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魔力操作無双~魔法が使えないで虐げられていた俺は、魔力を体内でひたすらグルグルしてたら、ざまぁしてました~  作者: 喰寝丸太


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第68話 淫魔法

 今日の暇つぶしはプリンクに決定。

 分身ナンバー1とナンバー3から送られてくる映像を小さくして、プリンクに付けているナンバー2の映像を大きくする。

 音声もナンバー2の音以外は遮断した。


「ふむふむ、年季奉公の人をスラムで集めたら良いと」


 プリンクがそう言って頷いた。


「はい。こちらが勤め先の商店になります」


 いつもプリンクに商売のネタを持ってくる闇商人がそう言って書類を出した。


「それで結局はどうなるんだ」

「まあ色々ってことで。知らない方が良いですよ。こちらには迷惑掛けません。摘発されたって訴えられないですから」

「なら良いよ」


 プリンクがスラムで人を集め始めた。

 おそらく違法奴隷だろう。

 スラムで人集めなんてそれ以外にない。


 分身ナンバー2が大追跡だ。

 馬車で違法奴隷が出荷されていく。


「おい、降りろ」


 森の中の家でスラムの人達が降ろされた。


「ここが職場?」

「ふはははっ、お前達は奴隷魔法に掛かって違法奴隷になるんだ。逃げたければ、逃げても良い。ここから無事に逃げられると思うならな」


 はいはい、(デス)起動。

 一人を残して違法奴隷組織の人間は死んだ。


「ファントムだ。組織の人間をひとり残したのはお前達を訴えるためだ」


 姿は現さず声だけにした。


「あれが名誉勇者のファントム」

「さすが名誉勇者」

「俺、ファントムみたいになる」

「ファントム素敵」

「ファントム万歳」


 はいはい、王都に着くまで見守っているからな。

 組織の残った一人は下っ端だったらしいが、森から出る道を知っていた。

 何事もなく王都まで帰ってこれた。


「こいつは違法奴隷組織の者です」

「組織はファントムが壊滅させました」

「厳しく取り調べして下さい」


「おう違法奴隷の関係者は縛り首だ」

「プリンク商店で年季奉公の募集を受けました。そこもお願いします」

「分かった」


 取り調べが始まった。

 守備兵がプリンクの所に事情を聴きに行くので後について行く。


「年季奉公だと騙されて違法奴隷にされそうになったという訴えがあった」

「いや何かの間違いでしょう。ほら勤め先の商店の名前はこうなってます」


 守備兵が書類をチェックする。

 そして勤め先の商店に出向いた。

 その商店ではそんな話は知らないとなっていた。

 押されていた印も偽物らしい。


 プリンクは嘘判別魔法に掛かっても良いと言い始めた。

 結果、あの商店に行くと思っていたと、違法奴隷の組織の人間など知らんとなった。

 プリンクは知らなかったからな。


 ただ、プリンクは聞かなかっただけで、うすうすは知ってはいただろうな。

 嘘判別魔法の欠点だ。

 想像してただけでは知っていたことにならない。

 証拠があって信じないとな。


「プリンクさん、上手くないですね。奴隷契約する前に逃げられたのが痛い。それに下っ端がひとり捕まったのも。奴は無罪にする代わりに全部喋ったみたいですよ」

「美味しい商売だと思ったかがな」

「違法奴隷組織は壊滅でしょう。取引先がひとつ潰れて大損です。呪いを信じたくはないが、プリンクさんはひょっとして呪われてます?」

「心当たりならある」


 プリンクが額の色魔のルーンをなぞった。


「厄落とししたらどうです」

「どうするんだ?」

「淫魔法で邪気を吸い出します。お安くしときますよ。気持ち良いですから、プリンクさん向きですよ」

「やってくれ」


 淫魔法という言葉から大体どんなものか想像できた。

 しばらくして、フードを被った女が密談の部屋に来た。

 フードを取ると髪の毛がツルツル。

 そして、女は服を脱ぎ始めた。

 全ての毛がない。

 眉毛も全てだ。

 うぶ毛すらないような感じだ。

 まるで蛇だな。

 蛇女と呼ぼう。


 プリンクも服を脱ぐ。


 映像は見たくないので切った。

 プリンクの嬌声が聞こえた。


 声が消えたので映像を繋ぐと、プリンクの色魔のルーンが消えている。

 淫魔法は魔力を吸い出すんだな。

 サキュバスが使いそうな魔法だ。

 呪いは魔力がゼロになると消える。


 まあ、べつにいい、あんな呪いモドキみたいな物。

 効力はなかったからな。


「ぐへへ、淫魔法いいな。天国が見えた。こんな快楽は味わったことがない。スペシャルコースなんて子供の遊びだな。定期的にやりたいぞ」

「まいどありがとうございます。それなら稼がないと。まだ商売のネタを持ってきますよ」

「おう頼む」


 淫魔法ってどんなのかな。


「ファントム、淫魔法って知ってる?」

「準禁忌指定の魔法でさぁ。別名早死に魔法。魔力や生気を吸い取られるんで」

「じゃあ、行使したら、処刑?」

「そうですぜ。ただ、魅入られるというか口を割らないので、捕まった例はほとんどないんでさぁ」


 淫魔法か、闇商人が扱いそうな商品だ。

 殺し屋の代わりとかにも使うんだろうな。

 あと、カモをろうらくする時なんかに。


 ああ、プリンク死んだな。

 死へのカウントダウンが始まったというべきか。

 警告してやる必要もないだろう。

 だが、プリンクは生気が溢れているからなかなか死なないかもな。


 今回の件で分かった。

 プリンクは利用されている。

 そのうち消されるな。

 そんな気がする。


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