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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第16話 in Dungeon

 ―― どどどっっ……


 ポイール(うなぎ)を捕った後、川沿いに上ること数時間、幅広く数段にわたる滝の前に来ていた。


❤〚おっきい滝だねぇ、涼しい?〛

◎[滝の裏のどこかに宝箱とかありそう]


 確かに何段も滝が連なっており、滝の裏側が通れそうなサイズのものが幾つかありそうだ。

「宝箱って落ちてたりするものなの?」

 まだ宝箱を見たことがないので聞いてみる。


◆[ダンジョン内だと落ちてたり、ボスドロップとして宝箱が出ることがある]

▽[通常のフィールドで宝箱を拾ったり、ドロップしたって話は聞いたことがないよ]


 宝箱がないのは残念だが、滝の裏には何かありそうな気がする。登りやすそうなところから上流に向かおう。

「『浮遊』っと。これが通常の『浮遊』スキルの使い方だわん」

 そういって、1m程浮き上がって段差を登っていく。


◎[びみょー]

◯[それぐらいの段差って跳べば届くし]


「そうなんだよね。レベルを上げたらこれぐらいは素で跳べるからスキルとして必要かと言われるとほとんど必要ないわん」

 浮くだけで移動できないし、動くとスキルは解除されるのだ。


▽[お、その右の滝の裏、なんかありそう]

◯[ホントだ、奥がありそう]


 次の段差を登りかけていたのをやめて滝の裏を確認する。

「ん、確かに奥がありそう……」

 水しぶきを避けつつ滝の裏側に入り込む。そこには、洞窟のような入り口と下へと続く階段があった。


◆[これはダンジョンっぽいね]

∈[さぁ、とっとと入るにゃ]


「階段あるし、これはどう見てもダンジョンだよね……」

 ダンジョン自体が悪い訳では無い。むしろ、未発見ダンジョンとなれば話題性としても、実利的にも美味しいことは間違いない。流石に全く見ないという訳にはいかないので、階段を降りてみることにする。


∈[これは、坑道型かにゃ?]

◆[洞窟型ではないな、明かりが灯ってるしダンジョンなのは間違いない]

▽[まだ坑道型は発見されてなかったよな]


「この感じ、明らかにダンジョンだわん。という訳で引き返すことにするよ」


◎[え? 探索しないの]

▽[いやいや、せっかくのダンジョンだよ、奥に行こうよ]

∈[そうだにゃ、ダンジョン入って配信しないなんて配信者にあるまじき行為にゃ]


「あー、まぁ、そうなんだけどさ……、ボク、アンメモ以外の配信でダンジョン配信もやってたりして、ネタが丸かぶりするのもどうかなっと……」

 そう、別な連続企画的にダンジョン配信も行っているのである。


△〚あー、いつも見てるけど、確かに被るね〛

∈[見たことないにゃ。気にせず配信して情報をよこすのにゃ]


「そうは言ってもダンジョンだとほとんどおんなじ感じになってしまうんだよね。後日配信するために潜るかも知れないけど今日のところは滝を越える方を優先するわん」

 ダンジョンは何層まであるかわからないし、住人探しの途中なので後回しにすることにしよう。


∈[しょうがないにゃ、けど、必ず後で探索するにゃ]

❤〚すっかり忘れてたけど住人探しだったね。もふもふいるかな〛


 よし、気を取り直して滝の段差を登っていくことにする――


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