表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

五島忍と八尾慶吾のクリスマス。

マリナちゃんからドレスをもらったその後です。

クリスマス。

私は初めてできた彼氏と初めて過ごすクリスマス。


友達のマリナからもらったサンタドレスを彼に頼まれて着た。


「あの、もう………良い?」

サンタドレスを着たもののすでに恥ずかしくてぬいで良いかを聞く。

「どうしてですか?とっても可愛いですよ!」

爽やかな笑顔を向けられた。

「は、恥ずかしいから。」

「恥ずかしがっているのも踏まえて可愛いですよ。」

私は顔に熱が集まるのが解った。

「うー、もう………許して!」

真っ赤になった私を八尾君がみつめている。

「…………」

「八尾君?」

私が首を傾げると、八尾君はさっきよりも爽やかな笑顔を作った。

なんだか嘘臭い笑顔だった。

「仕方ないですね。忍さんがそんなに言うなら………」

なぜ笑顔でそれを言う?

私は取り合えず着替えをするために言った。

「や、八尾君が居たら着替えられないから部屋を出ててほしいです。」

「嫌です。」

「…………?」

私は頭がパニックにおちいった。

八尾君は私に近づき肩をつかんだ。

「手伝ってあげます。」

怖い。

「あ、あの、」

「忍さんは僕を男だとわかってますか?」

八尾君は私の腰に右手を回し引き寄せた。

「忍さん。クリスマスプレゼントを下さい。」

「か、鞄の中に………」

「鞄の中にあるプレゼントは僕の本当に欲しいものではないです。鞄の中のプレゼントも嬉しいですが、僕が本当に欲しいのは、忍さんのすべてです。」

八尾君は艶やかに笑うと私にキスをした。

もう、どうしたらいいのか解らない。



クリスマスの事は思い出したくない。

それでも八尾くんの事を好きなんだから、惚れた弱味とは恐ろしいと思わずにはいられないのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ