表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
最終章ー鳴り響く終焉の咆哮ー
65/65

Mission8-8


 アマギが自らを犠牲にして発動させたものはなんなのか……今となってはわからない。

 あのあと、揺れはおさまり……何事もなかったように、穏やかな海へと戻った。

 てっきり隕石でも降ってくるのかと思ったけど、そう言うわけでもなかった。

 なにかが召喚された……という訳でもなかった。

 ルルイエの特殊な結界が、アマギの力を遮断したのかな?

 とりあえず、なにも起きなかった。

 アマギは自殺して終わったのだった。

 そのあとすぐに、クトゥルフとガタノトーアが現れ、ルルイエを再び海底に沈め静かに暮らすと言って、ルルイエと共に、彼らは海底に姿を消した。

 こうして、ルルイエでの冒険は終わったんだ。

 そして、俺の任務も、無事完了した。

 とはいっても、もうあの組織には戻らない。

 このまま、博士たちを異世界に返して、そして白百合と2人っきりで……いや、3人になるかもしれないし4人にもなるかもしれないけど……暮らしていこうと思うんだ。

 

 「ディル、そしてみんな……改めて異世界からわざわざ助けに来てくれてありがとうな♪」

 

 そう言って博士はへらへらと笑っていた。

 そして、博士はディルたちが呼び寄せたオールドアと呼ばれる異世界へ通じる扉をくぐって彼らの世界へ帰っていった。

 帰る前に、拳銃の撃ち方を教えてほしいと言われたので、軽く博士にレクチャーしといたけど……光速を捉えるほどの射撃能力って、博士はまだなにかと戦うのかな?

 

 「さあて、白百合……これで、2人っきりだな♪」

 「もう、なにいってるのよジェット……ってまあ、そうなんだけどね」

 「これから、どこにいこうか?」

 「あなたとなら、どこまでも……」

 「これから、どうしようか?」

 「あなたのしたいことをしましょう……」

 「これからよろしくな……」

 「ええ、よろしくね……ジェット」

 

 そんな感じで俺たちは戦艦の甲板でイチャイチャしていた。

 もう、戦わなくていいんだな……。

 まあでもその前に、ディルが帰り際に置いていったあの人たちを火星に戻してからだな。

 そう思った俺は、戦艦地下の地下牢のある場所へと向かった。

 

 「まさか、白百合と結婚することになるとは、思わなかったな……」

 

 でも、結婚か……。

 これで、憧れた穏やかな生活が出来るのなら……それが一番いいのかも知れないな。

 

 「さてさーて……??」

 

 地下牢のあるフロアに辿り着いたんだけど……なにか臭う。

 なんだこの臭いは。

 

 「おーい、サンシャイン。なんか異臭するぞー」

 『……』

 「あれ?無線入るのに、返事がないな……」

 

 あとで、サーバールームに行ってみるか。

 まあ、今は海上を運航しているから安全だけど、空中で停止したらもともこもねぇからな。

 まあでも、とりあえず邪魔物たちを火星に送り返してからだな……。

 そう思って俺が扉を開けると、中は赤く染まっていた。

 つまるところ、言うならば……死体が転がっていたのだった。

 

 「な、なんだよこれ……」

 

 ルート隊長たちは、死んでいた。

 いや、これは喰われてたな……なにかに。

 

 「……‼まさか‼」

 

 俺は牢屋を出て急ぎ、サーバールームに向かった。

 そこに辿り着くと、血の痕が点々と続いていた。

 そして、内部に保管されていた人工知能サンシャインのメインサーバーが壊されていた。

 それでは、サンシャインは、艦内を制御できない。

 とりあえず、残ったデータをデバイスに移して……っと。

 

 「おい、サンシャイン‼」

 『……あ!マスター!』

 「なにがあったんだ?」

 『マスター逃げてください‼艦内に侵入者です‼』

 「侵入者?お前が管理してるのにか?」

 『やつは……やつは、カメラに映りません‼熱反応も、生命反応もありません‼唯一、あるのは……って、マスター?白百合様は?』

 「白百合なら、甲板で……‼」

 

 俺は急いで甲板に向かった。

 

 

 

 が、遅かった……。

 時すでに遅し……。

 白百合は、なにかに喰われていた。

 いや、化け物とも人間とも言いがたい存在……だからこそ、なにかと表現することしかできない。

 そんな奴の捕食時間に俺は出くわしてしまった。

 

 「あ……あ……」

 

 涙がこぼれ落ちた。

 これなら、妻となり、生涯を共に生きると誓った女がそこで喰われている。

 それも、修復不能レベルまで……。

 最後になにかは、脳を麺をすするかのように食べ尽くして、余った部分を海に捨てた。

 

 「し、白百合を……よくも……よくも‼」

 

 そう言って俺は拳銃を構えようとした瞬間……そのなにかによって喰われた。

 拳銃ごと、腕を……。

 

 「くっそがぁぁぁぁぁ‼」

 

 俺は靴を脱ぎ捨て、足でも銃を撃てる状態にした。

 だが、なにかはすかさず足を食いつくした。

 そして、デバイスを持っていた腕も……。

 俺は手足をもがれ、動けなくなった。

 不思議と痛みは無く、あるのは怒りだった。

 

 「くそぉぉ‼お前は……何者だぁぁぁぁぁ‼」

 

 俺はなにかに吼えるが、なにかはニヤリと笑い、俺を抱き寄せ耳元で囁いた。

 

 「俺ハ終ワラセル存在……ンジャア、イタダキマス……」

 

 ガブリ、となにかは俺の耳を食べ始めた。

 そして、顔をべろべろと舐め、よだれを垂らし……俺を捕食したのだった。

外伝はこれでおしまいです。

御愛読ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ