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オカルト科学"界"の僕と多次元魔法"海"の私  作者: 坂水 雨木
第三章、異世界海上同棲生活with星と煙と他色々。
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第五話、地球と神様対策会議。

『ジンゴ、あなたの世界を発見しました』

『や、復唱してって意味で無言だったわけじゃないから』

『シー。そうですか』


 気が抜けてしまった。

 ちょっと緊張していた僕が馬鹿みたいじゃないか。ツィヤは完全にいつも通り、おかしなところなど――訂正、光の回転具合はやっぱり早い。さすがに少しは高揚してるっぽい。


『アースって言うけど、地球の話だよね?』

『シー。はい。あなたの出身惑星、地球が位置する宇宙を内包した世界、アースです』

『……自分で名付けておいてなんだけど微妙に恥ずかしいな』


 アースアースって連呼されると変な感じになる。まあいいけどさ。


『というか、よく見つけられたね。遠いとかズレてるとか言ってなかった?』

『シー。はい。レメイラにおけるジンゴの情報だけでは世界を辿ることはできず、本来ならより時間をかけて徐々に探索、絞り込みを行う予定でした。しかし、高エネルギー反応――仮称"神様"の調査に乗り出したところ驚くべき事実が判明しました』

『神様の?』

『シー。はい。レメイラ第十七都市より遥か東、海底に現れた神様です』

『そっちか……』


 西の神様の話ばかりしてたから東のことは全然考えてなかった。そういえばそっちにも神様いたんだったね。スケールが大き過ぎてつい忘れそうになる。


『西の神様を竜神、東の神様を海底神と呼称しますが、海底神は竜神にはないある特徴を持っていました』

『ほう』

『それは存在の根源、明確なエネルギーの残滓です』

『ふむ……』

『生物は皆、多かれ少なかれその生に何らかの根源を持っています。ジンゴ、あなたたち人間なら言うまでもありません。連綿と続く生物学的遺伝子もそうですが、そもそもの有機生命体として海を根源としているでしょう。それはレメイラにおける人間も変わりません。例え思念体であったとしても、その存在が世界に干渉する術を持っているならばエネルギーとしての根源があるものなのです』

『ツィヤたちも?』

『シー。はい。わたしたちもです。わたしたち共星種は遍く広がる情報をエネルギーとしており、きちんとした手順を持って調べればわたしたちがどの世界のどの宇宙でどの程度の情報を得ているのかがわかることでしょう。このエネルギーの根源は、今回東の海に現れた海底神にも当てはまります』

『うん』

『海底神は西の竜神と異なり多くの取り巻きを引き連れていました』

『ふんふん……?』

『根源は読み取りにくく、それでも東の竜神より明確であり、か細くはあれど痕跡を辿ることも可能でした。これは推測になりますが、レメイラに顕現して間もないからこその残滓と考えられます。わたしが観測に動き根源を捉えられたのは僥倖でした』

『……取り巻き?』

『エネルギーの流れを辿る途中、切れかけた残滓を追うには少々時間がかかりました。他に回していた処理のリソースを使うことで残滓が消える前に根源まで辿ることができました』

『……ふむ』

『海底神の根源、超越存在として最初に姿を表した世界。それはジンゴ、あなたの世界でした』

『うん……え?』


 途中から色々聞きたいことがあったけど、最後になって急に僕の世界出てきたな。

 全然地球の話出る気配なかったのに……ツィヤの話的に、海底神が僕の世界出身ってことになるよね?どうなってんのそれ。僕の世界、そんなぽんぽん神様なんて――――いやまあ、意外といるかもね、うん。いないとは言い切れないのが辛いところだよ。


『ジンゴ。あなたの世界は移ろいやすく、揺らめき泡沫のように狭間を漂っています。単に脆く儚いわけではなく、実体そのものが虚像として乱れ拡散しているのです。決まった形はなく、だからこそ内外からの観測、接触は途方もなく難しくなっています。わたしがあなたを発見し、今回の観測へと繋げられたのは幸運でした。素晴らしい出会いです』

『ふーん……』

『現状の観測では睡眠中のジンゴを中心とした空間しか観測できませんが、エネルギーの流れとして海底神の根源は特定できました』

『そっか……いやおかしい』


 海底神がなんでレメイラに現れたのかがわかった……いやわかんないな。ツィヤの話が難しくてちょっとよくわかんない。というかそれより。


『僕が睡眠中ってどういうことよ』

『シー。こちらをご覧ください』


 言うが否や、フィィィンと音を立てて宙空に映像が投影される。

 映されたのは僕の家の僕の部屋。そして寝ている僕。暗い部屋なのにしっかり映っている睡眠中の僕が映像に流れていた。あ、寝返り打った。


『僕じゃん』

『シー。はい』

『どうなってんの、これ』

『ジンゴの世界の観測には成功しましたが、あくまでジンゴを基点とした部分しか見ることはできません。それほど接続が難しい世界なのです』

『それはわかったけど……ええと、まあいいや。それより色々聞きたいことがあるんだ』


 ピカリと光るツィヤに諸々を尋ねていく。


 問、エネルギーの根源って何。答、神様で言う人々の信仰みたいなもの。

 問、根源に残滓なんてあるの。答、ある。事故事件の血痕みたいなもの。

 問、海底神の取り巻きって何。答、妖怪。

 問、海底神の根源って何なの。答、たぶん人々の信仰。

 問、海底神の正体って何なの。答、元神様。

 問、なんでレメイラに来たの。答、たぶん深海穴が原因。偶然。

 問、なんで僕の世界出身なの。答、偶然。

 問、竜神と関係性はあるのか。答、ない。けど海底神はエネルギー求めてる。

 問、もしかして僕のせい。答、可能性はなくはない。

 問、倒し方は。答、不明。


『――やばい?』

『シー。やばいです』


 普通に同意されてしまった。どうしよう。


 聞けることは全部聞いたからこれ以上はない。何がやばいって、追い払う方法が不明なのと僕のせいで十七都市目指してきてるかもしれないのがやばい。


 まだ遠いから余裕はある。けど、その余裕に胡坐をかいているわけにはいかない。時間があるうちに対処法を考えておかないと。問題の原因が僕にあるなら尚更だ。これまで以上に他人事じゃいられないぞ。


『ていうか、海底神と取り巻きって僕のこと認識できるの?』


 素朴な疑問。


『シー。普通なら不可能です。ですがそれはあくまで相手の存在位階が上位になければという前提が付きます。超越種のような存在が相手であれば、世界の狭間にいるジンゴやわたしたちを認識できてもおかしくないでしょう。こちらに手を出せるかどうかはまた話が変わってきますが』

『ふーむ』


 なるほど。こっちがほとんど現世に手を出せないように、向こうもこっちを認識できたとて手は出せないと。


 危険はないけど、根本的に対処できてるってことにはならないんだよね。どうしようか。


『ツィヤ、何か考えある?』

『シー。ジンゴがシィステラ様の傍を一定距離以上離れられないため、わたしたち側から積極的に行動することは不可能です』

『だよねぇ』


 それは僕も思っていた。

 海底神への対処だって、色々考えればあるにはある。

 向こうが海底にいるとしても、こちらは現実の影響を受けない、つまり水圧やら呼吸やらも一切無視して行動できるわけだ。なら単純に敵情視察もできるし、得た情報をリィムさんに流すこともできる。


 場合によっては海底神がどうしてレメイラに来たのか答えが得られるかもしれないし、神様相手なら上手い具合に鎮めることもできるかもしれない。


 まあここから動けないから何もできないんだけど。


『観測した限り、海底神の根源は自然、それも海に対する信仰が元でしょう。ジンゴの世界が科学を基準とした文明ならば、科学の進展、文明の発展により人間が海を畏れ敬うことがなくなり、結果として海への信仰も薄れていった。典型的な信仰減少のパターンではありますが、典型というのはそれだけ中心的であるということです。稀な例を除けば、海底神もまた典型から外れたものではないと考えられます』

『うん。神様信仰がエネルギー源ならそう考えるのが自然かな。でもさ、なんで海底神はまだレメイラで存在できてるの?根源も薄れてエネルギー不足になってるってことだよね?』

『シー。それはいくつか理由は考えられますが、一つは周囲の妖怪でしょう。残った妖怪の信仰が消滅を防ぐ一助になっているはずです。もう一つは海底神の存在力そのものを振り絞っていること。わかりやすく言えば、命を燃やして生きている状況です』

『……なるほど』


 なんとなくわかった。最後の力を振り絞ってレメイラに来て十七都市を目指しているわけか。困ったな。


 でも。


『海か……』


 神様はともかく妖怪が海底にいられる理由が海底神の加護だと思えば納得できる。普通に妖術霊術の類の可能性もあるけど、今はそれは置いておこう。


 海神を鎮めることの定番は儀式生贄だったりするけれど、この世界でそれはできない。第一相手はもう神と呼べるほどの力は持っていないはず。なら、無理にでも追い払うことはきっとできる。魔法術ならできる、はず。……それは最終手段として、できるだけ穏便に済ませたいところ。


『むーん……』


 あんまり良い案が浮かばない。

 相手の状況がわかったとて、だ。


「――あまり、良い案は出ませんね」

「そうねぇ。一度休憩にする?」

「そうですね。一度休みを入れましょう。私は少々文献の確認を行いたいので席を外します。一時間以内にも戻ってくるつもりですが、何か発見した場合はもう少々かかることもあるかと。よろしくお願いします」

「はーい、わかったわぁ」

「わかりました」

「わ、わかりました!」


 考えている間に、会議の方も進展があったらしい。

 部屋を出ていくソベルトさんに続き、一度頭を休めたいとハユレさんも出ていく。ミィルクさんはお茶を飲みに出ていったので、残ったのはリィムさんだけ。


「……ふぅ」


 一人になったからか、気の抜けた様子で息を吐いている。

 残念、リィムさん。僕がいますよ。


 ふよふよ近寄り、椅子に座るリィムさんの横を漂う。

 全自動翻訳を聞いていたから何がどうなって話が終わったのか大体わかっている。まあ何も進んでなかったみたいだけど。


『ジンゴー』

『はいはい』

『はなしは終わったか?』

『一応ね』

『じゃあわれが遊んでやろう』

『いいよ。気分転換になるし。で、何するの?』

『うーん……』

『考えてなかったか……』

『うーん、うん……おまえがかんがえてもいいよ』

『はいはい。考えますよ』

『よろしく』


 しょうがないので適当に考える。

 クゥレとの遊びは大体ポルターガイストでわちゃわちゃするかお互いの世界のあることないことを話して再現するかの二択だから、今日くらいは別のことをしてみてもいいかもしれない。


 例えば……。


『ねえ、粒子雲霊種的に海水持ち上げて滑り台作ったりできないの?』

『できるぞ。やったことないけどできると思う。われ、すごいし』

『そっか。こっちから向こうに干渉とかできるんだ?』

『うーん、さいきんコツつかんだから。あっちにもわれ居るし、みーんってやればできる』

『みーん……』


 ちょっと意味がわからないけど、言いたいことはわかった。

 クゥレの全身がこっち(世界の狭間)に来てるわけじゃないから、あっち(レメイラ)と繋がっていて良い感じに上手くできると。たぶんそういうこと。


『とりあえず後で試してみようか。今はどんな海水プールを作るか考えよう』

『プール……まえにジンゴが言ってたやつ?そんなにプールって色々あるの?』

『うん。これが色々あるんだよねぇ。全部は僕も入ったことないけど、ちょっとくらいは知ってるのさ』

『ふーん……じゃあ教えて』

『うん』


 温水プールとか、流れるプールとか、波の出るプールとか、潜水プールとか。

 大体プール系のレジャー施設に行けば全部ある。個人的にはお茶の匂いとかチョコレイトの匂いがするプールとかが好きかもしれない。全部お風呂じゃなくてちゃんと体温より低い水温な感じが良い。


 クゥレにぺらぺらと伝えていたら、気が乗ったせいで地球の温浴、水浴施設関連をたくさん喋ってしまった。遊園地と一体化しているとかね、話せることって意外にあるんだよ。水と言えば水系の妖怪も多いし、怪異もまあ……それはいいか。


 そこそこに時間が経ち、再集合してもリィムさんたちの方はあまり話が進まなかった様子。


 今日の会議は打ち切り。

 お昼過ぎから始まった話し合いを終え、リィムさんは宇宙戦艦少女(疑惑)のシェラタンとお喋りをして仕事を熟し、今日は早めにとドームを出てもらった。


 いつもより少し早い時間だから外はまだ明るい。とはいっても雪塗れで太陽なんて欠片も見えないけど。灰色の雪雲が丁寧に積み重なり空を覆ってしまっている。


 傘を開き、ゆったりと歩くリィムさんを見守りながら二体の雪人形を雪上スキーさせる。我ながらポルターガイストの精密操作が上手くなったものだと感心する。


「ふふっ」


 いえーい、リィムさんが上品に笑ってる。美人可愛いとか無敵じゃん……。


『わー!!われもわれも!』

『はいはい、行ってきな』

『ふははー!』


 やたら尊大な笑い声を上げながらクゥレが雪上を滑走していく。

 最近知ったけど、いつの間にかあのミニリィムさん(偽)は現実世界に影響を与えられるようになっていた。意味がわからない。


 気づいたら普通にレメイラで水人形と戯れていて目が飛び出るかと思った。僕のポルターガイストを参考にしたとかなんとか。雪の感触とか冷たさとか、つまり触覚はそこそこちゃんとしているらしい。つまりリィムさんの手の温かさを感じられると。ずっる。なんだそれ。僕ができないってどういうことよ。意味わかんないんだけど。


『……はぁ』


 世界の狭間(こっち)レメイラ(向こう)と同時の接触はまだ難しいって言ってたけど、ツィヤに軽く聞いたら時間の問題と言われた。上位種の力だって。僕は上位種じゃないのか。……まあ人間だもんね。


 軽い溜め息を吐きながら、リィムさんが家に着くまでのんびりと宙を漂う。

 クゥレは言うまでもなく。ツィヤはまた熟考タイムに入ってしまった。僕の水妖怪話が情報収集魂に火をつけてしまったのかもしれない。不覚。


 話し相手はおらず、適度にリィムさんの内心を聞きながら進む。

 考えることはほとんど西の神様のこと。何にも思いつかないなーと少々お疲れ気味だ。疲れた顔も美人ですね!


 平和な時間はあっという間。ドームから帰ってリィムさんの家――の裏より先、少し歩いて海辺までやってきた。


 雪降りる海上は薄暗く、なんとなく背筋が寒くなるような冷たさを感じる。


『……ふぅ』

「……ふぅ、肌寒いわね」


 隣でリィムさんが息を吐いている。微かに白む吐息のタイミングが僕と重なって妙に照れ臭い。軽く頭を振り、前方の海に意識を集中させる。


『やるか』


 リィムさんが日々美人度を上げているように、クゥレが能力を進展させているように、ツィヤが情報収集を進歩させているように。僕もまた、霊体として進化している。


 ポルターガイストにより、海の水が雪を押し退け持ち上がる。

 海面を揺らし波を立て、のっそりとした動きで流れを作る。


 僕たちのいる海岸は砂場ではなく岩場で、浅瀬は浅瀬でも腰まで水に浸かってしまうくらいには深い。

 そこそこの水深から汲み上げた水を空に流し、霊体式手動流れるプールを作り上げる。プールの形状は八の字だ。そこそこに大きな八を描き、微妙に角度を付ければ海岸からでもよく見える。


『完璧』

『ちっちゃ』

『はいそこお口チャック』

『むぐー!』


 文句を言いかけた妖精の口を塞ぎ、念力を操ってふよふよと投げ飛ばす。"ぴゃぁぁ!"と喜びの声を上げるクゥレを見送り流れるプールをゆるゆると流しておく。気を抜くと水が海に落ちそうだから意外と精神力を使う。


 横を見ればリィムさんが興味深そうに空中プールを見ていた。


(私、あまり海に入ったりなんてしていないわね……。これだけ海に囲まれていても濡れると面倒だし、塩水ってべたべたするし……わざわざ魔法術使ってまで入りたいとは思わないのもあるかも。そもそも今の時期寒いし入りたいとも思わないんだけど)


 一瞬リィムさんと海水浴やったー!って思ったけどそんな未来はなかった。悲しい。


(というかあのプール、ちっちゃいわね。精霊用なのかしら)

『うわあああああああ!!』

『むあああああーーー!!』


 僕のポルターガイストの限界なんですよね。ていうかクゥレごめん。普通に制御失ってプール海に落としちゃったわ。


 ぽちゃん、と哀愁漂う音を立てて水と共に妖精が沈む。海面にぷかぷか浮かぶ姿がなんとも愛らしい。


『クゥレってリィムさんに見えてるの?』

『みえてないぞ。われ、あっちにさわってるだけだもん』

『ふーん』


 素朴な疑問を解決しながら再度流れるプールを作る。今度は始点から終点を繋げないノンストップジェットコースター型だ。


『わきゃぁぁぁあ!』


 きゃぁきゃぁと叫んで楽しそうな妖精と、リィムさんが召喚した水人形たち多数。小動物の戯れでも見ているかのようで和む。


『……プールか』


 呟き。

 別にプールに行きたいわけじゃない。いや温水プールとかは行きたいけど。そうじゃなくて、自分で作った空飛ぶプールを見ていて色々考えることがあった。

 日本の妖怪とか怪異も脳裏に過ったりはしたけれど、今メインで頭にあるのはレメイラの神様のこと。とりわけ東の神様、海底神について。


 名前の通り海底にいる海底神とその取り巻きたちは、海底にいるのでこちらから手を出すことはできない。西の海上神と違って様子見に行くことさえできない。


 目の前のプールみたいに海水を浮かして…………浮かして?


『……これ、もしかする?』


 僕、ちょっと思いついちゃったかもしれない。

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