#23.5 Interlude Until the Epilogue
“黒”。
その空間は、“黒”だけが広がっている、とある空間。
人影の“黒”さえも、全て溶け込むようなその空間に、存在が“ひとつ”。
“白”の光。
それは、音の無い着信によって淡く灯された、スマホのスクリーンの、“白”。
ようやく、存在の輪郭が、“黒”の中に、少しだけ浮かび上がる。
そのシルエットは、とある“女”であった。
スマホを耳元に添える、“黒”が再び広がっていく中、その“声”が、空間に響き渡っていく、
“甘ったるい猫撫で声”、が。
『あらあラ?あのコ、失敗しちゃったノ?【S級魔法犯罪者】とか言われてたの二、大事なところでそういう“失敗”をしちゃうようじゃア、やっぱり“魔法”も“使いこなせない”底辺って事だったわけねエ?それデ、あのコ、どうなったノ?もう死んじゃっタ?“壊れタ”?』
『 』
『消えたっテ?ふふフ。まるで亡霊ネ。まあでモ、『妹』さんがコチラの手元に在る限リ、あの子はどうあっても“私達”の元に戻って来るだろうシ、所詮“道具”でしかないかラ、利用出来るだけ使ってあげればいいのヨ?』
『 』
『それも問題ないワ。正直ねエ、今は“七つの鍵”の所在が分かってる“だけ”でオーケーなのヨ?それこそ現時点では“魔法”を使いこなせてない状態の“血”だト、“意味ない”事も判ってるワケだシ?“計画”の為にモ、まずは“七つの鍵”の所在の情報収集が今は最優先デ、“手に入れる”段階はまだまだ“先”でも大丈夫ヨ』
『 』
『あらあラ?過程なんてどうでもいいじゃなイ?だっテー』
“黒”の空間に、一呼吸、そして“甘ったるい猫撫で声”に、“狂気”が染まっていく。
『物語の結末は決まってるのヨ?最後には『私達』が『全ての“魔法”を手に入れて』笑ってるのだかラ?』




