで勢いをつけ、挟んだ両腕を離す、覆面の体が仰け反る。

 今だっ!

 俺は相棒で渾身の突きをみぞおちに向け放つ。

 相棒の先はあと数センチでみぞおちに当たるところまできていた。

 だが、相棒は上に弾かれ、腕ごと空に持っていかれそうになる。

 覆面はバク転をしながら後ろに下がっていく。

 なんて奴だ。バク転をすると同時に得物を足で蹴り上げやがったのか。

 ていうか、ここ下りになってるのにバク転なんてよくできるな。

 そんなことを考えていると、覆面はバク転の両足がつくと同時に、また俺の視界に拡大されていく。

 疲れを知らないのかコイツはっ。

 覆面は俺の視界から一瞬にして消える。

 どこだ? 下かっ!

 覆面の足払いを俺はすんでのところでジャンプしてかわす。

 今度は覆面の左回し蹴り。跳んでいるせいで丁度横腹の辺りが狙いになる。

 俺は相棒を下に向け、両手で受け止める。

 衝撃を受け、肘がきしむ。

 次に右回し蹴り。回し蹴りを二連発だとっ。

 俺は地面につく勢いのまましゃがみこむ。

 頭の上を際どく足が通り過ぎた。

 危ねえ。ギリギリだ。

 そして、覆面は回し蹴りの慣性を使って、高く宙へ跳ぶと、俺の頭上めがけかかと落としを繰り出す。

 俺は気がつけば、斜め前に転がり始めていた。

 多分本能が感知したのだろう。

 このかかと落としはガードできないと。

 死神の鎌のように三日月を描きながら、鋭く刈り取る音が空気を振るわせた。

 避けたのは正解だ。

 だが、まだ覆面の猛攻は終わらない。

 反転しながら着地寸前で片足を着き、そのまま力強く地面を蹴って、瞬時に俺との間合いをつめる。

 コイツ、俺に反撃させないつもりか。

 相棒はリーチは長いが、迫られると動きづらい。

 覆面の拳が二発連続でとんでくる。

 俺は脇を締め、小回り利かせながら相棒でガード。

 反転しながらの手の甲で打つ裏拳も防御に成功する。

 俺は裏拳を払いのけ、縦横無尽に相棒を振り回す。

 覆面は腕をクロスさせながら、全てを防御。

 それから俺も裏拳をする。

 覆面はしゃがみこんでかわすと、一回転しながら立ち上がる反動で飛び上がり、上から叩き落すような右ストレートが打ち下ろされる。

 ―――ここだ。ここが勝機。

 俺は得物を両手で持ち、体を斜め前に倒しながら、覆面の右ストレートに合わせる形で振り切る。

 覆面の右手の軌道に沿って、俺の全体重を乗せた一撃が顔面めがけて流れていく。

 会心の一刀が覆面に炸裂する。

 相棒をしならせながら、最後まで振りぬく。

 覆面は宙を舞った。

 やっと一撃入れることができた。

 それも俺の全体重を乗せたカウンターが決まったのだ。

 立ち上がれるはずがない。

 ―――次の瞬間、覆面は片手をついて受身をして即座に俺に襲い掛かる。

 瞬きをしたら、俺の額に肘が突き刺さっていた。


「ぐっ!」


 額に穴が開いたような痛みが湧き上がる。

 体が仰け反る。覆面は左前足を踏み込み、首から伸びるものが翻った。

 これは、回し蹴り。

 くそっ、やられるっ。

 目を伏せそうになる、わずかな時間。俺の視界に芽生えた白い影。

 赤と白がはじけ合う。

 腰を地面に打ち、次に目を開けたときには、俺へ襲うはずだった回し蹴りが止んでいた。

 正しくは止められていた。

 光を失った月の下で美しく花を散らせるように舞う、純白のスーツ。

 その後姿に俺は見覚えがあった。


「……イーグル、さん?」

「やあ、待たせたね」


 イーグルさんはいつものようにさわやかに笑ってみせる。

 覆面の足にイーグルさんの足が交わり行く手を阻んでいた。

 とてもさわやかに笑っていられる体勢じゃない。


「よっと」


 イーグルさんは足を強く押し付け、覆面を後ろに押しやり自分も間を取って俺に近づく。

 俺は、イーグルさんから差し伸べられた手を掴んで、着いていた腰を持ち上げる。


「大丈夫かい?」

「は、はあ」

「それにしても、やっぱり面倒なことに巻き込まれてたね」

「どうして、ここに?」

「言ったじゃない。俺も後で行くって」


 昼間そんなことを言っていたかもしれない。

 それにしても、タイミングがナイス過ぎる。


「ギリギリ間に合ったみたいで良かったよ」


 そう言って、イーグルさんは覆面の方を見た。

 それから覆面にこう告げる。


「さあ、どうする? まだやるのかい? 二対一だけど?」


 覆面はただこちらを黙ってみたまま、動かない。

 コイツまさか、二対一でもやる気なんじゃないだろうな。

 ただ、静かな緊張感が俺たちの間に流れる。

 その緊張感を打ち壊すような音が、突如と空気を伝って俺の耳に入る。

 背中の方からだ。エンジン音?

 俺は背後の勾配の上を見やる。

 車のヘッドライトが俺の眼球を貫く。

 白いバンがこちらに向きなおしたのだ。

 今更になって、最初に倒した四人組が居ないことに気づいた。

 しまった。戦いに集中しすぎてたか。

 白いバンはゆっくりと坂を下り始めたかと思うと、一気に回転数を上げたモーターが狂う音とともに俺たちの方へ駆け下りてくる。


「―――っ!」


 俺とイーグルさんは並木の方へと飛び込む。

 車が通り過ぎ、しばらくして顔を出す。

 並木道にはもう、あの覆面男はいなかった。

 エンジンの音が徐々に向こうの夜空へと霧散していく。


「行っちゃったね」

「……」


 アイツら一体何者なんだ。

 特にあのユウキの覆面をつけていた男。

 俺の渾身の一撃を受けてもなお、反撃してきやがった。

 イーグルさんが来なかったら、間違いなくやられていた。


「あの覆面の人。随分強いね」

「分かるんですか?」

「うん。まあね。それよりもそこの村の人たちが心配だ。様子を見に行こう」

「……はい」


 そうして、俺とイーグルさんは村を確認しに行った。

 すると、一人居ないことに気がついた。

 ザビエルが攫われていたのだ。

 俺があの四人とやりあっているうちに、バンにつめられたのだろう。

 酔いつぶれていたから、攫われたことすら気づかなかったのかもしれない。

 阿比留公園の奴らは大丈夫だろうか。

 ハカセはママがいるから大丈夫だろう。

 確か、ウミサルは誰かと飲むって行っていたな。

 サヤエンドウは……

 ふと、嫌な予感が頭によぎる。

 胸騒ぎは時間を立つにつれて大きくなる。

 この予感が当たらないことだけを祈った。

 ……ただ、運命は残酷だ。

 サヤエンドウが誘拐されたと知らされるまでに、そう時間はかからなかった。




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