今を楽しむ為に
この話が今回の最終回になります。
お姉ちゃんと再会して幸せな時間を過ごした。
私達は強く成長して、明確に住民達は
私達の事をしっかりと認知するレベルだ。
私は騎士としての実力も高くなり
星で言えば、星5の騎士にまでなった。
ナナちゃんの実力も星5騎士同じだ。
人々を導く女王と貴族として過ごしたけど
私達の根本は強さへの憧れだったんだろう。
「ユーランス王国に来た魔物は殲滅。
どうも、襲撃の頻度が増えてきたね」
「うん」
応援として招集されたユーランス王国で
私とナナちゃんは全ての魔物を殲滅する。
キメラの数が妙に多い気がした。
「流石はバナージ最強と
エルフ最強呼ばれるだけはあるな」
「いえ、国王様。お姉様に比べれば私達など」
「謙遜する必要は無いぞ」
私達は13歳になっていた。
自分でも驚くくらいに髪の毛は長くなったけど
意外と精神的な成長は無かったような気がする。
でも、肉体的にはかなり成長出来たと思う。
私は属性魔法は全てレベル8まで到達したし
特殊属性魔法も全て10相当になった。
祈りの剣に願いを込めて強く握って
宝石を輝かせた場合はもっと凄くなってる気がした。
ナナちゃんは全属性レベルは10となってる。
流石としか言いようが無い。
だけど、身体能力は私の方が圧倒的だった。
私の強さは確実に身体能力だというのは明確だ。
今の私はジャッキーには勝てるしエディーにも勝てる。
でも、エディーも強いから、結構接戦になる。
魔法ありなら確実に勝てるだろうけど
剣術だけだと互角レベルだとは思う。
本当にバナージの騎士達はレベルが高いのが分かる。
星5の騎士も結構増えたしね。
今、バナージで星5相当の強さがある人物は50人
その1人には当然、エディーも居た。
私達が成長したことで、色々な騎士達が感化され
必死に鍛えたのが大きな要員と言えるだろう。
まさにバナージはユーランス王国最強の都市。
ユーランス王は私達の事を大事にしてくれてる。
同時に新たに出て来たエルフ達も受入れてくれてる。
ただ、流石に国としては受入れるのは難しかったらしく
エルフ達が起した国は都市という扱いになった。
エルフ達もこれは素直に受入れてくれたそうだ。
エルフの都市はギフティーの近くに出来て
オールドドラゴン等の魔物を処理してたりする。
どうも、あそこは魔物の数が多い気がする。
「我々としては、君達が居てくれて助かってる。
魔物の活性化が多く、最近は気が気では無いからな」
「そうですね、魔物の活性化があまりにも……」
「そうだ、1つ聞いておきたいことがあるのだ」
「はい、何でしょう?」
「バラドーザ様を欺いたという強力な魔物。
確か三帝という魔物が居たそうだな」
「はい、5年前ですね、私達が死力を尽くして
辛うじて撃破出来た三帝と呼ばれる魔物
名はサイラーズ」
「うむ……三帝と言う事はつまり
残り2体ほど、その魔物が居る可能性があるのだろう?」
「そうですね」
「伝承だと、確か他の二ヶ国にも封印したとか?」
「あぁ、このユーランス王国にはそう伝わってる」
他の国、 ヴィードル王国とシュテール王国。
この国は人間以外には非常に過激な思想の持ち主だ。
少なくとも元のエルフの国をこの二ヶ国は滅ぼした。
レングラース家の奴もそう言ってたし確定だろう。
そして、ヒューマンビーストも迫害してるのが確定だ。
唯一他種族を迫害していなかったのは
このユーランス王国だけだ。
初代国王はバラドーザさんを人間として受入れるくらいには
懐の大きな国王様だったお陰で
この国では種族差別が殆どない。
当然、それだけが理由じゃ無いのは明白だ。
ソールティアス家が平和な都市を守り抜いていたのも
このユーランス王国で差別が生まれなかった理由だろう。
ヒューマンビーストであるお姉ちゃんとお母さんが
人々を守ることに全力を尽くしてきたからだ。
だから、ヒューマンビーストの差別は発生しなかったし
付随してエルフ達の差別意識も薄れてたといえるだろう。
でも、他の国は差別意識が根強い。
「もしやだ、その封印が弱まってる可能性があるかもしれん」
「……確かに、あり得ますね」
魔物の襲撃が活発になってたのは恐らく5年前から。
そして、年月が経つにつれて魔物の勢いが増えてきてる。
「まだ先の話しになるかも知れないが。
このまま魔物の勢いが増えてきた場合
君達に解決をお願いするかも知れない」
「はい、その時が来れば必ず」
軽くお話しをした後、ひとまず王都に戻る。
今日、私達の役目は王都の防衛だからね。
魔物殲滅に関しては、私達が適任だ。
騎士団長がこなしてた役目だけど、今は私達の役目。
当然、政治の勉強もしてたりするから
交代制で動いてたりするけどね。
「リンちゃん、一緒にお風呂に入ろう」
「一緒に? 何で?」
「良いじゃん、久し振りにさ」
「……まぁ、良いけど」
「やったね!」
王都の温泉で仲良くお風呂に入りながら
これからどんなことが起こるのかを考えようとする。
でも、中々考える余裕が無い、だって。
「えい! むふー! ふわふわー!」
「……お、温泉で抱き付いてもそこまで」
「そんな事無いよー!」
「あの、抱き付かないでも……」
「だって懐かしくて楽しいし!」
ナナちゃん、おっぱい結構大きくなってる。
私はそこまで大きくないんだけどね。
まぁ、お姉ちゃんもそんなに大きくないから
遺伝なのかも知れない……
ナナちゃんのお母さんは大きいからね、やっぱり遺伝。
ちょっとだけコンプレックスだ。
「ね? 懐かしいよね! 一緒にお風呂って!」
「……そうだね、ナナちゃん」
色々と大変だったけど、何だか幸せな気がした。
問題が完全に解決した訳では無いのかも知れないけど
このまま何も起こらない方が良いなと思う。
でも、例え何かが起こったとしても必ず私達は
この幸せを取り戻してやる。その為に強くなったんだから。
自分の決意を改めて抱いて、今は幸せを楽しむ事にした。
「ふふ、ほれ」
「きゃー! お湯が顔に掛かったー!
むむ! 尻尾で攻撃とは器用な事をするね!」
「ふっふっふ、ほれほれ」
「きゃー! なら、えい!」
「え!? 魔法はひきょ、ぶふぁ!」
「あっはっは!」
「ぷは、ふふ、あはは!」
「えいえい!」
「えい!」
こんな当たり前の様な遊びも、やっぱり楽しい。
これからも頑張ろう、だって私はお姉ちゃんの妹だ。
今を楽しむことに全力を尽くしてみせる。
また、機会があれば書いて見ようかと思います。




