プロローグ
私は昔からRPGが大好きだった。
友達がみんな乙女ゲームだのなんだのにハマっているときも一人冒険に出続けた。ゲームの中の自分を強くして強くして、そうしたら現実の自分も変われるような気がしてたから。ゲームの中では私じゃない私になれたから。
現実の私は弱かった。別に虐められてた訳じゃないし、友達もたくさんいた。でも時折、私の周りの全てのものから逃げ出したくなった。
私はゲームでは底無しに明るい、バカだけどリーダーシップはあり、運動神経が良く攻撃力もピカイチ、という自分になった。それが私がなりたいと願っていた自分だったから。現実では運動はからっきしだったが勉強はできた。それに別に根暗な訳じゃなかった。友達にはよく「すごい明るいよね」「悩み無さそう」「誰とでもすぐ仲良くなれるよね」とか言われてた。(実際は悩みばかりだったし、すごい人見知りだったけど。)そう言われるたび、友達は『私』を見ていない、『私がなりたい人』を見ていると思った。
だから仮想現実の中に入り、なりたい人になった。MMORPGでは知らない人を助けたりもできたし、男にもなった。好奇心のままに好きなことができた。
私は時を重ねるごとにVRMMORPGにのめり込んでいった。ゲームの中の私は『強い人』だったから。ゲームで他のプレイヤーを助けるたび、現実の私も救われた。
ゲームは素晴らしいと思った。誰にも迷惑掛けないし、私は私の好きなことができる。
MMORPGを見つけると、手当り次第にダイブした。それが悪かった。
ーーーーーーゲームなんてやらなきゃ良かった。
3日前、私は私の人生で始めてそう思った。
やべぇ始めちまった/(^o^)\
とりあえず初っ端真面目に書いてみたけどこんなテンション続かないよ。
多分次回はこれの反動でテンション高くなる
あうあうあ(´△`*)