60話 襲撃の真相とドラゴン
意識が覚醒する
「痛ぅ...!」
ドラゴンはどうなった!?
辺りを見渡すとすぐに発見することができた、ドラゴンは―――生きているようだ
微かだが胸が動いているのが分かる
「しっかしなんで襲ってきたのかねぇ」
縄張りにでも入ってしまったか?でもここってそんなに深い森ではないは....
『何....ちと盗人が我の寝床に入ってきたものでな......駆逐しに来た』
!?!?喋った!?え、ドラゴンが喋った!?
『....っち、いちいち驚くでない』
警戒はまだ解けない、無詠唱で武装をすべて作製しておく
「驚くなって言われても無理なんだがな....なんせさっき俺は死にかけたんだぜ?あんたのせいで」
『我も焦っていただけだ、盗人のやつは既に報復し終わったのだがな.....お主を一味と思って攻撃をした』
「盗人って俺並に強いのか?」
正直に言うとかなり強いほうだと自負しているんだが....ほいほいそのくらいの奴が出てこられると怖い
『いや、最後のお主ほどではなかったわ。だがアレはなんだったのだ?』
おそらく見た目が派手だった<竜化>のことだろう、まぁあれは
「最終兵器みたいなもんかな、詳しくは教えない」
『そうか、深く詮索はしないでおこう。だが我ら竜種に似た力を感じたぞ?
どこかの竜に加護でももらっているのか?』
質問ではなくどちらかというと自問のような形で話しかけてくる、ので答えない
あの技をちらっとステータスを見て確認してみたが存在していなかった
一時的に入手、とか言ってたから多分消えたんだろう、もう一回使えと言われても使えるかわからん
うん、試すのはやめておくことにしよう
「......で、お前は何なんだ?」
気になっていた質問をぶつける、すると意外にもドラゴンはしっかりと返してきた
『我は風の属性竜、ウィンディアじゃ。お主との戦いで力を使いきってしまい録に風を操れないがな』
確かにあの風のブレスは脅威だった、竜化した状態の俺で跳ね返すことができたがリミット解除では確実に負けていた
それくらいこの竜―――ウィンディアは強いってことだ
『それで、お主。名はなんという、我は名乗ったが?』
「そうだったな、俺はオサムだ、冒険者をやっている」
『冒険者というと....あの野蛮人どものことか』
「野蛮人って...なんかあったのか?」
『うむ...しばしば我の寝床に入りこみ眠りを妨げてくるのだ』
あーそれは申し訳ないか、まぁ野蛮人って思われても仕方がないが、ドラゴンが喋れると知ったら多分みんな態度を改めると思う
「そうか、で。今んところお前は俺に攻撃する気はない、と?」
『そうだな、我もお主と話したことで戦わなくて良いということがわかったしな。盗人の一味だと思ってすまんかったな』
「....おお」
謝るのか、結構尊大な態度っぽいから謝らないかと思ったが案外素直だった
そしてその後、俺も警戒を解いて雑談をした、さりげなく俺みたいに異世界を超えてきたような奴を聞いてみたがいい返事は帰ってこなかった。長生きしているから知ってそうなんだがな
まぁ知らないなら知らないでいい
でも案外話してみれば良いやつだということがわかった、こんななりでも酒が好きだということがわかったし
ほかの事でも俺との会話は弾んだ(はず)
「おっともう夕方か、それじゃあ俺はもう行くぞ」
『ふむ...人間の時間とは我らよりも早く感じるものなのだな』
長生きだとそういうことってあるんだな、よくわからん
「まぁそういうもんだ、じゃあな」
空気を踏み空を駆け上がる、十分な高度に達したところで元の目的地の方面へと駆けていった




