運命のドロー! 俺の相棒はクリボーだった!?
三度の飯より日本酒が好き
「これが俺の相棒、、、 」
一週間分溜まったエナジーを放出しドローした彼、釈迦 パチ男は念願のファーストドローを達成したのだった。引いたカードはモンスターカード。引いた瞬間にカードは光りだし、今まさにモンスターが出現しようとしていた。まばゆい光を纏いながらうっすらとその外観がはっきりとしてくる。
「くりくり~ 」
発光元から声が聞こえる。この声はもしやクリボー?! シルエットも完全にクリボーだ。憧れの相棒が眼前にいる。夢にまで見た光景に心が躍って軽くスキップしてしまっていた。
徐々に光が収まり、クリボーが姿を現す、はずだった。
「誰だ、、、おまえは、、、 」
眼前に立っていたのは、クリボーのコスプレをしたおっさんだった。
「くりぼーだくり~ 」
頭部はグリーン色のふっさふさの毛皮マスクを被り、上半身と下半身に関してはスーツを着ていた。忘年会の出し物クオリティだ。
「初めましてパチ男君。訳あって私が君のパートナーに就任することになった。よろしく頼む。あ~私のことは”くりぼっさん”と呼んでほしい 」
あまり飲まず食わずだったためかツッコミする体力さえ残っていない。一週間もシャカパチを頑張ったのに引けたのがただのコスプレしたおっさんだなんて。異世界に来てももってるぜ俺。
「おっさん、おれは疲れた。眠りたいから宿屋まで連れて行ってくれないか 」
「くりぼっさんと呼んでほしい。それは了解したが、我々は今オーディエンスに囲まれている。まずはここから脱出しよう 」
そういうとくりぼっさんは突然”パンツがひらひらと飛んでいったくり~”と空に向かって叫ぶ。するとパチ男とくりぼっさんの体が発光し、粒子となって消え去った。
「消えた、、、?! 」
彼らを取り囲んでいた兵士たちは驚いてあたりをキョロキョロと見まわすが痕跡は全て消失していた。そうとんでもなく臭っていた汚臭までも。
「ええい、やつらをさがしだせぇ、汚臭を放つ魔物だ! 絶対に取り逃がすな! 」
逃がしたとあっては王に顔向けできぬと躍起になるが、パチ男とくりぼっさんはすでに街から遠く離れた森まで転移していた。
「ここは、、、? 」
気づけばパチ男は森の中にいた。
「驚かせてしまってすまないね。私は女神から転移の魔法を授けられている。脳内マップに座標を定めて呪文を唱えれば、その位置まで転移することができるんだ 」
「あの恥ずかしいセリフか、、、便利だがすごいデメリットだな 」
「女神の趣味みたいでね。私の思考を分析してそれに見合った呪文にしてくれるんだ 」
「そうなのか。なら俺も転移魔法ついてるのかな 」
「いや、転移魔法は私たちアドバ、、、うっほん、くりぼっさんにしか使えない。行きたいところがあれば言ってほしい。私がどこでも連れて行こう 」
「行きたいところか、なら女湯てのはどうだ 」
「ふふふ、いうと思ったよ、もちろん可能さ。ただ我々は男だ。格好を女性にしてみよう。いま唱えるからそこに立ってくれないか。そうその位置だ、すぅぅぅぅぅぅ、”オジ〇ュア! メタモルフオぉぉぉぉぉーゼっ!!” 」
くりぼっさんはすごくイケボな声でそう叫んだ。すると、再び彼らの体が発光。日曜8:30くらいによく観た変身シーンが始まる。
あっという間に美少女になってしまった。外見が無精髭まみれの髪ボサボサヒエラルキーの最強底辺みたいなおっさんが、くりんとした青い瞳にサラサラな金髪、すらっとした手足にきゃわいいボイスを手に入れてしまっていた。
「とても似合っているねパチ男君。それじゃ温泉にでもいこうか 」
と外見がお姉さん系プリ〇ュアになったくりぼっさんに素肌をサワサワされながら腰を掴まれた。
「さ、さ、さ、さわるんじゃねぇえ 」
「恥ずかしがるなんて水臭いじゃないか。見た目は美少女になっても体臭ばぞのままだがら、いごうが 」
再び”パンツがひらひらと飛んでいったくり~”と詠唱すると、体は粒子となり森のマナに溶けていく。
気づけば、そこは脱衣所だった。中世ヨーロッパ風の異世界だが、元居た世界のジャパニーズ銭湯にそっくりな脱衣所だった。
「この銭湯はね、君の前に転生した人がつくったものなんだ。我々もよく使わせてもらってるんだよ 」
「我々って? 」
「あぁ、私の仲間も転生者のサポートとしてこの世界にいるんだ。性質としては妖精と同じってことかな 」
「ふーん、おっさんも大変なんだな 」
「君もいずれわかるさ 」
と謎めいたことを言って謎を深めていくくりぼっさんを尻目に美少女全裸になったパチ男はお風呂に入ろうとすると腕を掴まれ阻止された。
「まずは頭と体を洗おうか 」
鬼の形相したお姉さん風オジ〇ュアくりぼっさんは強引に椅子に座らせると、秘儀! ㊙美少女洗体! 密着〇ットぬめら~天国! と叫んでパチ男の全身を泡だらけにした。
日曜の夜にシコるかどうか迷うよね




