よろしいのでしょうか?
どうやら本当に従魔契約がされたようですが…
「クラルスはよろしいのでしょうか?」
『何がだ?』
「私などの…人間の従魔などと……」
『お主は我の力を私利私欲の為に使い国を乱し我を酷使するのか?』
「そんなことしません!むしろ甘々に甘やかして太らせて差し上げましょう!
変装…擬態?すれば人の食べ物も食べれるのですか?」
『姿を変えずとも我なら大抵の物は食べられるぞ』
「そうですか、そうですか、それではまずは胃袋を掴んで見せましょう!腕によりをかけて作ると致しましょう。
早々に私の手料理を振る舞いますのでお楽しみになさっていて下さいね?
それと、王女だからと舐めないで下さいね?あなたを驚かせて見せましょう!」
『ふはははは、それは面白い。我も姿を変えて様々な物を食してきたからな、美味いものは好きだぞ、楽しみだ!』
くっ!愛らしいその姿でなんてお顔をするのですか…!
「フィ、フィーリア、僕にも作ってくれると嬉しいな、」
「えぇ、もちろんウィルトス様のためにもお作りしますわ。
お屋敷の方皆様とはいきませんが……沢山作りましょう。
もちろんウェルトス様の分も。
ウィルトス様もウェルトス様も楽しみになさっていて下さいね?」
「あぁ、楽しみにしているよ」
「私の分までありがとうございます、」
「ふふっ、いえいえお気になさらず。お世話になっているのですから」
ふぅ、…それでクラルスはどう致しましょうか…
「ウィルトス様、ウェルトスさん、クラルスは如何致しましょうか?」
「……?君の従魔になったんだろう?
なら君と居ればいいんじゃないか?」
「私もそう思いますが…?」
一応クラルスはこの侯爵家で飼われている…と申しますか、暮らしているのですよね…
飼い主……?
のような位置であろうお二人に確認はしましたが…
「よろしいのでしょうか?」
「あぁ、」
「私も特には、」
たしかに結局は同じお屋敷で暮らすのですものね、
あまり変わりませんね。
「それではクラルスは私がお借りしているお部屋で…いえ、まずはお風呂ですね」
濡れるのはいや?自分の能力で綺麗にする?
便利ですね〜
お夕飯をいただいたら私はお風呂に入りますのでその時はお部屋にいて下さるか…
まずはお食事ですね、私たちのせいで遅くなってしまいましたからね
「ウィルトス様、クラルスは普段どうしていたのですか?」
「…僕に聞かれても分からないよ……」
………?
「普段お世話等はどなたが?」
「ん………?」
………?
「あ、あら?クラルスは侯爵家に住んでいるのかと……」
「いや、初対面だよ?」
あらら……
ま、まぁ気にしたら負けですね、
「さ、さぁ、フィーリアも無事だった事だし夕食にしようか、」
『夕食か?我もいただこう』
そう言うとまた私の姿に……
一瞬とは……
「ク、クラルス……フィーリアの姿はやめてくれないかな……
見ていてハラハラする。」
『そうか?ならお主の姿にしてやろう。』
そう言うと今度はウィルトス様の姿に…
何もしなければ見分けがつかない程ですね…
しかし少しでも動くと仕草や癖、雰囲気ですぐ分かりますね。
と言ってもクラルスも一国の王のような風格と堂々とした動作なのでとても美しい動きですね。
ナイフで一口大に切ったお肉を口元へ運ぶ動作ですら洗練されていて品を感じますね。
たしかにロイヤルキャットですしね…
しかしその動きをウィルトス様の姿でなさっているので不思議ですね〜
「…なんか僕が惨めな気分なんだけどな、」
クラルスとご自分を比べていらっしゃるのでしょうか?
クラルスはかわいい見た目でも中身は歳を重ねた、それこそ私たちなど赤子のようでしょうし、様々な経験をしているでしょうからね、
信仰の対象でもある種族ですしね、この風格も納得ですし、見劣りすると感じるのもしょうがないでしょう、
しかし見劣りとは違いますね、見た目は同じでもそれぞれの個性と風格があって私はいいと思いますよ?




