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道士の私が仙女になれない理由〜後宮が三食昼寝付きって本当?〜  作者: 白雲八鈴


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第10話 トラウマ

「あ……あれはお祖母様に叱られたよ。今日は……」


 そう言いながら王離(おうり)を挟んで小さな小箱を出そうとする琅宋(ろうそう)


「ひっ!」


 あのトラウマが蘇ってくる。踵を返して門をくぐって屋敷のほうに走り出す。


「けむしがー!」


 そう言いながら入ってしまった屋敷の中は壮絶だった。


「ムカデー! クモー! ヘビー! 全部始末してやるぅぅぅぅ!」


 そう、屋敷の中には虫どもがはびこっていた。これでもかとぐらいに、足の踏み場もないぐらいに。


 懐から一枚の札を出す。


「邪を祓う炎よ! 全てを燃やせ!」


 札から青い炎が噴き出てきて、虫共を燃やしていく。これらは普通の虫ではない。術によって発生した虫共だ。


「予想はしていたが、それ以上だな」


 私の肩に乗ったお気楽な白の声が聞こえる。

 わかっていたから屋敷の中には入りたくなかったのだ。

 ムシムシムシムシムシ時々ヘビやカエルなどの爬虫類や両生類も混じっている。

 あ……クモも多い。それも大きい。カサカサ這ってくるのが速いんだよー!


 でも問題はこれら虫共ではない。


 何枚もの札を使いながら、虫どもを燃やして屋敷の一階の部屋をくまなく探していく。


「ムシ滅殺。ムシ滅殺。ムシ滅殺」

「俺はこういう黎明(れいめい)の方が怖いな。ほら、もう玄関に戻ってきてしまった」

「滅殺ぅぅぅぅぅぅ!」


 なにか大きな影が見えたので、腰に差している剣を抜いて振り下ろす。するとその剣が金属音を奏でながら弾かれてしまった。


「ふぅぅぅぅ……仕事の邪魔をしないでって言ったよね!」


 大きく息を吐き出しながら、屋敷の玄関に突っ立っているおっさんに言う。

 何故に入ってきた。きちんと自分の仕事をしてよ。皇帝の護衛が仕事ではないの……私はその背後の人影を見て血の気が引く。


「何故、琅宋(ろうそう)までいるの!」

「え? だって黎明(れいめい)が走って行ってしまったから」

「いや、ムシはいらないし」

「主よ。これはもうトラウマになっておりますなぁ。完全に嫌われていますね」

「あ……だから、弁解の機会を……」


 そんな二人を慌てて玄関から出るように押し出す。


「早く外に!」

「む! 押すでない!」

「それが、扉が開かなくなってね」


 既に詰んでいた。ここは妖魔の領域だ。人の世界と隔離されていると言っていい。

 いわゆる結界。

 その結界を打ち破るには、結界を張った妖魔を倒すか、術で押し通るしかない。


「だからなんで入って来たのよ!」


 仕方がない私の緊急脱出用の術を使うか。

 玄関の柱に扉を挟むように札を貼る。


「対になる門につなげよ! 開門! ……は? 術が発動しない」

「そう言えば門を通るとき昨日貼った札がなかったな」


 なんで!

 肩にいる白を見るも、確認しなかった私が悪いという視線を返された。


 門の札とここの札をつなげて緊急脱出する術を発動させるのに、門に貼った札が無いってどういうこと!


「誰が門に貼った札を取ったのよ! 普通は剥がれないのに!」

「むっ! 怪しい札があったので剥がした」

「お前か! おっさん!」



そして息切れです。はや!

あとは、コツコツ投稿します。


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