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「おはよぉ」
「おはようございますお嬢様、最近早いですね」
もう9時だけどね
・・・なんか薄々気づいてたけどクリスティーナって結構ロングスリーパーみたい。普通に半日以上寝てる気がする。5歳だからか?
「そう言われればミュースラット家の方々はよく寝られる方が多い気がしますねー」
そうなんだー、遺伝かぁとマーヤに返すと、
あと寝起きがなんといっても悪い、お嬢様は格別ですが、とマーヤが付け加えた。もっマーヤたらっ!
私の失態で精神を削られたこと根に持ってるのねっ!
「おはようございます」あれ?お父様とお兄様はいるのにお母様はいない?
「お母様は熱を出して寝ているよ」お兄様が答えた。
・・・昨日かなり様子おかしかったのはそのせいか。
いや、私のせいに決まってますよね、因果逆ですよねごめんなさいお母様。
「ティーナ、そういえば昨日の聖哲式の影響だろうが、お茶会の招待がこんなに来ているぞ」そう言ってお父様は手紙の束を私に見せた。
「お茶会はもう暫くはいいです、適当に処分しといてください・・・」
「そうか・・・」
お父様!!なんでそんなに残念そうな顔をするのですか?ええ?お母様なら行けって言うだろうって?やめてください。私は昨日のことがトラウマになりかけています!
「ティーナ」
「なんですかお兄様?」
「ティーナって友達いたっけ?」
はっ
「お茶会にいけば同性の友達を作れたりするんじゃないかな?」
「うう」痛いところをついてくる。
「そうだな、ティーナもそろそろ友達を作ってみてもいい頃だろう」お父様もお兄様に加勢してきた。
確かに友達は欲しい・・・でも精神年齢と実年齢にズレがあるのに話は合うのだろうか?
と言いつつそういえば昨日、リヒト殿下とは割と普通に会話を楽しんでた気もするし、やってみようかなぁ?
う〜ん・・
「とりあえず、私のマナー講師のクレア先生と話し合ってから決めます」
そういえば、マナー講師が2人に増える話はお母様が寝込んだから結局無しになったんですよね?え、?目線、逸らさないでくださいお父様。あっ眩暈がって話を逸らさないでください。やましいことを隠してるんですか⁈
目線を逸らしながら、一通の手紙を手渡された。
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ミュースラット公爵閣下
拝啓
公爵閣下におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日の式典にて、ご息女の凛とした佇まいと所作の美しさに深く感銘を受けました。先だっては、ご息女の宮廷作法の御指南の件につきまして、直々のご相談を賜り、身に余る光栄に存じます。此度のご依頼、謹んでお引き受けする所存にございます。ご息女が将来お立ちになる華やかな舞台にふさわしい、最高峰の作法を誠心誠意お教えすることをお誓い申し上げます。
具体的な講義の日程やなどについては追って参上の上、直々にご相談させていただければ幸いに存じます。
閣下の更なるご健勝とますますのご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
敬具
マモール・プロトコール
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なんでもう返事が来てるんですか⁈しかも宛名、お父様ってことは・・あのあとお母様に手紙を送るよう脅された?ぐすん、お父様もまた被害者なんですねっ、とはなりませんよもおお。
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「全問正解ですお嬢様、素晴らしい」
えへへへ、算数の授業だーいすきっ、前世の記憶が1番活きる科目じゃないかしら?わたしの自尊心が満たされてく・・・っと、調子に乗りすぎないようにしないと。
ワタシはマダゴサイデスカラー
わたしの算数の家庭教師はすこぉし神経質なところがあるけどとてもいい先生だ。前世の記憶が戻る前ずっと授業すっぽかしてたのが申し訳ない。
そしてミュースラット家に教えにてきている訳だから、きっと優秀なのだろう。まぁ教える相手がわたしだから今はりんご使って足し算を教えているけどね。
コンパス先生という。31歳未婚男性だ。いつも巨大コンパス(針の大きさが銃刀法に抵触するくらい)を小脇に抱える側から見たらアブナイ感じだ。しかも、突然、黒板にそのコンパスで円を書いて、(う、美しい)と呟いている。しかし、いい先生だ、と思う。
「それだけに残念なことですねぇ」
「何かあったんですか?」
「あぁ、まだ聞いてませんか?クリスティーナさんのマナー講師が2人に増えるから、授業数の調整で、授業の進度が早い算数の授業数が減っちゃうんですよ」
「ええっ!」そんなぁ、わたしの心のオアシスがぁ・・
「まぁそれもクリスティーナさんの頑張りのお陰です。授業の頻度は少なくなっちゃうけど、何かわからないことがあれば手紙でも教えて。僕たちの関係は変わらないからね、これからも一緒に算数の世界を楽しんでいこう!」
先生!!
「ううっコンパス先生っもちろんですぅ」
思わずコンパス先生の方へ勢いよく走り出す。
「うわあああっ!!!それ以上僕に近づくなぁっ」先生が勢いよく後ずさる
直後、ドスッ!!という鈍い針の音が響き、中心点が深く固定された!間髪入れず、先生はは自身の体を大きくひねった!!!そしてコンパスのもう一方の脚を大きく開き、地面へと激しく滑らせる。ガガガガガッーーー!!!
「待て!動くなぁ!この半径1メートルの円の内側に入るなよ!!!」
先生は引き抜いたコンパスの先端を突き出すようにして、狂ったように叫び声をあげた。その目は血走り、冗談を言っている余裕など一切ない。
「頼むから、一歩も、指先一本入れるな……!」
慌てふためいた先生の様子に、周りの空気が一瞬で凍りつく。先生はせわしなく視線を動かし、地面に刻まれた境界線を何度も確かめた。先ほどまでの温和な様子は消え失せ、今はただ、顔を青白くさせている。
「いいか、絶対にだぞ!踏んだらどうなるか、俺にもわからないんだ……!」
・・・そうコンパス先生は何故かは知らないが半径1メートル以内に他人を入れるとパニック症状を起こすらしい。
ほんっとに極一部の心から信頼している相手なら近づけるという噂だ。
「ごめんなさい、先生。大丈夫です。もう・・・10メートル以上離れてます」
そして、この場合、床に開いた穴に関して怒られるのは・・私なんだよね
だけど本当にいい先生なんだよ?多分?きっと?
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「ねえ、マーヤ?ところで新しいマナー講師のマモール・プロトコール先生ってどんな方?」
「詳しくは存じませんが、王族の方に御指南もするほど高名な方で、確かクレア様の従姉妹に当たる方です」
あっ眩暈がっ




