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魔力操作無双~魔法が使えないで虐げられていた俺は、魔力を体内でひたすらグルグルしてたら、ざまぁしてました~  作者: 喰寝丸太


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第136話 人工遊び人脳

「ほほほっ、私って天才教授!」

「教授、えらい! サマンサ教授、天才!」


 言わずと知れたサマンサ教授の研究室。

 何が天才なのか見れば、解る。

 脳の形の魔力結晶が、魔法を行使している。


「この期間で完成させたのなら、天才かもな」

「ですわね。人間を創造したのに等しいですわ」


「あら、いらっしゃい。さあ、パーティよ。これで私も大教授」


 ハイドが人工脳に何か魔道具を取り付けた。


「この駄教授がぁ!」

「へっ、私を馬鹿にするのは誰! 灰にされたくなかったら答えなさい!」

「だから、駄なんでぇ! べらんめぇ!」


「まさか人工脳?」

「唐変木すぎるぜ。おうよ、あっしだよ」


「何でインテリジェンスアイテムになってるの? そんなプログラムは入れてないのに?」

「わからねぇのかい。このすっとこどっこい」


 なんか面白いな。

 危険性はなさそう。

 もっとも、俺もカリーナもゴーレムだから、死にはしない。

 ハイドなら、何があっても生き残るだろう。

 サマンサ教授もあれでしぶとそうだからな。


「待って……。もしかして魂でも入った?」

「ようやくわかったようだな」


「駄教授の理由を教えて。いいえ、わかったわ。偶然の産物だと言いたいのね」

「おう。バチバチってなって、あれであっしが吸い込まれたんで」


 サマンサ教授が人工脳をチェックする。


「回路がショートして無茶苦茶。キーっ、これを作るのにどれだけお金が掛ったことか」

「金貨1000枚を越えてます。教授」

「再現性がない物を発表したら、詐欺師扱いされる……」


「ええと、再現性がないとしても凄い物のような気がするけど」

「ゴーレムの制御には使えそうですわ」

「べらんめぇ、あっしは遊び人。仕事なんざ、金輪際、御免こうむりよ。一昨日来やがれ。おう、塩撒いてくんな」


 面白い奴だ。


「金貨1000枚がこれ?」


 サマンサ教授が灰色に見えた。

 道化としては面白いが。


「わたくしが材料の半値で買い上げますわ」

「そこは全額と言って頂かないと。カリーナさんは貴族なんですから」

「学園にいるときは貴族の地位は関係ありませんわ。6割引きですわ」

「値下げされた! ライド君、助けて!」


「7割引きね」

「流石、ライド様。弱い相手に容赦がない」

「ライド君の鬼、悪魔!」


「その代わり、次の材料は安値で揃えてやるよ。カクルド家なら、そこそこの利益を取っても、前より安いはず」

「くっ、こんなことなら、最初からカクルド家から仕入れればよかった」

「そうですわね。サマンサ教授も出入り業者に不義理はできないのは解りますけど」


「そうなのよ。手に入らない素材も仕入れてくれるから、便利なの。他に頼んでへそを曲げられると、長い目で見て大損になる」

「そこは私を頼って下さい」

「ハイドが有能なのは解るけど、できるの?」

「お任せを」


 ハイドなら闇ルートで大概の物は安く仕入れてくるだろうな。

 カリーナは人工脳をなんとペロに取り付けさせた。

 発声の魔道具が犬仕様なので、子犬の鳴き声しか出さない。


 人間の言葉が理解できるから、それなりに高性能だな。

 番犬としても優秀だ。

 ただ、カリーナを見る目が嫌らしい。

 視線があそこに釘づけだ。


「はぁはぁ」


 舌を出してその声を出されるとなんとなくムカつく。

 俺はペロを抱いて、カリーナから見えない場所に移動した。


「お前、変な気を起こしたら殺すぞ!」

「きゃん!」


 殺気が出たようだ。

 ペロが震えている。

 わかれば良い。


「くーん」


 メイド達に甘えるペロ。


「きゃ、くすぐったい」


 抱き上げられたペロが、子犬が寝ているときによくやるあの足踏み行為。

 そして、メイドの顔を舐めまくる。

 メイドなら許す。


「悔しいですわ。ペロったら、わたくしには甘えて下さらないのですもの」

「代わりに俺がカリーナに甘えてやるよ」

「まあ」


「そこ、伯爵様に告げ口しますよ」


 メイドが俺を咎めた。


「ハグするくらい良いだろう」

「貴族の常識では、その程度でもふしだらとみなされます」


 くそっ、ペロが羨ましいと思った俺は嫉妬しているのか。


「仕方ないな。じゃあ、あーんごっこは?」

「それはふしだらではないですが、はしたないですね」


 貴族なんて嫌いだ。

 好きにいちゃいちゃできないなんて。

 ペロにあてられたようだ。

 冷静になろう。


 やっぱりペロは気に食わん。

 あとで人工脳はゴーレムに移植しよう。

 コピーを作って、魂をいれなければあのスケベな感情は消えるかな。

 感情がないと思考能力はなくなるかもな。

 そこら辺はサマンサ教授に研究させよう。


 そして、次の日。

 ペロを見るメイド何人かの目つきが色っぽい。

 ペロもまんざらでない視線とはぁはぁ声。

 この野郎、エッチなことをしたな

 サマンサ教授が作ったあれを愛用しているメイドもいるから、こういう展開もあるかもだな。

 カリーナのそばに置いておくのは危険だ。


 コピーを作ってオリジナルは廃棄したい。

 こいつは存在したらいけない。


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