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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第24話 エリアボス リザルト

―― 緊急ミッションがクリアされました。

  * エリアボスを倒そう CLEAR

特別報酬が追加されます。


◯[ミッションクリアーおめでとう!]

◆[特別報酬ってなんだ?]

◎[エリアボスのドロップアイテムとか?]


「そうそう、ドロップアイテムは、角が二本と……兎?」

「ほう、角なし兎じゃな」

「角なし兎って、それは只の兎な気がするわん」

「なにを言う、ここらに角のない兎などおらぬわ。故にその小さいのは角なし兎じゃ」


❤〚うさうさかわいい〛

◯[で、そのうさぎはなに?]


「ドロップアイテムに兎ってありなのかわん?」

「活きが良いうさぎ肉にしては量が少ないのう」


『きゅーっ』

 子兎さんはヒルメさんを警戒してボクの後ろに縮こまる。


「おや、懐いておるな。とどめをさしたのもわん太であるし、ペットにでもしたらよかろう」

 懐いているのではなくヒルメさんを怖がっているんですとは言えるはずもなく……

「それじゃあ、名前をつけてあげよう。兎だから、ビョン吉?」


◎[いやいやいや]

▽[それは兎というよりは蛙?]

∈[わん太にネーミングセンスを求めるのが間違ってるにゃ]


「えー、じゃあじゃあ、うさ丸とか、ぴょん太は……ボクの名前と被りそうだし、イナバにしよう」


◯[まだマシそう]

◇〚いなば、因幡か、まあ、順当かな〛


「というわけで、今日から君はイナバだよ、よろしくね」

『きゅっきゅーっ!』

 イナバくんの体がふんわり光り、ちょっと繋がったような感覚があった。


❤〚きゃわわー〛

◎[新たな癒やし枠もふもふ追加!]

◯[ペット枠? なのかな]


―― よーしお前らぁー、ドロップアイテムを拾ったら町へ戻るぞー!


 親方が自警団と探索者を指揮してドロップアイテムを集めている。よく見ると毛皮や肉といったアイテムがそこら中に落ちていた。


「わん太様、帰ったら凱旋焼肉パーティーしましょう!」

「肉ですよ肉。町を挙げての肉パーティですよね、お願いしますよ、わん太さん!」

「わん太よ、妾は酒も欲しいぞ」

 みんなが肉パーティに思いを馳せている。

「あれ? なんでみんなボクに言うの?」

「いやいや、パウリの町はわん太殿の町ではないか」

「ん? 妾はわん太がわん太王国の王様と聞いておるぞ?」


◎[そうそう、王様バンザイ! 俺も肉食いて~!]

△〚忘れがちだけど、わん太が建国者だったよ、そういえば〛


「あー、村長、あ、今は町長の仕事はヒャルメンさんにまかせてたからすっかり忘れてたわん」

 時々相談を受けるもののほとんど丸投げだし、特に最近は急激に町が大きくなっていたので町長さん頑張ってるとしか思ってなかったよ。ヒャルメンさんごめんなさい。


「よーし、だったら今日はエリアボス討伐祝いの宴会をしよう! ボクも追加で兎肉と桜のお酒の残りを提供するよ!」


「よっしゃー、流石王様、わん太様だ!」

「桜のお酒! あれは妾も大好きじゃ」

「誰か! 足の早いやつ町長に伝えて中央広場で用意をさせとけ!」

 自警団の人が何人か早速走っていった。


△〚いいなー、ちょっと俺も酒とおつまみ買ってこよう。宴会も配信するよね?〛

◯[飯テロ、飯テロ配信なのか……]

∈[わん太ずるいのにゃ。はじまりの街の料理レベルへの挑戦にゃ]


「ふふっ、偶には王様らしくしないとね。あ、インベントリにポイール(うなぎ)も入れっぱなしだった。こいつも結構大きいから大人数向きだわん」

「わふっ!」「わふっ! わふっ!」

 ポイール(うなぎ)と聞いて子狼たちが擦り寄ってくる。


 大量の毛皮や肉を荷馬車に詰め込んだため、僕らは歩きでで町へ戻っているところだ。角なし兎のイナバくんも時々草をはみはみしながらついてきている。


❤〚イナバくん、もふもふしたい……〛

◎[子狼もいいなー]

△〚宴会用の酒とおつまみ買ってきた。どうやら間に合ったようだな〛


 なんでか食べ物や飲み物を用意しているリスナーさんたちが多い。みんなが準備万端になりつつある頃にパウリの町に帰り着いた。


「おお、わん太様お疲れさまですじゃ。中央の広場の宴会の準備もほぼ出来てますぞ」

 町の入り口にはヒャルメンさんたちが待っていた。


 町の中央の広場には肉を焼くための鉄板やら、お酒の樽が並べられ、広場周辺には屋台が出揃っている。荷馬車いっぱいに積まれていた兎肉も運び出されて早速焼かれている。

 ボクも追加の兎肉と巨大なポイール(うなぎ)をインベントリから取り出して渡す。


「わん太様、そいつはポイール(うなぎ)じゃないか。早速蒲焼きにしていこうかね」

 食堂のおばちゃんがさくさくとポイール(うなぎ)を捌いていく。


「さあさあ、早速開宴の挨拶をお願いしますじゃ」

 広場の中央にはいつの間にかお立ち台が用意されていた。ヒャルメンさんにジュースが入ったカップを渡されお立ち台に上がる。


「パウリの町の皆さん! お集まりいただきありがとうごさいます。本日パウリ平原のエリアボスである鬼兎討伐を達成し、町の影響エリアも広がりました」

 そう、エリアボスを倒したことでパウリ平原エリアが正式にわん太王国の領土扱いになったのだ。

「この討伐を記念して宴会を開きたいと思います。みんないっぱい食べて飲んで歌って踊ってくださいわん。それでは、かんぱーい!」

 カップを高く掲げて乾杯をおこなった。


「かんぱーい!」

△〚かんぱーい!〛

「よっしゃ、食うぞー、おばちゃん蒲焼き頂戴!」

◯[ポイールの蒲焼きめっちゃうまそうなんだけど、どこで食べられますか?]

∈[食べたいにゃー、わん太ー、バザーで販売してにゃー]

◆[そういえば、探索者シーカー登録したからバザー使えるんじゃないか?]


「もぐもぐ、あ、メニューにバザー増えてるわん。蒲焼きをぽちーっと。うん、出品できるみたいだわん」

 売りたいものを登録するとプレイヤー間で売買ができるシステム上の機能だが、ギルドが取り扱っていることになっているため、探索者シーカー登録をするまで使えなかったのだ。


∈[うにゃにゃ、急に売るんじゃないにゃー]

▽[よっしゃ、わん太の蒲焼きゲットー! むちゃくちゃ良い匂いがする。酒を探してバザーを漁ってた俺勝ち組w]

◎[兎の串焼きもお願いしまーす]


 エリアボス討伐記念宴会、および、バザー飯テロ争奪戦は夜通し続いたのであった。



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