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ほっといてください。  作者: 璃桜
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放してください。

略称がネージュと気づいた今日この頃・・・。

青年の名前へんこうします!

リヴァージュ→ルーファス

 おー。黒の瞳だ!日本人ぽい人久しぶりみたよ!けど・・・・・日本人より綺麗な瞳だな。混じりけのない綺麗な漆黒。

 ポーっとその人の瞳を見ていたらその青年は少し眉間にしわを寄せた。


 「おい、聞いているのか。」


・・・・・あ。私のことか。ちょっとがん見しすぎたかな。


 「失礼しました。えっとどちら様ですか?」


うん。そーいえばキミ誰だよ。

 ココに転生して覚えたしぐさで尋ねてみる。(上目づかいで首を少しかしげるだけだけどね)


 「・・・・・ルーファスだ。おまえは?」


ルーファスってどっかで聞いたことがあるような・・・・。んー・・・・。思い出せないからいーや。


 「えっと、サフィールです。」


私が名前をいうとルーファスはなにかを考えるように黙ってしまった。


 「フィーはココで何をしていた?」


おい。いきなり呼び捨てかよ。まぁどうでもいけど。じゃあ私もルーとよんでやろう。こころのなかで。


 「人が多かったので少し休もうかと。」


 だから君もどっか言ってくれると嬉しいな。なんて、口にださないけどね。


 「そうか。では、俺ももう少しココにいようとしよう。」


 いやどっか行けよ。てか行ってください。この人無駄に綺麗なんだよ。美形なんだよ。私が目立つだろ。


 「・・・・・・・そーですか。どーでもいいですけど、手放してもらっていいですか。」


そうなのだ。どっか行けとか思ってる間に近づいてきたと思えば人の手首ものすごい力で握ってきたんだって。しかも、握られたとこがぞわぞわする。手首ごと切ってやろうか?あ、だめだ。今日ナイフもってないや。


 「・・・どーでもいいならいいだろう。それより、今気分悪くないか?」


気分というより、知らない人に手つかまれてるので気持ち悪いです。ほら、ネージュの毛が逆立ってきてるじゃないか。噛みつかれればいいんだ。ん?なんだか、妖精さんたちも怒っているようだ。


 「気分は別に。放してもらっていいですか。腕、かまれますよ。ロリコンさん。」


うん。ロリコン決定だろう。だって、今の私は6歳の子供だよ?本格的にネージュも怒ってるから危ないや。


 『フィーよ。その腕引きちぎってやろうか。』


いやいや、この場じゃダメでしょ。私の身を案じてくれてるんだろうけど場所が場所だから。


 『場所が悪いよ。パーティー会場近くだから騒ぎになっちゃう』


一応かばってあげるよ。感謝してね?


 『そいつ、フィーに”印”をつけようとしておるぞ。』


忌々しそうにネージュがつぶやく。・・・・印って何?

え、やめてよ。私をキズものにする気か。


 「あの、放してください!印なんか付けないで!てか付けんな!!!」


私がそう叫ぶと、青年はびっくりしたように軽く目を開き面白そうに口の端をあげる。


 「ほぅ、印をつけていると気づいたか。」


おい、ほんとに何やろうとしてんだ。まさかもう付いているとかないよね?

そんなのついてたらまたヴァン兄に怒られる。いや、家族全員に何言われるもんかわかったもんじゃない。・・・・・あ、めんどくさい。涙でてきそうだわ。

そんな事を考えていたらほんとに視界がぼやけてきた。

 うん。幼児は涙腺が緩いんだよ。

そんな私を見て、ルーはまたもや驚いたようで私の手首を握っていないほうのてを伸ばしてきた。

 誰がお前の手に触れられるものか。また違うところにもつけようとしてるんだろ!


 「触るな!・・・・。」


そういうが早いか、まだ小さく身軽な体をひねり伸びていた手から逃れその勢いで相手の背にまわりつかんでいる手を外しその手をねじり上げる。


 ルーの苦しそうなこえがきこえるがこの際無視だ。印つけようとした罰だと思え!!

んー。形勢逆転したのは良いんだがこの後どうしよう。今思い出したんだがこいつリューカ国第一王子じゃなかったか?まぁ簡単に言うと殿下だね。私とお誕生日が一緒の。

 殺したら・・・・・・まずいよね。まずここパーティー会場のテラスだし。

とりあえず・・・・逃げるか!


思ったら即行動。この体制を2分維持っと心の中で強く念じる。


 「じゃあ、殿下ごきげんよう。」


前に回り込み、淑女の礼をとってパーティー会場のお兄様をさがす。

探して1分で見つかったよ。美形っていいね!観賞だけでなくみつけやすいし!

綺麗なおねいさんたちが囲んでるヴァン兄とラル兄の方へ近づいていく。


 「お兄様!」


いかにも、周囲の人の波にもまれていますという風にしながら(もちろんわざと)涙目にする。

こーすれば自分から来なくても来てくれるだろう。


 「「フィー!」」


ふふっ、さっそく気づいてくれたようだ。こちらにいそいで向かってくるお兄様に向かっっていき途中わざとこける。もちろん、受身はとっている。


 「いたい・・・。」


うっと涙をこらえるように眉をよせて地面に座り込めば一足早くたどりついたラル兄が抱き上げてくれる。騎士の脚力は飾りじゃなかったんだね・・・


 「フィー。大丈夫か?どこが痛いんだ?大丈夫だからな!すぐ医者に見せてやるからな!」


 「おい。ラルム落ち着け。フィー?大丈夫かい?ちゃんと手当てしてやるから部屋に行こうな?」


お、ヴァン兄よやっと追いついたか。

よし、第一目的(部屋に帰る)クリア

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