2:::それからそれから
後、5秒…。
4…3…2…
1………
ぎゅっと目をつむる。自分がどうなるのか分からなくて、恐くて。
そっと目を開けた時、見えたものが見慣れたレンガの町ではなく一面緑の森だったことに落胆した。…それと同時に、歓喜した。
やはり、あのNPCが言ったことは本当だった。現に私は見たことも無い場所にとばされた。
([あなた方βテスターにはテスト時の戦闘経験があります。危険はそれで多少減るでしょう。
だが、危険であることに変わりはない。しかし考えても見なさい、これは大きなチャンスなのです。
自信の無い方はどうぞ自殺でも何でもして−からスタートし直してください。
でももし、この困難をくぐり抜けることができたなら、あなた方はこのゲームからの解放に最も近い人間になる。
さあ、戦いなさい。思う存分。その飢えが満たされるまで。])
あの説明の後、そんなメッセージが届いた。
おそらく、βテスターだけに送られたものだろう。
私は急いで必要なものをそろえた。
HP・MPの回復ポーション、食料、それともしもの時のために寝袋やロープ。
βのときの所持金がそのまま引き継がれているので意外と多くのものを買えた。それでも所持金が0コルに近くなってしまったが。
私はどこか楽しんでいた。やっと、やっと、戦うことが、できる。
周りに居る何も行動していない、行動できない人が普通だった。動いているのはほんの僅かな人たち。異常な、人たち。私と、同じ。
私たちはまだ理解していなかったのかもしれない。ゲームから出られないということを。死もありえなくはないということを。
それでも、よかった。
私は、戦いたいっ!!
なんだろう……不完全燃焼な話になってしまいました…。。
文才は皆無ってゆうかマイナスなので期待はしないでください……申し訳ない…。
次回も頑張ります