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月の姫の想い人  作者: 汐月美桜
月と姫と日の姫
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18/19

青の相棒

こんにちは、汐月美桜です。今回のお話は必ず前のお話を読んでからお読みください。今回のお話は、いつも読んでくださっているみなさんにとって、楽しみにしていただいていた内容かもしれません。ぜひお読みください。

改めまして「月の姫の想い人」をお読みくださり、ありがとうございます。これからも学生として学業と両立しながら執筆に励んでまいりますので、温かく見守っていただけると嬉しいです。

新作「悪女と呼ばれた姫の願い」は、まだ書き始めたばかりのため、投稿まで少し時間がかかると思います。お待たせしてしまい申し訳ありません。まだまだ未熟ではありますが、これからも頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

僕は青。今は晴人達と分かれたところだ。

この長い長い階段が日菜梨の元に繋がっていますように。やっと、のぼりおえたとおもったら、目の前は長い廊下だ。カズムはどれだけ日菜梨のことを取り戻されたくないんだろうか。そして扉がたくさんある。1つずつ確認してかなくてはならないのは面倒だ。

「4の天気吹雪」

この技は雪をあてて敵の場所をわからなくさせたり、分身などを見破る。そしてかなり広範囲の技だ。

「すごいね。東海くん。」

日菜太さんが言う。

「ありがとうございます。」

僕はずっと父さんに特訓してもらってきた。ほとんどの人消しは代々継いできた特性を引き継ぐ。晴人の家は波。東海家は天気。日菜梨は、月。あれ?日菜太さんと、叔父さんは特性が違う。

「あの、日菜太さんと叔父さんはどうして特性が違うんですか?」

「話していいのか?」

「しょうがない。説明しないのはまずいよ。父さん。」

「え?どういうこと。」

「俺は日菜梨の本当の兄ではないんだ。」

急に告げられた真実に僕は混乱した。

「日菜梨は養子なんだ。俺は父さんと日菜梨の師匠の子なんだ。」

そう言って叔父さんを指す。

「それでなぜ2人は特性が違うんですか。」

「関口家の特性は月。だが、月は女性にしか習得できない。だから関口家の男子は好きな特性を覚えていいんだ。」

叔父さんが丁寧に説明する。もしかしたら、華様は日菜梨が未来に関口家の養子になることをわかっていたのかもしれない。

「青くん。先に行ってくれ。」

「え?」

「残念バレちゃったか。」

目の前に何が起こったかわからなくなった。

「日菜太こいつは母さんを殺した奴だ。」

叔父さんがそう言った瞬間に日菜太さんは目を大きく開いた。

「月の姫は返さない。」

こいつがカズムみたいだ。

「4の天気吹雪」

俺は視界がわからなくなった時に全力で前に行った。日菜太さん、叔父さん、勝ってください。僕が走ったら、帰郷は透明になって僕についてきた。

「青様こっちです。」

帰郷についていくと、壁を通らなくてはならないみたいだ。人志は透明になれるが、人消しはなれない。どうするか。

「青。」

この声は!

「千代です。あなたに相棒を、授けます。」

「ありがとうございます。」

「この子と一緒に透明になってください。通れば日菜梨がいます。」

そう言って、千代様は僕の手を取って呪文を唱えた。目の前が眩しくなって目をつぶった。目を開けると、前に帰郷や琴葉と同じ、人型の相棒が立っていた。

「この子は菅原道真が相棒になった子。歴史人物の魂も、くることができるわ。」

僕は驚きで声が出ない。やっと出た声が、

「よ、よろしく。」

「よろしく。青」

僕は人見知りだ。中学も初めの頃は、信用して話せるのは、日菜梨ぐらいしかいなかった。そこで千代様が、

「青、この子に名前をつけてあげなさい。」

「はい。じゃあ、天梅」

「気に入った。特に梅が入ってるのが嬉しい。」

日菜梨が、昔言ってた話は本当だったんだな。

「俺と手を繋いでください。俺がいいと言うまで話さないで。」

帰郷や琴葉と比べると忠誠心とかないんだな。

「わかった。」

まあそれはそれでいいか。千代様が僕のために作ってくれたんだし。

「いい。」

目の前には扉があった。帰郷が口を開いた。

「この中に主人がいる。」

僕は扉を開けた。

「日菜梨!」

日菜梨は千代様が言ってたとおり、カズムの後ろについていた紐と同じもので縛られていた。

「帰郷、この紐切れる?」

「切れると思います。」

そう言って帰郷は腰に差している、刀で日菜梨を縛っているロープを、切った。

「日菜梨、日菜梨。」

日菜利の肩を揺らすと日菜梨は目を覚ました。

「あ、・・・青くん?」

「よかった。」

そう言って僕は日菜梨を抱きしめた。

「あ、ごめん。1の天気雨降り」

日菜梨は力が少し奪われているから、技を出して回復させた。

「青くん。ありがとう。」

日菜梨の弱々しい声をしていた。僕がもっと早く助けに来れていたら・・・。

周りを見ていると、帰郷と天梅は俺と日菜梨の中にそれぞれ戻っていた。

「あ・・・青くん、助けに来て・・・くれてありがとう。」

「もっと早く助けに来れてたらよかったな。」

そこで華様が現れた。華様はなにもいわずに、日菜梨に技をかけた。僕がかけた技よりも回復がはやいのがわかった。

「日菜梨、はやく日菜太達の元に向かいなさい。」

完全回復した、日菜梨が口を開いた。

「はい」

もう普通に立つこともできるようだ。日菜梨が返事をした後、華様は消えた。

「青くん、行かなきゃ行けないのは分かってるんだけどひとつだけ伝えたいことがある。」

「うん?」

「あ、青くんが好き。私と付き合ってください。」

僕は嬉しさのあまりに声が出ない。

「よろしくお願いします。」

そう言って僕は日菜梨の手の上に僕の手を乗せた。

「お取り込み中に悪いね。月の姫を返すわけにはいかないんだ。」

そこにカズムが現れた。

「叔父さんとお兄ちゃんは?」

「死んだよ。俺が倒した。そこまで強くなかったな。」

「は?」

日菜太さんと叔父さんが死んだ?嘘だろ。

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