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[完結]侯爵家の三男だけど能力板には大盗賊って出ちゃいました。  作者: 安ころもっち
第四章 アレス、王都での楽しき日々

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48 アレス、それ、悪用したらだめですよ?

今日は年末最後の日。


奮発して宿の上の高級レストランから別料金を追加して、部屋まで豪華な料理を運んでもらった。目の前にはおしゃれな見た目の食事が並び、良い匂いをさせている。


ここ数日、マジックパペットを乱獲を続け、ようやく3つ獲得することができた。1つはクラウに、そして2つをリーゼに[譲渡]した。Lv3にアップしたクラウはもちろん、リーゼもLv2だから[斬]の使い勝手も良くなっただろう。

途中、なぜか[危険察知]も増えていたので不安になり、宿で聞いたら2人で別れて狩っているのだとか…リーゼは森の外周で森ゴブリンを中心に狩っているようだ。確かに[危険察知]は必要だと思うけど…


[剣術]もMaxとなり余ったものをリーゼに[譲渡]しようとしたが、どうやらそれは無理であった。多分だが元々あるスキルに追加はできないのかもしれない。仕方なしに死蔵している。

クラウに[剣術]を、と考えてみたがやはりクラウ自身が使いこなせる自信が無いとのことで、「いつか増えるであろう親愛(・・)な誰かに渡せばいいのですよ」と少し冷たく言われた。

一度[譲渡]したものを返却はできないため、なるべく不要なスキルは残しておきたいとのこと。それは分かるけど、僕としてはこれ以上『親愛な人』増やすつもりはないんだけどね。


昨日から僕も森や塔に狩場を変えている。さすがにマペットの素材も在庫が増え、暫く要らないとギルドに言われたのも大きかった。

その甲斐もあってか[危険察知]も余分に3つとなったため、クラウに2つ、リーゼに1つ[譲渡]しておいた。

これで少し安心する。Lv5だとかなり早い段階から危険を察知できるので、狩りが格段に楽になった。


危険察知がLv1になったリーゼは危険を感知した瞬間、それを回避するための位置取りが分かるというので、同じスキルなので何か違うと思ってしまう。これは才能の差なのかな?

Lv2のクラウは感知した瞬間、周りをキョロキョロして目視で回避しているので、やはりリーゼだけがスキルの性能を活かせている気がする。


[隠蔽]も無事3つ余りが出たので、[危険察知]と同様にクラウに2つ、リーゼに1つ[譲渡]した。ちなみにLvがMaxとなった僕は、目の前で使っても動かなければ認知できないようになるらしい。

クラウに「アレス、それ、悪用したらだめですよ?」と笑顔で言われたのだが、僕はそんなハレンチなことは考えてはいないよ。えっ?悪用と言っただけ?いや、大丈夫なので冷たい目を向けないでほしい。


他にも[噛みつく]がMaxになったのだが本当に使い道は無いだろう。一応森の開けた場所で一度だけ使ってみたら、ゴリっという音と共に歯を食いしばった状態になったので、歯が折れたのではと感じるほどだった。

幸い口内に何事も無かったが、消費魔力は5で、やはり使い道は無いなと思った。固い何かを噛み砕く時に?いや、そもそもそんな固い物、絶対に食べたくはないよね。


何はともあれ、大幅な戦力増強に成功した僕たちは、目の前の食事でお腹を見たした後、いつもの様に川の字になってベッドにねぞべり、新年を迎えた。新年を迎えると同時に、限界となった2人にせがまれ今年最初の歌を披露して眠った。


どういう訳か、両側からしがみ付く2人の圧が、幾分強くなっている気がするのは僕の考えすぎだろうか?柔らかく熱を持ったその肌の感触に、新年早々ドキドキを押さえるのに必死で眠りにつくことになった。


◆◇◆◇◆


「明けましておめでとうございます!」

年明けに冒険者ギルドで受付のリオールさん、ヘルベットに挨拶をする。今日から3日間、ギルドの受付業務はお休みなのだとかその間の依頼や素材買取など、全て休み明けらしい。


今日はこういった挨拶などをする為に、冒険者たちで賑わっていた。明日、明後日は本当にギルドを閉めてリオールさんたちもお休みとなるので、リオールさんも家でのんびりするようだ。

そしてギルマスが呼んでますと声をかけられ、リオールさんに案内され3階へ。リオールさんの後姿をなるべく見ないように階段を上がっているのは、両側から脇腹をつままれているからだ。外殻全損怖い


「あけおめことよろ。と言う事で、度々呼び出してすまんな」

「あけましておめでとう。あいかわらずのようですね」


ギルマスのレグザリオさんからは軽い挨拶が、会長のミューズさんからはため息まじりの挨拶をされた。


「あなた達はスキルもそうですが、成長速度が異常です。普通30ぐらいを超えると急激にレベルが上がらなくなるのですよ?アレスの方は異常なのは仕方ないですが…」

「そんなにおかしいですか?」

ミューズさんの苦言に頭をひねる。確かに、まだ一年たってないのにレベルは50。たしかザックさんが60程度だったはずで…確かに異常かも…


「クラウディアとリーゼロッテも日に1レベルは上がってませんか?」

「はい。確かにレベルアップは早いなと感じていました」

「そうなの?」

クラウは何か思うところもあったのだろう。リーゼはまあ、そう言う事はあまり考えてないのだろうし…


「通常は30を超えたあたりから毎日必死で格上の魔物を倒し続け、それでも2日から3日に1つ、というところです。それでなくては今頃世界中に剣聖・ウイルソンのようなレベル100超えが溢れてしまいます」


そうか、剣聖様は100超えなのか。僕はこのペースなら2~3年で100超えそうだし…やっぱり異常なのか?いや、これからレベルが急激に上がらなくなる可能性も…

そんなことを彼是考えているうちに、早く帰れとレグザリオさんに追い返された。


「アレス、これからどうしましょうか?森の中層でも行きますか?」

「初狩り行っちゃう?」

2人はバトルジャンキーなのかな?


「ここ最近は狩りばかりだったし、護衛任務までゆっくりしない?買い食いとか…」

「良いですね!」

「早く行こう!」


少し興奮気味な2人に腕を引かれ、周りからは生暖かい視線を送られながらギルドを出た。


その日から護衛任務の日まで、僕たちは本当にのんびりと過ごしてしまう。ギルドが休みを開けてからは訓練場で体を動かす程度にとどめた。

木剣でリーゼと僕で激しく打ち合ったり、クラウが練習用のターゲットに左手から[火炎]を、右手から[風牙]をと、交互に連発して遊んでいたり、練習用の弓で僕が的の中心に当て続けていたり…

練習の度に人だかりができていたのは仕方のない事だが、パーティやクランへの誘いが急増したりもした。ザックさんたちにも改めてお誘いを受けたが、まだ考えさせてほしいということでお断りしていた。


目指すはスローライフなのでクランとかに入る気は正直無いというのが本音だ。本音であはるけれど…どうやら僕も新しいスキルを得る快感に酔っているのだと思う。新たなスキルの獲得は本当に中毒性があるのだ。

リーゼもクラウも同様に各地を転々としてスキル集めをやりたいようで、一か所にとどまりたくは無いようだ。


そうこうしている間に、あっという間に護衛任務の朝となった。


------------------------------------------------------------

現在の能力板(スキルボード)


――――――

アレス クラス:大盗賊 Lv52

体力470 魔力470 外殻450

力42 硬54 速12 魔54

――――――

Up [疾風/Lv4+3/風のように早く駆ける]

Up [物理耐性/Lv4+3/殴られてもへこたれない]

Up [剣術/Max+2/剣の扱いがうまくなる]

Up [弓術/Lv4/弓術の扱いがうまくなる]

Up [恐慌/Lv4+1/恐怖を植え付ける悪意のあるオーラを放つ]

Up [隠蔽/Max/姿を隠し敵を錯乱させる]

Up [危険察知/Max/身に及ぶ危険を察知する」

Up [噛みつく/Max/鋭い牙で噛み砕く]

――――――


――――――

リーゼロッテ クラス:剣士 Lv38

体力380 魔力190 外殻760

力117 硬47 速70 魔23

――――――

New [魔奪の肢体/Lv2+1/魔力を吸収する障壁を纏う]

New [隠蔽/Lv1/姿を隠し敵を錯乱させる]

New [危険察知/Lv1/身に及ぶ危険を察知する」

――――――


――――――

クラウディア クラス:魔法使い Lv37

体力190 魔力1300 外殻370

力46 硬23 速69 魔161

――――――

Up [魔奪の肢体/Lv3/魔力を吸収する障壁を纏う]

New [隠蔽/Lv2/姿を隠し敵を錯乱させる]

New [危険察知/Lv2/身に及ぶ危険を察知する」

――――――

ブクマ、評価、励みになります。感想お気軽にどうぞ。

第四章 王都での楽しき日々はこれで終了です。

一応大陸地図、置いときますね。実はキャラや能力、スキルや魔物などについてのまとめも公開しているので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。


挿絵(By みてみん)

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