第6作戦
今までで一番長くなってしまいました。
頑張って最後まで読んで下さると嬉しいです!!
あたしさえいなければ?
あたしだって、そんなにバカじゃないよ。
遊園地当日は素晴らしい快晴だった。
千夏ちゃんパワー?
みんなそれなりにお洒落をして来ていた。
せーちゃんと基は着崩した服装。
亜美はふんわりしたバルーンスカート。
千夏ちゃんはミニスカート。
遊園地に来たんでしょ?
あたしと言えば、ジーパンにチュニック。
「さーよ、他になかったの?服。」
基は笑いながら言う。
「……はは。」
何て返せばいいのかわからなく、
苦笑いをする。
そしたら、
「さーよ、そんなんじゃ好きな人も振り向いてくれないよ。」
せーちゃんが真面目な顔をして言う。
あんたが言うのが一番応えるんだって……
バカ…
「さーよ、大丈夫?」
基が声を掛けてくれた。
基はバカじゃないから、
あたしがせーちゃんの事を想っている事は知っている。
勿論、あたしもバカじゃないから、基があたしの事を少し特別な感情を持っているのもわかっている。
気付いていないのは……
仲間ハズレは……
遊園地はあたしにとって酷なものとなった。
せーちゃんと千夏ちゃんが、
あたしが見る限り、2人が目を合わせた回数
22回……
多すぎない?
「せーちゃん。」
さっきも言った通り、あたしはあなた程鈍感じゃない。
分かるんだよ。
あなたの事なんて。
「どうした?」
「うん。ちょっといい?」
みんなには後で合流すると言い、
2人で近くのベンチに座る。
「どうした?」
「聞きたい事があるの。」
「何?改まって。」
「正直に答えてね。」
「うん…?」
「千夏ちゃんの事、
好き?」
あたしの質問に顔を赤くする奴。
もう、分かった。
聞きたくない。
「……そうなのかな」
気付いてないのは、
あんただけだよ。
あんなにも愛おしかった彼に少し苛立つあたし。
最低だ。
「……そうだと思うよ。」
仲間ハズレは
あたし。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
厚くお礼申し上げます!