表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/20

1 めぐみ先生の英語

 八条めぐみ先生は大蔦おおつた村にある下藤しもふじ小学校の3年生の担任です。


 大学を卒業して、東京から遠く離れたこの村にやってきたのは、今年の春。なんでも、自然が大好きで、この村に住んでみたかったからなのだと言っています。


 3年生は男子がふたり、聡太郎そうたろう明夫あきお、女子はれいか、和歌うた)、愛子、くるみの4人、全員で6人です。


 そう太郎くんは名前が将棋の藤井聡太五冠(現在は八段ですよね)とほぼ同じなので、そのことをとても自慢に思っています。

 五段のことを「大先生」と呼び、自分もいつか、大先生のようになりたいと思い、町の駅前にある将棋教室に、明夫といっしょに通い始めました。


 夏休みのある日のこと、その駅前で、外国人の男性を見ました。もちろんテレビでは見たことがありますが、ホンモノのガイジンははじめてです。ふたりの外国人は何か質問しているのですが、何を言っているのか、誰もわかりません。そう太郎と明夫も助けようと駆けつけたのですが、すごく背が高くて、下から見ると鼻も大きくて、ちょっとびびりました。


「ハロー」とそう太郎が言いました。

 ガイジンは喜んで何か言いましたが、ふたりにはさっぱりわかりません。

 困ったなぁと思っていると、そこにめぐみ先生が現れて、ぺらぺらぺら。


 外国人がぺらぺらぺらで、めぐみ先生がまたぺらぺらぺら。

「サンキュー・ベリーマッチ」と外国人が笑顔でお礼を言って、歩いて行きました。


 そう太郎と明夫はびっくりです。

 もともとやさしいめぐみ先生のことは好きでしたが、ぺらぺらぺらのめぐみ先生を見てもっと好きになり、リスペクトの気持ちが湧いてきました。


「先生、すごい」とふたりは目を輝かせました。

「すごくなんかないわよ」とめぐみ先生が照れました。


「どうして外国語ができるんじゃ?」とそう太郎がきくと、

「子供の頃、ニューヨークにいたのよ」と先生が答えました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ