除籍~2~
ウェルトとアガレットが戦う、、
だが、二人の実力は、、
そうして、アガレットがため込んでいたものは、、
ウェルトの攻撃はすべて空を斬っていた、、
「、、っ!!避けるな!!アガレット!!」
「なんで?避けることも大切だよ?」
「そんなんが!!「精霊七家」の「序列 第一位」だというのか!!」
「違うよ、、もう、、「精霊七家」じゃない。今はお前だろ?ウェルト。」
「、、っ!!ふざけるな!!お前がいなくなっただけで!!正式に引き継がれていない”序列”なんて!!何の意味も持たない!!」
「、、はぁ、、そんなんだから、、お前らは、、いつまでたっても僕に勝てないんだよ、、」
アガレットがあきれた声でウェルトに言う、、
「どういうことだ?お前は違うって言うの?」
「もちろん!!僕が「精霊七家」になったのは、、メイレスとずっと一緒に居れるから、、だから、「序列 第一位」を維持したし、鍛練もした、、でもね。メイレスがここには帰ってきたくないって言うんだ、、なら、、僕は、この国を捨て、メイレスのもとにいる、、それが僕の選択だ。」
「な、、ふ、、ふざけるなよ、、お前がいなかったら、、誰が、この国を守る。誰が!!王を!!民を守るというのだ!!」
「お前が守ればいい、、それに、、お前は、この国の者たちがメイレスをどう思っているか、、僕をどう思っているか、、知っているか?」
「は?そ、、そんなもの、、分かるわけがないだろう、、こちらの目も耳も二つしかないのに、、」
「そうか、、なら、、教えてやる、、「恐怖」と「裏切り」、そして、「嫌悪」だ。」
「、、、、、」
「ふざけているよな、、誰が命を懸けて守っていると思う?誰が!!お前らの安全を維持していると思っている!!何処まで行っても!!「嫌悪」!!「憎悪」!!「恐怖」!!目の前で助けても!!媚びるのは違うもの!!ふざけるな!!馬鹿にするのもいい加減にしろ!!、、と、、叫びたかったが、、それは、メイレスに止められていた、、これが、この国の真意だ、、こんな国に残りたいと思うか?こんな国のために、、身を粉にして働きたいか?」
「、、、、、」
「答えは「嫌だ」だろ?なのに、、メイレスはこれまで耐えてきた、、「精霊七家」に選ばれてから、、これまで、、ずっと、、ずっと!!耐えてきた、、そんな奴が、、”帰りたくない”って言ったんだぞ?その言葉を聞いて、、近くにいない契約者はどうだ!!その言葉を聞いて、、動かずにいれるか!!」
「め、、メイレスが、、そんな風に言われているなんて、、知らなかった、、だ、、だが、、これからは、、国民の言葉には気を張り、、言わせないように!!」
ウェルトが提案をしようとする、、
しかし、アガレットから返ってきたのは、、
冷たい視線であった、、
「、、っ!!あ、、アガレ、、」
「もう、遅いんだよ。メイレスが嫌だ、、帰りたくないといったんだ。「精霊七家」屈指の聖人であり、温厚である、、メイレスが、、だ。もう遅いんだよ、、お前らは遅すぎる、、いつの時代も、、何度、過ちを犯した?何度、後悔を持った?お前らは、何のために歴史を残したきた?何度も、、何度も、、それなのに、、お前らはまだ重ねるのか?「精霊」であるが故か?「精霊七家」であるが故か?国に属するものであるが故か?ふざけるなよ?一度の過ちを認めず、個人の問題を全体の問題としてとらえさせ、あまつさえ、己の間違いを誰かに擦り付ける、、ふざけるな!!「精霊」は!!「精霊七家」は!!お前らの身代わりじゃねぇんだよ!!てめぇらが起こしたことなど知ったことか!!己で解決できぬものを!!どうして、己が身一つでどうにかしようとする!!」
「そ、、それは、、始まりはいつの時代であっても、、身一つだからだろ?」
「馬鹿を抜かせ!!始まりとは!!経験と能力が見合って初めて現れるもの!!始め方も知らぬ者たちに何ができるというのだ!!」
「、、そ、、その、、」
「、、逃げ道として使うなよ?初めてだから、、やったことないから、、そんなものは言い訳にすらならない、、」
「、、、、、」
「知識を持ち、経験を持ち、能力をもって、、はじめとするのだ。お前らが立っているのは、はじめよりもさらに前の段階、、経歴、経験にすらならない小石だらけの道、、だが、、そんな小石一つどかせられない奴らが、、始まりに立つ?何を抜かしたことを、、栄光に焼かれるのはいいが、、自分自身すら知らない者たちが語っていい、、話ではない。」
「、、、、、」
「勘違いするなよ?別にお前に対して怒っているとか、、説教をしているとかはない。僕にとって、人間は皆同じだからな。」
「え?」
「だから、顔も覚えられないし、名前もおぼろだ、、」
「な、、なら、、どうして「精霊七家」は覚えているの?」
「お前らが、覚えるに値する能力を持っていたからだ。だから覚えた、、だが、、今はもうどうでもいい記憶だな、、」
アガレットがそう言うと、、
城内の空気が変わる、、
その空気を察知した「雷鳴」が飛び出てくる、、
「、、っ!!ウェルト!!そいつから離れて!!」
「え?ルメルト、、?」
「ウェルト、、じゃあな、、」
アガレットが手を振り下ろす、、
すると、空間に雷を放出しながらウェルトに向かって行く、、
「雷の槍」が降っていた、、
「は?な、、何、、アレ、、あんなの、、」
「、、っ!!ウェルト!!ぼさっとするな!!「雷剣」を使って身を守って!!」
ルメルトの叫びにウェルトが反応する、、
そうして、ウェルトが持っている「雷剣」と「雷の槍」が衝突する、、
その衝撃は、城内のガラスの全てを割り、ウェルトのことを吹き飛ばし、意識まで刈り取るほどの威力であった、、
「、、っ!!がっ!!あ、、アガレ、、ット、、ま、、って、、」
ウェルトの手が力なく地面に落ちる、、
アガレットは、意識を失ったウェルトに近づく、、
それを見た、ルメルトがとっさに二人の間に入る、、
「何の真似だ?「雷鳴」。」
「う、、ウェルトのことは殺させません!!もしも、殺すというのであれば!!この私を倒してからやりなさい!!」
「そうか、、」
アガレットがルメルトに手を伸ばす、、
ルメルトは、目を閉じ、歯を食いしばる、、
だが、アガレットから来たのは、、
「えらいな。お前は、きちんとウェルトのことを思っているんだな。これからも、、よろしくな。」
「え?ど、、どういう、、」
「僕は、戦いに来たわけじゃないんだよ。僕は、「精霊七家」をやめに来た、、だから、殺さない。ウェルトが起きたら言っといてよ。お前は強いよ。だから、もっと強くなりたいなら僕のいるところに来なって。「雷鳴」なら知ってるでしょ?」
アガレットがそう言いながら、階段を上がっていく、、
「雷鳴」は全身から力が抜けていく、、
そこに、「雷帝」が近づく、、
「怖かったなぁ、、流石に、あんなこと言ってたやつが近づいてきたら、、なぁ?ところで。お前さんが今の「雷」の代表か?」
「え、、えぇ、、そうです。」
「そうか、、お前さんもまだまだ成長できそうだな、、どうだ?ウェルトが鍛えるって言ったら、お前さんも俺に連絡をするといい。俺が鍛練をつけてやるからよ。」
「あ、、あの、、貴方は?」
「ん?俺か?俺は「雷帝」って呼ばれてたものdあ、、名前は、、まぁ、お前さんが俺の弟子になった時に教えてやるよ。」
「雷帝」はそんな言葉を残し、アガレットについていく、、
「なんだ?ナンパか?「雷帝」。」
「おいおい、、勘弁してくれよ。女房に怒られちまうよ。」
「そうか、、なら、一度怒られたらどうだ?」
「なんでだよ!!俺は何も悪いことしてないだろ!?」
「お前、、僕が放った「雷の槍」に少しだけ「魔力」乗っけたろ?おかげで、ウェルトのことを吹き飛ばしてしまった上に、気絶までさせてしまった、、」
「気づいていたのか、、」
「当たり前だ。手を出すな、、っといっただろが。」
「暇だったんだよ。」
「そうか、、すまんが、、今の話は「鳴鈴」には連絡した、、帰ったら怒られて来い。」
「えぇ!!うぅ、、こんなことになるならしなきゃよかったぜ、、」
「するなと言ったのに破ったのは貴様だ、、自業自得だな。」
二人がそんな会話をしながら、王のいる場所につく、、
「、、ここだな。」
「どうする?派手に行くか?」
「いや、すでにウェルトと衝突した時点で派手になってしまった、、だから、、ここは、、」
アガレットが扉を両手で開く、、
「なんだ、、随分と大人しいではないか、、アガレット。」
「あぁ、ウェルトとの戦いで派手に行き過ぎたんでな、、ここは、しとやかに行こうと思ってな。」
「ふっ、、しとやかか、、お前には似合わない言葉だな。」
「あぁ、、そうかよ、、」
アガレットが足を進める、、
しかし、王は微動だにしない、、
「さすがだな、、あれだけ暴れて、「精霊七家」を突破した僕を前にして、、随分と余裕そうじゃねぇか。」
「あぁ、、死ぬ心配のない物事で余裕を崩しては、、この国の王として君臨していないのでな。」
「ははは!!そうか!!」
「それで、、お主の用件は、、」
「知っているだろ?」
「あぁ、知ってはいるが、、一応の確認だ。」
「そうか。ならば、単刀直入に行こう、、僕を「精霊七家」から除籍しろ。」
「、、良いのか?「精霊七家」から除籍されれば、あらゆる特権と地位を失うことになる。お前の努力が全て水の泡になる行為だぞ?」
「あぁ、構わない。僕にとって、特権も、地位も、、メイレスがいなければ何の価値もない。それに、、僕の努力は「精霊七家」のためじゃなくて、メイレスのためだ。だから、努力が水の泡になることはない。」
「そうか、、それは残念だ。お主程、、頼りがいのあり、強力なものはいなかったのだが、、お主の覚悟を折ることはできなさそうだ、、わかった。お主を「精霊七家」から除籍しよう。」
「意外とすんなりだな?」
「当たり前だ。わしは、お主らのような力は持っていないからな。」
「そうか、、まぁ、、今まで世話になったよ。」
「あぁ、お主は手間のかかる者であったが、、頼りがいのあるいい男であったぞ。」
「そうかい。」
「大儀であった、、それではな。」
「あぁ、じゃあな、、じぃさん。」
「、、お前からその言葉をもう一度聞くとは、、じぃさんではなく王と呼べ。馬鹿坊主。」
「、、ふんっ、、あぁ、じゃあな。王。」
「あぁ、さらばだ。アガレット。」
そうして、アガレットは去っていった、、
王は一人になると口を開く、、
「、、すまんな、、お主の幸せよりも、、国の未来を取ってしまった、、わしができることは何もないが、、せめて、これからの生活に幸せがあらんことを。「常闇 メイレス」、「無名 アガレット」よ。」
アガレットは「精霊七家」から除籍された、、
その話は、国全体に瞬く間に広がり、「精霊七家」の信頼は地の底に落ちた、、
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