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【完結】金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します  作者: よぎそーと
その2

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14話 さてどうなってるか気になるところ

 翌日の作業は前日と同じものとなった。

 周旋屋で魔力を武器に込めてもらい、町の外へ。

 森で餌を吊しておびき寄せ。

 接近を関知したら、クロスボウの遠距離攻撃からヒロタカの切り込みで片付ける。

 最後に核を切り取ってその場を立ち去る。

 この繰り返しで手応えを掴んでいった。



「とりあえず、今の状態なら問題なくやっていけるな」

 たった三人でやってるにしては順調な方であろう。

 ミサキの回復魔術も使わないで済んでいる。

 やはり、それなりの準備が出来ていれば、初心者でもモンスター退治は難しくはなかった。

 危険と紙一重なのは変わらないが、生死の境界線を越える可能性はかなり低くなっている。

 おかげで最初の段階での手間が全くかかってない。

(普通は経験値稼ぎとか必要なんだろうけど)

 前世のRPGをもとに考えてしまう。

 まずは倒せる所にいる簡単なモンスターを倒して経験値を稼ぐのだろう。

 さもなくば、既にある程度レベルが上がった一団に入れてもらうかだ。

 しかし、そうでなくてもどうにかなる道が見えてきた。

 ただ、倒せるモンスターに限界があるので、一気に稼ぐというわけにもいかない。

(今のままだとな)

 そこで、次の手を実行しようとしていた。

 そのためにも、今現在での安全性の確保を考えておかねばならない。

 普通にやってどれだけこなせるのか、どれだけ危険なのかを調べねばならない。

 一日二日でそれらが把握できるわけもないが、おおよその目星をつけたかった。

 幸いにも、現時点で問題らしい所は見つからない。

 更に翌日も同様にモンスターを倒し、確認をしていく。

 やはり問題となるような所が見つからない事を確かめて、ヒロタカは賭けに出る。



 モンスター退治に出て四日目。

 前日の仕掛けがどうなってるのか気になりつつ町の外へと向かっていく。

 モンスターを倒してる場所から更に奥に行き、前日仕掛けておいた場所へと向かう。

 最初の三日でモンスターをおびき寄せていた場所から、更に森の奥へと入った場所である。

 そこに一晩中吊しておいたおびき寄せの罠の所へと向かっていく。

 近づくに連れて騒々しい気配が感じられるようになった。

「いるみたいだな」

 ヒロタカの声に、ミサキとアオイが緊張をしていく。

「やっぱり、あれのせいでしょうか」

「多分な」

「それじゃあ、かなりまずい事になってんじゃ……」

「なってるだろうな」

 二人の声にそれぞれ応えていく。

「気をつけていこう。

 気づかれたら厄介だ」

「はい」

「うん」

「それと、戦闘になったら回復を頼む」

「分かった」

「持ってきてる核を全部使い切っていいから」

 言われてミサキは、核を入れた袋を手にとる。

 そこにはこれまで倒してきたモンスターの核が詰まってる。

 いくつかは換金したが、ほとんどは手元に残した。

 こういう場合を見越して。

 それらに籠もってる魔力を使えば、回復魔法が途切れる事を心配する事無く行動出来る。

 金に困ってない現状では、換金するよりこうして用いる方が有効利用できた。

 かなり贅沢な話である。

「アオイは出来るだけクロスボウで攻撃していってくれ。

 弦の張り直しは難しいだろうけど、がんばって」

「分かりました」

 女の細腕で何十キロもある張力の弦を引っ張るのは難しい。

 その為、専用の道具すら用意している。

 それを使えば力がさほど無くても弦を張り直す事が出来る。

 装填時間がかかるので連射は出来ないが。

 それでも援護射撃があればかなり楽が出来るはずだった。

 あらためてそれらを確かめてから、再び罠の方へと向かっていく。

 そこには想像以上の光景がひろがっていた。



「すげえな」

 目の前にあるものへの評価である。

 餌に群がる犬頭が何十体といる。

 一晩餌を放置した結果であった。

「気をつけろって言われるわけだ」

 罠に限った事では無いが、餌になるものを屋外に放置してはいけないと言われている。

 モンスターを呼び寄せてしまうからだが、それがどういう結果をもたらすかは今まで分からなかった。

 実際にやってみて、いやというほど理解した。

 時間が経ってるとはいえ、これだけの数が集まってくるのだ。

 注意事項や禁止行為にされてもおかしくはない。

 だが、狙い通りにはなっている。

 寄りつくと分かっていて、ヒロタカはあえて餌を一晩吊したままにしたのだ。

 いつもより更に奥まった場所に設置したのは、町や街道への影響を少しでも減らすためである。

 大した違いはないかもしれなかったが、そうしておいて良かったと思う。

「じゃあ、やるぞ」

 剣を構えたヒロタカに、二人は強ばった顔で頷いた。

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