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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第47話 夏イベント14

 エリアボス討伐メンバー達と城に着いた時には既に宴会の準備が始まっていた。どうやら、配信を見ていたミラさんがみんなに伝えてくれていたようである。


「まおっち、おかえりー。宴会の準備始めてるよー」

「うむ、妾達も宴会を始めているぞ」

 ヒルメさんに土竜族の親方達は既にジョッキを持っていた。


 これはぐだぐだになる前に宴会を始めたほうが良さそうだ。


「こんにちわ~ん。あれ? こんばんわ~んの方が良かったかな。ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太だわん。エリアボス討伐記念の宴会をお届けするわ~ん!!」

「きゅっきゅーっ!」「しゃっしゃ~っく?」


「よっしゃー!」

「待ってましたにゃー」

 討伐メンバーもそれぞれ思い思いの場所に陣取っている。


◯[なんという裏山]

∪[エリアボス戦参加すればよかった……今からでは間に合わないorz]

◎[既に宴会が始まってる]


「いやいや、まだ始まってないからね。勝手にフライングで飲んでる人たちがいるだけだから!」

 しょうがないので急いで飲み物をみんなに配ってもらう。


「それじゃあ、乾杯の音頭を誰かお願いするわん」

 このエリアボス戦は開拓村、今はフォルダンの町側のプレイヤー主導だったので、おまかせしよう。


「それなら、アーサー! とっとと乾杯の挨拶をしてくれ」

 既に片手にボア肉を持ってスタンバっている店長さんがアーサーさんに声を掛けた。


「あー、それでは僭越ながら代表として、このアーサ「「かんぱーい!!」」「飲むぞー!」「串焼きにゃー!」ってお前ら俺が挨拶するんじゃなかったのかよ!!」


◯[かんぱーい!]

∪[乾杯! しょうがないからこっちで飲む]

◆[かんぱーい! 美味そうなの並んでるなぁ]


「食べ物はたくさん用意してもらってるから、視聴者限定でバザーに流すわん」

 簡単な『あいことば』を設定することで限定でのバザー出品が可能となっている。


∪[よっしゃー! さすがわん太]

◎[さすわん]

◯[さすわん]


「それでは、あいことばとやらは『さすわん』じゃな。妾おすすめの桜のお酒も少し出品しておこう。ほら小娘、まかせたぞ」

「あーしは小娘じゃないですー。まったく、このおば……ひっ、あ、設定しましたヒルメねえさま」

 あ、出品はミラさんがやってくれるらしい。クランメンバーはクランとしてのバザー出品も可能なんだ。ところでミラさんはいつクランに入ったんだろう?


◎[ありがとうごさいます。ミラさん、ヒルメ様]

◯[おー、美味そうなのゲット!]

◆[色々あるな、お、これはチェリーパイ?]


「そうそう、ウチの桜の木はなぜかさくらんぼがなるんだよね。折角だからパイにしてもらったんだ。あ、ボクも手伝ってるんで、種が残ってたらごめんね」

 料理スキルを上げるためにも時々料理をするようにはしている。


「へー、このチェリーパイ、まおっちも手伝ったんだ。中々良く出来て……ってなんか硬いの噛んだんですけどー」

「当たりかな……ごめんなさいわん」

 さくらんぼの種を取り出すミラさんから目を逸らした。


「むー、当たりといえば当たりだけどぉって、この種、え、あれ、キラキラしてるし……城の中庭に植えていい?」

「いいよ! けど、そのキラキラしてる種は結構成長早いから植える場所気を付けたほうがいいわん」

 金色さくらんぼのキラキラした種はすぐに大きくなって、ウチで植えてたやつも場所を動かす必要があった。


「ところで、わん太。さくらんぼ酒はまだできてないのか?」

「そんなにすぐには出来ないわん。けど、数は結構用意してたから楽しみにしといてね」

「そうか! それは良い。町に戻るのも楽しみた」

 ヒルメさんはウキウキとお酒片手に別なテーブルに向かった。


「わんたー、ほねとって」「ぼくのもー」

 フェンとヴァンが焼き魚を持ってやってきた。


❤〚きゃわわわ〛

◯[ちび狼達は癒やし]


 今日もヒルメさんと子狼達は海水浴場に行っていたらしいが、宴会を見越して海産物も大量に採ってきたらしい。

「ボクも魚の骨とるの苦手なんだよね……」

「ふっふっふ、このミラおねーさんにまかせなさい!」

 ミラさんが手際よく身と骨をより分けていく。


◆[ミラちゃん上手]

◎[思った以上に世話焼きか?]


 フェンとヴァンの尻尾がより分けられる魚を見て千切れんばかりにぱたぱたしている。

「はい、どーぞ」

「みらねーさん、ありがとう」「ありがとー」

 早速食べ始める二人の世話をミラさんに任せてボクもみんなの席をまわることにする。



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