表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死域からの生還者  作者: 七夕 アキラ
12/54

11.報告会


 一騎たちにジャーキー、警官たち、そして避難民たちの全員が顔を揃えたのは、屋上庭園でだ。部屋にすると全員が入りきれないため、一騎と石田が話し合った結果が屋上庭園となった。

 これが可能となったのは、一騎たちが遮光カーテンと注射器と針を取りに行ってから、およそ二時間三十八分後のこと。内訳としては一騎たちが帰ってきたのは出発から帰宅までに一時間三十九分。

 一騎たちと三班の警官たちは協力して、遮光カーテンをラルゴから引っ張り出した後に全室の窓に大きさを合わせるためのカットを実行。


 一号室につき、カーテンを取り付ける部屋はリビングとキッチン、三つの寝室、トイレ、風呂場だ。少しでも日差しが多く入って、明るく見えるようにとの設計で作られたせいで、大きさに合わせてカットするだけでも重労働。

 しかも、窓の大きさは同一ではなく、少しずつ大きくされている。全室共通だとは言っても、数が多いから丁寧に切らないと長さが足りなくなってしまいそうだった。

 創太が設計図から窓の大きさを確認し、それを伝えられた澪と梓、避難民の女性が協力し遮光カーテンをカット。カットされたカーテンを残りの男性陣で協力して最初からあった物と交換。これだけなのに、時間が掛かってしまった。


 カーテン交換作業終了後に、それぞれが担当したものがどれだけ集まったかの確認。塩、砂糖、味噌に関してはバランスよく分配された。

 その後、ガソリンを抜いて空にした事故車を手で押して一階のベランダから少し離れた場所にあるフェンスにバリケードを設置してと時間が流れていった。

 そして、一騎たちと警官たちが回収中になにがあったかを情報共有しようとしたところで、避難民たちも聞きたいと言ってきたのだ。その結果が冒頭部分に当たる。


「それでは、各班と皆さんが行った先で気付いたり、遭遇したりしたゾンビに関しての報告を聞かせてもらいたいと思います」


 石田がこう言ったことで、まず最初に警官の一班と中学生、そしてツナギ男性へと視線が集まった。


「一班の班長、中村です。我々は駅前の百均に向かう途中、ゾンビの集団を発見。午前の音実験で、このマンションから離すことのできた集団だと思います。

 ただ、これとは別のゾンビ集団が駅前へ向かう一番大きな道路を埋め尽くしていました。迂回もできましたが、路地幅が狭くなってしまうので囲まれる危険性を危惧。

 そちらのツナギ男性が古いガラケーを提供してくださり、着信音を最大に設定。 集団から六十メートル離れた場所の民家のポストに入れて発信して誘導しました」

「上手くいったようだな。一度の発信だけで誘導できたのか?」

「いいえ。 留守電に変わる前に切って、再度かけ直す。これを五回行いました」

「それによって通れるようになったと」

「はい」


 中村の言葉に石田は頷き、ツナギ男性は中村から「ご協力いただき、ありがとうございました」と感謝を口にした。


「中村さん、質問いいですか?」

「なんだい?」


 一騎は話を聞いていて抱いた疑問を解消するべく、いくつかの問いを聞く。


「ガラケーをポストに入れた、これは中に生存者はいましたか?」

「ちゃんと外から確認し、姿がないのを確認。その後、内部へと入って生存者がいないのを確かめた後に行った」

「発信する際、どこら辺にいましたか?」

「どこら辺?」

「安全な場所?」


 一騎の二つ目の質問、どこにいたかと聞かれて中村は首を傾げた。澪は一騎の聞きたい部分を補足。


「もちろん。 ゾンビたちが歩くだろうルートを考えて、通りにあった民家の塀と電柱に上がった状態で連絡を入れた。そうしないと危険だからね」

「ゾンビたちは移動を開始した時、どこを見ていましたか?」

「着信音が鳴る前はうつ向いていたけど、音が鳴るとすぐに顔を上げて民家の方へ向かっていった」

「その際に塀や電柱を見上げるようなことは?」

「なかった。 着信音が鳴った時に、顔を上げただけだ」

「中学生、君は塀の上だったか?」


 一騎はゾンビの視力、もしくは視界に関して中学生の答えによっては少しだけ把握することができそうな気がしていた。


「はい。塀の位置とゾンビの頭の高さは一メートルの差がありました。顔を正面に向けていて、真横は見えなくても進行方向の塀の上なら気付かれるかと思ったんですけど見事なスルーでしたね」

「身動きはした?」

「いいえ。身動ぎせずにゾンビがいなくなるのを待ちましたよ」


 ――もしかしたらゾンビは、はっきりとした明暗と動く物に反応するかのかもしれないな。


 一騎は言葉にせず、こんなことを考えていた。


「そうか。中村さん、続きをお願いします」

「もういいのか?」

「はい」

「そうか。 ゾンビを誘導して安全に通れるようになったのを確認してから、駅前まで移動している間に一体だけいましたがこれを無視。

 そのまま百均へと移動して店内へ入りました。コンビニと一体型だったので二十四時間営業。施錠もされていなかったので、戸棚の死角から出てくる場合を想定して、しばし待機と様子見。店員ゾンビ二体とサラリーマンゾンビ一体を処理

しただけで、他とは遭遇なしです」


 今回は特に一騎も聞きたいことはなかったようだ。その代わりに澪が六人の警官と三人の避難民に視線を向ける。九人はそれぞれ、思い思いの銘柄のタバコを吸っていた。


「タバコ」

「ん? あぁ。 ゾンビ発生によって同僚と後輩がタバコを確保できなくてね。 ここ数日ほど吸いたそうにしていたから、持って帰ってきたんだ」

「オレ、創太、澪とそこの中学生は未成年なんで、タバコを吸う時は離れた位置でお願いします」

「もちろん」


 中村は頷いたが、当の喫煙者たちは動こうとしない。石田が報告を聞いている最中だからと、喫煙を強制的に止めさせた。そうしなければ、いつの間にかバケツに並々と水を入れて持ってきた梓によって、強制消火されていただろう。

 喫煙していた彼らは素直に梓が持ってきたバケツに、吸っていたタバコを入れる。だが、当の本人は少しだけ残念そうだ。


「頭から掛けて消したかったなぁ」


 ボソっと言われた言葉を聞いた九人は、一斉にビクッとすると梓の前では吸わないと決心する。


「店内で異常はありましたか?」

「いいや、さっきも言った通りゾンビ三体を処理しただけで問題なしだったよ」

「撃った?」

「撃ったよ」


 澪の短い問いに、中村も短く答える。それから戻ってくる途中に着信音で誘導したのとは違う、別のゾンビ集団を腐敗臭を辿って発見。

 戻ろうとした時に、中学生の持っていた金属バットが民家の塀に当たって、気付かれたけど石を拾ってゾンビたちの背後へ思いきり投げたこと。

 唸り出す前だったから、二体以外のゾンビは石が落ちた方向へ向かったと。そして二体だけ接近してきたから射殺したことが報告された。


「一班で他に気付いたこと、報告するべき情報は?」

「「「ありません」」」

「中学生と、ツナギさんは?」


 石田の問いに中村以外の一班所属の三人が答える。返事を聞いて中学生とツナギ男性に話が振られた。


 ――苗字や名前を知らないからって、ツナギさんって。


 肝心のツナギさんと呼ばれたツナギ姿の男性は、心の中でため息。まぁ中学生の方も彼自身も、気になったことはなく二人は揃って首を左右に振るだけ。


「そうですか。 鳥越、二班からの報告を聞こう」

「はい。 まず我々はマンションを中心とした半径500メートルを移動。事故車から発炎筒の回収を行いました」

「500メートルか。 走ってくるゾンビがいなくてよかったな」

「そう思います。報告を続けますね。 発見した事故車にいきなり駆け寄ったりせず、車外から内部を覗いてゾンビが潜んでいないかを確認。

 いないと判断したら運転席もしくは助手席から、車内に入って回収を行いました。 運転席か助手席になった理由は事故によって、運転席のドアが歪んでいて開けるのに時間が判断したからです。

 八十台の車を確認し、十七台で乗車したままのゾンビを確認。唸り出される前にドアや窓を静かに開けて射殺しました」

「十七台で確認されたゾンビ数は?」

「二十六体です。 ほとんどが逃げ遅れたり、もしくは噛まれた後に車両に逃げ込みそのままゾンビ化したものかと」

「ゾンビだと判断した理由を聞きたいのだよ」


 既にゾンビ化に関する情報は共有してあるが、それでも創太は聞きたいと言った。


「車外にはゾンビたちの血や、血の手形が残っていたはずなのだよ。 マンション周辺に集まっていた数を考えると、中を覗き込んでもわからないほどの」

「安全に確認する方法として、人影があったら窓を軽くノックして反応を確認した。 たまに内側からフロントガラスや窓にゾンビ化時に吐いただろう血があったな」

「ふむ、ノックか。 反応がなかった時のどう対処したかも聞きたいのだよ」

「一人がドアか窓を開き、残る三人で銃口をすぐに構えたね。 唸り声が聞こえるか、あの強烈な腐敗臭で気付けてしまった」

「うむ、わかったのだよ」


 創太が頷いたのを確認して、鳥越は続けて説明を行っていく。


「八十台から八十本の発炎筒を回収した後は、周辺民家を外から安全確認。 危険なしと判断だした場合は、家の中へと入りました。 ただ鍵が掛かっている場所もあったから、どういうところは窓ガラスを割ったりしてですが。

 その後、未開封の塩と砂糖、それと味噌の回収を行いました。持ち運びは武藤くんたちから、買い物カート二台を使ってです」


 ここで言う塩と砂糖と味噌が、一騎たちが戻ってきた時に分配された物だ。


「鳥越さん、塩と砂糖はわかるんですけど、味噌まで持ってきた理由は?」


 一騎が気になって聞いてみると、その隣の警官が言った。


「俺は盛岡だ。 昼食の時にインスタント味噌汁を飲ませてくれただろ?」

「人数分を全て一から作るのは、時間も掛かるし大変だったので」

「責めている訳じゃない。 俺は久しぶりに味噌汁を飲んでな。 ものすごく美味かったんだ」

「もしかして、定期的にインスタントじゃない、一から作った味噌汁が飲みたくて味噌を回収してきたんですか?」

「あぁ」


 梓に味噌を持ってきた理由が恥ずかしいのか、それとも見事に言い当てられたのが恥ずかしいのか。盛岡はぶっきらぼうに肯定した。


「なるほど。 それじゃ今日の夕食では早速、一から作ったお味噌汁を用意しますね」


 梓の言葉を聞いて、盛岡は本当に嬉しそうな表情を浮かべた。それを一騎たちや同僚の警官たち、避難民たちがニヤニヤと笑いながら見る。


「石田さんたちに、まだ話すことがあるだろうがよ」


 ニヤニヤ笑いを受けた盛岡は、話を強制的に戻す。そして、鳥越は笑っている暇ではないとばかりに、表情を正して軽く咳払いをしてから報告を続けた。


「ごほん。 屋内で人間ゾンビを発見することはありませんでした。 ですが、猫ゾンビを発見。全身の毛は抜け落ち、腹部が割けていて腸も垂れていました。

 目は人間ゾンビと同じで白く濁っていましたが、違った点があったんです」

「違った点?」


 石田が不思議そうに首を傾げる。それから視線で続きを話せと促した。


「目が落ち着きなく、ずっと動いていたんですよ。 まるで、目だけが独立しているかのように」


 これを聞いた避難民たちは、一斉に「うわぁ」とだけ呟いた。一騎たちはそんな反応をしなかったが、代わりに居眠りを開始していたジャーキーにそっと視線を向ける。

 しかしジャーキーは自分が見られていることなど、関係なさそうに盛大な欠伸をしてからスヤスヤと寝始めてしまった。


「その猫ゾンビは処理したんですよね?」

「あぁ。 放置しておいたら、我々が襲われる危険もあった。 それに、もしも外へと出ていき、どこからか迷い込んできた生存者を夜に襲ったりして、ゾンビを増やされるのも迷惑だった」


 一騎の問いに鳥越が肯定し、これを補足するように盛岡が自身の考えを全員に伝えた。


「今回の猫の件からも予想できますが、動物も感染してゾンビ化するものだと思われます。補足は以上になります」

「そうか。 ご苦労だった。 他に気になったことは?」


 石田の言葉に二班の残りの警官も、避難民もなにも言わない。


「醤油は?」


 その代わりに澪が、鳥越たちを見ながら聞いた。短く、わかりやすく。


「塩と砂糖、味噌だけを優先した。 醤油も持ってくるべきだった」


 澪に鳥越が謝罪するように頭を下げた。澪は少しだけ残念そうに肩を落とす。


「梓さん、澪はどうして醤油を?」

「実は今日、煮物を予定していたんですけど、707号室の残りが少なかったの。 他の号室はまだ調べていないんだけど、足りないようなら作るのは中止の予定ね」

「澪って煮物が好きなんですか?」

「そうよ。 作るのも食べるのも好きななのよ」


 一騎が小声で澪の姉である梓に聞くと、肩を落とした理由が判明。小声だったのに聞こえていた全員が、澪に他の部屋を調べてみようと声を掛けた。それだけ、かなり残念そうに見えて仕方なかったのだろう。


「次は武藤くんたちと三班の報告だな」


 石田がそう言うと、視線が自然と一騎へと集まる。同行した三班の四人の警官も彼を見た。


「オレが話すのかよ」


 一騎がそう呟くと、創太、澪、梓がそうだと言わんばかりに頷いた。彼が視線を三班の警官たちに向けると、「どうぞどうぞ」とばかりに、手を動かされる。

 仕方ないとばかりに一騎はため息を()き、話すこととした。


「マンション出発後、十五分間は何事もなく順調に進んでいました。 しかし、有本までもう少しという距離でゾンビ集団と遭遇。

 これは迂回することで回避し、有本の駐車場まで移動。三班の皆さんは、別ルートを通り入れそうな場所を確認してから合流。

 この合流までに駐車場にいたゾンビが来たので、警棒を使って頭を叩き殺しました。その後、東口のトイレ窓から内部へと入ることに成功。 時間を掛けてゾンビがいないかを確認してカーテンコーナーのある四階まで移動しました」

「シャッターは開いてなかったのか?」

「閉まったままの三班の皆さんが確認したんです。 正面のシャッター近くの窓ガラスを割ることも考えましたが、ゾンビが集まる可能性があったのでトイレの窓から入ることになったんですよ」


 一騎が中へ入った時の方法を言うと、同行していた創太と梓、警官たちが「あそこ以外に入れる場所がなかったなぁ」などと呟いた。

 澪は狭かったなどとは言わず、睡眠中のジャーキーの頭を優しく撫でながら「ジャーキー可哀想」とだけ。他に入り口を見つけられなかった警官たちは、彼女の言葉を聞いてジャーキーに「ごめんな」と声を掛ける。

 当の本人、いや本犬?は謝罪されていることなど気にせず眠り続けていたが。


「一階からカーテンコーナーがある四階までは、ゾンビとの遭遇も戦闘もなしでした。 四階に到着して、カーテンコーナーに向かおうとした時に――――」


 一騎はそこから物音を聞いて銃口を向け、八人全員が堀美貴と会ったこと、会話をしていくうちにゾンビ化が始まったこと、自分たちが感染しないように射殺したことを説明。

 その後、有本から出て長友医院に向かい、内部捜索を行って第二診察室の診察台にゾンビ一体が拘束されていたことを話した。

 その後にレントゲン操作室から、レントゲン室を見て医師や患者、看護師に受付係のゾンビを確認したことを話す。その後、注射器と針を探し出し拘束ゾンビから採血したことも教える。


「その採血した物は?」

「こちらに」


 石田の問いに三班の警官の一人が、採血容器を渡す。


「割ったりしないように、注意しておかないとな」


 石田は採血容器を受け取ると、一人にクーラーボックスのような入れ物を探すよう指示。しばらく待つと梱包用のプチプチに包み、さらにクーラーボックスに入れた状態で戻ってきた。


「それを検査するだけの知識と技術、設備がある場所へ届けてもらえます?」

「当然だ。 少しでも早く抗ウイルス剤と予防薬を作ってもらわんとな」

「ですね。それじゃ話を続けます。 採血を終えて長友医院を出ようとしたところで医師ゾンビ、看護師ゾンビ、受付ゾンビの三体が開けていないレントゲン室から出てきて、出ようとしていたオレたちへと迫ってきました。

 四体ともその場で射殺し、ここへ戻るために医院を出発。しばらく走ったところで、走る飼い猫を追いかける走るゾンビ四体と遭遇したんです」

「走るゾンビか。 この際に名称を付けないか?」

「名称……ですか?」


 いきなりの提案に石田以外が一斉に首を傾げる。


「そうだ。歩行ゾンビだとか歩きゾンビ、走るゾンビだとかだと長い。 歩くを英語でウォーキングって言うだろう。最初のスペルであるWにゾンビってことでZ。WZでウォーキングゾンビ」

「となると走る、走る人は英語でランやランナー。 ランナーの最初のスペルであるRとゾンビでRZと」

「そうだ。 わかりやすくていいだろ?」


 石田と中村のやり取りを聞いた全員が、確かに短くてわかりやすいと賛成。名称が決まった瞬間だった。


「名称も決まったところで、本題に戻ります。 RZ四体が猫を追い、そこの猫がオレたちの車の方向に逃げてきたんです」

「助けなかったのか?」

「はい。 猫を助けようとして、別のゾンビに襲われたら大変ですので」

「確かに。それで?」

「バックして角を曲がったんですが、RZは猫よりも車に乗るオレたちの方を追ってきました。 距離を開けて角を曲がったりと試したんですが、執拗に追いかけてきたんです。

 なので、後部座席の窓を開けて四体に発砲。結果的に二体を殺してから、澪から渡された防犯ブザーを鳴らしてそれを適当な民家へと投げ込みました」

「住人は?」

「確認する暇がなかったので、誰もいなかったことを願うばかりですね」


 そして一騎は、防犯ブザーの音によってRZが車を追ってこなくなり、途中で振り返って確認しても姿はなかったことを話して、マンションまで戻ってきたと報告を終了。

 その後、もし歩いて移動中に動物ゾンビやRZと遭遇した場合の対応をどうするかも話し合われた。創太は射殺するべきと言い、梓は全力逃走を推奨。

 一騎と澪の二人は最低でも石を看板にぶつけるか、あるいは空き缶に小石などを入れて放り投げて音の方へと向かわせた方が安全じゃないだろうかと考えを述べた。


 車で移動中に遭遇した場合の対応に関しても、石田たち警官や避難民からも考えや意見が出て時間は過ぎていく。そして、段々と暗くなり始めたところで報告会は終了。

 夕食を済ませつつ、ゾンビの視力実験を行うことになったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ