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暴れない?
世界的に有名なスポーツの祭典が行われている。
友人と約束した時間まで余裕があるので、露店で串焼きの肉を買う。
かじると、ほんのり醤油の匂いがする。
少し誇らしい気分になる。日本産の発酵食品は、世界中に広がっているのだ。
通り道にゴミ箱を探しながら、約束の店に行く。
店に着き、約束の時間を四十分過ぎた頃、彼が来た。
彼は現在、保安要員として働いている。
幾つか雑談をしていると、フーリガンの話になった。
「驚いたよ、日本人てのはフーリガンでも礼儀正しいんだな。」
「・・・・・は?」
なんだそれ、理解し難い言葉に『矛盾』という単語を思い付く。
「日本人にも暴れたり騒いだりするのはいるんだが、理解できないのは若い女性のフーリガンだな。」
「? 日本人じゃなくても女のフーリガンなんて珍しく無いだろう。」
数は多くないがいない訳では無い。
「暴れたりはしないんだがな、会場の近くや飲食店で薄い本を売ったり配ったりするんだ。その内容が不道徳で過激なものでね。
関係者一同迷惑しているのだが、対応に苦慮していてね・・・」
この作品はフィクションであり実在の人物、事件、団体等とは一切関係ありません。
また仮に類似した人物、事件、団体等存在したとしても当方とは一切関係ありません。




