《3》目覚めたら神様がいて、転生することになったんだが?!
皆さまこんにちは。本作品を開いていただいてありがとうございます。本作品三話目にしてようやく幕開けという感じでございます。
いつも通りの稚拙な文章でございまいますが、どうぞ小説家を育てるゲームのような感覚でご指導いただけたら幸いです。
第一次大規模改稿 2019 4/30
旧二話を三話へ移動しました。読者の皆様ごめんなさい。
気がつくと和風の、山奥にありそうな見事な池を目の前に、新緑が映える庭を持つ、なかなかの豪邸に佇むように座っていた。
俺はなにが起きたかも分からず、見たことない景色に呆けながらなにもすることなく背を丸めていた。
なぜか心が落ち着くなぁ、日本人には世代を超えてもなお、和の心は刻まれているんだろうな。まぁ、ぼけっとしてただけだけど。
「いやーすまないねぇ。」
不意にかけられた声に驚きながら振り返ると声の若さとは似ても付かず、白髪白髭白眉毛のおじいちゃんがいた。
なんで家の中でも杖?、杖をついているんだ?背筋もスッと伸びたさわやかなおじちゃんなのに…。
「あなたは一体?そしてすまないとはどういうことですか?」
有り体の質問をする。
とりわけ深い考えがあるわけではない。いきなり知らない人から謝られればどうにもこの反応になるわけで。
「わしは神じゃ。人間の生と死を司っておる。端的にいうと、君は死んでしまった。それもわしの手違いじゃ。申し訳ない。」
「はぁ…死にましたか、僕は。いまいち掴めませんね。なんの冗談ですか?」
再び当たり前な返しだろう。
いきなり目の前に神を名乗る人がいて君は死んだ、なぞと言われても悪い冗談か新手の新興宗教の勧誘くらいにしか思えないもんなぁ…。
「冗談ではない。ほれ。」
差し出された一冊のノート。題名にはKESUNOTEと書かれている。
いや、ケスノートって。某死神のノートかな。名探偵との対決が始まりそうだ。
そして開かれたページを見ると確かに、柳原照史の名前が書き込まれていた。曰く、照史と照人を間違えたらしい。
本来は消さなくてはならないような極悪人たちを強制連行するためのものだそうだ。ケスノート。納得。
しかし、誰だよ困った時は神様のせいにすればいいって。本当に神様がドジってるじゃねぇか。俺か。綺麗にさっきまでのフラグを回収してんじゃねぇよ……。
「ちなみになぁ、そのことについてはもうニュースになっておるのじゃ。」
そう言って神様は奥からブラウン管のテレビを持ってきた。
いや、古っ……。でもコードをさすことなく操作しているあたりさすがはあの世!人智を超えている!!
しかし映りが悪く砂嵐。バンッ!バンッ!今となってはアニメの世界のみとなってしまった角バン…。現実じゃ見たことなかった。買い換えろよ……。
程なくしてついたテレビで確かに事件が映されていた。どのチャンネルでも持ちきりで、特集を組んでるところもあった。
「早いですね。流石に死亡事故だからですか?」
「いや、交通事故の死亡事故なんぞ一日中起きておる。とりわけ奇っ怪なものを巷では取り上げておるだけで、実際は数千と死んでおるわ。まったく、滑稽なもんを作りょってからに。わしの仕事がどんと増えたのじゃ。今回はその疲れでな。」
「奇怪ですか?一体どんなことが?」
別に俺の死亡事故もただ轢かれただけだ。そこだけかんがえりゃなにもおかしなことはないし、なんなら奇怪の「き」の字もないだけどなぁ…。
「それはのぅ、お主を轢き殺した車は南部町ナンバーじゃった。南部町というのは青森県のものでの。お主は神奈川県なので湘南ナンバーになら轢き殺させてもおかしくなかったんじゃが。それがこのノートの効果でな。お主を殺せるなら文字通りの手段を選ばないのじゃ。あの車と28歳の運転手は防犯カメラの目の前でワープして、防犯カメラの目の前に出現し、お前を轢き殺したんじゃよ。」
「まさに神の為せる業ってことですね。」
あれ?この場合、罪状はどうなるんだ?結局俺を轢き殺してるから自動車運転過失致死傷罪になるな……。この神様、人一人殺した上に関係ない人巻き込んでその罪きせちまったよ!とんだ厄神じゃねぇか!!
てか!俺の服装!スラックスにぼさぼさの髪型!髭!もうちょっとマシな格好で死にたかった!!
「本当に申し訳ないことをした。夢の溢れる若者の将来を奪ってしまうなど実に悲しいことだ。それで、勝手ながらで悪いんじゃが君には転生して新たな人生を歩んでもらおうと思うのじゃ。」
一人どころか二人だよ!俺を轢いた人!ごめんなさい!一生のトラウマと罪を残しちゃいました!この神様が!
「付け加えておくと体はそのままじゃ。まるで豆腐のようにぐっちゃぐちゃのぐちゃで、跡形も残さず内臓までバラッバラに大破しておったが、そこはわしの力でなんとかしておいたからの。元の機能通りに使えるはずじゃ。」
そのレベルで壊れてたのかよ…。マジモンのトラウマだよ。その力使って被害者をなんとかしてやれよ……。自殺するぞ?俺だったら。
それでも神さま?はそれなりに罪悪感を感じているようで、すこし口が過ぎることを考えていた自分が申し訳なくなった。
神様は時空の神と空間の神にお願いをし転生権を買ってきたらしい。
いや売り物なのかよ……。だから最近のラノベ界隈は転生系が蔓延ってるのか?…関係ないか…。
それにしても何故だろう…。あの世はツッコミどころの宝庫だな。いや、現実の理を超えているから俺の理解が追いついてないだけか…。すげーなー、さすがはあの世。
「せっかくの好意ですし、その権利お受けしましょう。ちなみになのですが、僕はそんなに生きることに頓着してないのですが、ここでいわゆるあの世にいったらどうなりますか?」
やや厚かましいのは自覚している言葉ながらも転生の権利を受けて神様の贖罪を手伝えたらいいと思った。後は少し軽い気持ちで折角なので聞いてみたというだけ。もう少し、罪悪感を拭ってやれたらいい。
目の前にいるのは一日中何万という死人の選別をして殺さねばならない相手を殺している神様だ。たった一つのミスも許されないなんてあまりに厳し過ぎる。
「そうじゃな。なにもしないぞ。というかなにもできない。なにせあの世じゃからな、確かに若いのもおるが、自殺などで来たものが多く、無気力じゃ。特にすることないので日がなぼーっと過ごすよりあるまい。その上、あの世は共同生活の場ではないからな、ここの場所のように一人一人にあったあの世じゃ。世界が滅びてわしらの概念がなくなるまで一人じゃ。時折、客はあるだろうが、数年に一人迷い込むくらいでな。釣りが趣味になるぞ?」
そいつぁごめんだ。退屈は猫をも殺すからな。
「なるほど、簡単には死ねませんね。あいにくと釣りの仕方はよくわかりませんから。」
笑顔で軽く返す。神様もしおらしい顔から笑顔になった。やはり聞いてよかった。わだかたまりは残したくはない。
「そろそろ送ろう。期限が切れては転生させてやれなくなる。転生先についてはお主が大好きなゲームの世界じゃ。お主がよくやっていた怪獣と戦うようなものではすぐここに逆戻りじゃろうから学校生活を楽しんでもらうぞ。」
「はい。行ってきます。ゲームの世界か、楽しみだ。」
体が白く光り始める。自分の意識が薄れ行くのがわかる。
「せっかくじゃからの学園生活のできる世界にしておいたぞ。後のことは向こうにつけば全て脳に入っておるから安心していくといい。向こうのいわゆる主人公と同一化するようになっておるから自分の身の上も安心じゃ。お詫びとしてはなんだが、追加で性格にナントカて言うオプションつけておいたぞ。」
そんな言葉を最後に聞き届け、俺は転生していった。新たな素晴らしい人生を夢見て。
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こんなわけで俺の転生が決まったってわけだ。
どうだった?ちっとも重くなんてないだろう。むしろふざけるくらいだ。これで話はおしまいだ。現在に戻ると。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ようやく話が前へ進む兆しを見せる事が出来ました。
ここはこうしたほうがいいなど様々なご意見なございましたらぜひコメントを残していただければ幸いです。




