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白雪姫の母  作者: 三毛猫
8/8

白雪姫の母⑧

「ズッ……ズズズッ…あー……やっぱり塩が一番旨いなぁ」



器用にiPadを操作しながらカップ麺を食べていたのはユリにBDをした医者だった。



「先生!午後からも診察あるのにカップ麺食べたら臭いが着いちゃいますよ!!」


少し苛立ちながら中年の看護婦が医者に注意する。

只でさえ身だしなみに無頓着な上にカップ麺の臭いを漂わせるのは、あまり良い印象ではない。

しかし当の本人は緊張感の無い笑みで答える。


「大丈夫だってー。歯磨きするし白衣にファブリーズするし。問題ないって」



「全くもう……午後の診察まで時間無いんですから。早く食べちゃってくださいね!」



大きなため息をはき、看護師は受付に向かった。



「はいはーい……ん?」



iPadでニュース欄を眺めていると一つの記事が目に入った。

それは……



ー…急展開!!一家5人殺人事件!夫の元不倫相手が犯人か!?ー



ー罪にかられ息子の前で飛び降り自殺!ー



ー復讐の為に母親に利用された悲劇の息子!!ー



一通り記事を眺めてから医者は心底、残念そうな顔をし髪をかいた。



「あーあ……やっぱ理想詰め込み過ぎはダメだったかぁ……まぁ。仕方ないかぁ……」



もう一口カップ麺を食べようとした時、また中年の看護師が大声で医者を呼んだ。


「先生!時間過ぎてるし、患者さん来ちゃったから早く支度してください!!」




「ごめん、ごめん。今行きますよーっと」



スープを飲み干し、白衣にさっと消臭剤をかけ、やる気無さげに診察室に向かった。



「はい。お待たせしましたー」


目の前にいる気の強そうな女性に微笑みかける医者。

女性は意を決した様に医者にこう告げた。


「私………完璧な子供がほしいのです」



そこ言葉を聞いた瞬間、医者は女性に気付かれない様に暗い笑みを浮かべた………




色々な事が可能になった今「自分の理想の子供が作れる様になったらどうなるのだろう?」っと思い書き始めました。



白雪姫の母親は「雪のように白い肌、血のように赤い頬や唇、黒檀の窓枠の木のように黒い髪の子供がほしい」っと願い産まれたのが白雪姫。

ある意味、白雪姫の母親もベビーデザインだなっと思いタイトルを「白雪姫の母」にしました。



大体は王子様のキスで生き返り、ハッピーエンドなのですがグリム童話だとその後、王子と白雪姫の披露宴に継母が呼ばれ、真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされ死ぬまで躍り続ける……っと恐ろしい終わり方です(汗)



その真っ赤に焼けたら鉄の靴を考えたのが白雪姫だったら一番怖い女性だと思います…(;´-ω-`)



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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