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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第二章 正式サービス開始!

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第93話 ワールドエリアボス リザルト

「うぉぉーーっ、なんっすかぁぁ!!」

「どぅぉぁっっ、落ちるぅぅっ!!」


 フィールドの中心から地面にひび割れが走り次々と地中へと崩れ落ちていく。


「しゃぁっ? しゃぁぁっくっ!!」

「うぁっ、ナギサくんありがとわん」


 巨大化したナギサくんがふんわりと浮いて掬い上げるようにボクを頭の上に乗せてくれた。


◎[うゎっ、凄い穴。結構深いけど落ちた土竜族はどうなった?]

❤〚もぐらさん……土埃でよく見えないけど……〛

▽[とりあえず、下を見に行ってみるべきだろ]


「おーい、生きてるかわん? ドゥーエ……惜しい人をなくしたわん」

 大穴の開いた地面をゆっくりと下降していくがそれなりの高さというか深さがありそうだ。


「……ちょぉっ! わん太さん、勝手に殺さないでくださいっすー。オレら土竜族は落ちたぐらいでは怪我もしないっすよ」

「土竜族にとって鉱山での落盤は日常茶飯事だからなぁ。ってことでみんな無事……おい、一人埋まってるじゃねぁか!」


 ゆっくりと下降し、崩落による土埃が収まってきた眼下には崩れ落ちた天井らしき残骸と剣と魔法の世界には不釣り合いなメカメカしい空間が広がっていた。

 よくわからない幾何学模様が壁で光り謎なパイプやコードが所狭しと絡まっている。

 そして、中央には大きな丸い台座がうっすらと光っていた。


◯[Oh! SFチックな部屋だな。謎ギミックっぽいのだらけだ]

◆[たぶんSFチックなだけで機能してないと思うよ。ほら、あのパイプとかどこにも繫がってないし]

∈[ほんとにゃ! つまり、ただの壁の飾りかにゃ?]


「あ、うん。まわりの機械っぽいのはただのオブジェみたいわん。ただ、このポータルだけは本物っぽいわん」


 埋まっていた土竜族は助け出され、瓦礫も端のほうに寄せられたことで部屋の中央にあった装置があらわになった。

 瓦礫が直撃したはずだが傷の一つもなくきれいなものだ。


「これって転移陣みたいなものっすかね? 魔法陣なさそうっすけど……」

「魔力は龍脈から供給する形っぽいなぁ。ドゥーエ、ソコ触るんじゃねぇぞ!」


 穴に落ちなかったみんなも降りてきて本格的に部屋の探索が始まった。


「わん太さん、あの出口は完全に土砂に埋まってますよ」

「むしろ、埋まってると言うより、この建物自体を埋めて封印したと考えた方が良さそうです」


 外を確認していた冒険者さんたちの話も総合すると丘となっていたこの場所は建物を埋める目的で作られた人工の丘だったっぽい。


「この建物、出口しかないってことは……やっぱりこれが転移ポータルかわん?」


◎[むしろこれで違ったらびっくりのレベル]

▽[うっすら光ってるとこを見ると機能は生きてそうだけど、まだ動いてないよな?]

∈[わん太が乗ったらきっと起動するにゃ。さあ、乗るにゃ、すぐ乗るにゃ]


「いやいや、流石にボクもそうホイホイとは乗らないわん。ちゃんと後始末と準備をしてから試すわん! ってことで、ここの出口の開通と屋根の修理ってどれくらいかかりそう?」


「屋根は結構かかるというか、新しく建物で覆う形にしたほうがいいと思うっす。出口はとりあえず抜けられるようにするだけなら明日にはいけるっす」


 このポータルが実際に南の島と行き来できるなら今後も使用することになるから周辺も整えておく必要がある。

 それに、ここも島なのでリゾットの町と行き来する定期船みたいなのも必要かもしれない。


▽[後始末といえば部位破壊アイテムは結局どうなった? 残ってるとなるとモンスターの倒し方が変わるんだが]

◆[ガトリング砲や球体ドローンも拾っていたよね? 残ってるんなら詳しく調べて欲しい]

◯[ガトリング砲はロマン。あれって魔法? それとも科学、いや、機械?]


「あー、全部残ってるみたいわん。それに、ボスドロップやボス報酬も追加されてるみたいでいっぱいあるわん」


「ホントっすか!!」

 作業を進めていた土竜族のみんなが一斉にこっちを向いた。

 特に鍛冶や細工を生業としている親方衆の目が怖い。


「オメーら、とっとと出口開けて作業終わらすぞ、オレはこいつで鍛冶を試さなならん! ってなわけで、わん太さん、パーツをいくつかもらっていきますね」


 引っ張り出したジャンク品っぽいパーツは勝手に分類されて持っていかれた。


「残るは物騒なガトリング砲と、この謎な球体ドローンかな……」


―― ピコッ! 所有者権限の初期化を確認、再起動の準備中です……


 取り出したドローンはふんわりと浮かび、ピカピカと表面が幾何学模様に点滅しだした。


「ふぇぇっ! ちょっ、え、初期化?! 再起動ってどうなったわん?!」


∴[わん太、落ち着け。たぶん元の持ち主であるボスからわん太に所有権が移るんだとおもうよ]

◆[初期化に再起動ってやっぱりSF的な機械なのか? わからん……]

∪[え、あれっ? 周りの壁も点滅してない?]


 ピカピカと点滅するドローンに呼応するかのように只の模様と思われていた壁の幾何学模様も光が流れるように点滅しだした。


―― ……接続中……エラー……ゴヲ溗ダ桀『郮屑酓俧《ㄆュヰ》』るて姘つゟ閘广渖ゕゥへ……

   ゲヰゾ『ナㄇラツヲヾヾッニ』てのてろ句徦樸ァ剅徰ヴぺ。


―― ピコン! 再起動を完了しました。


 壁面の点滅は止まったが同じく点滅の止まったドローンはゆったりとボクの周りをまわり始めた。


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