我等が慈母
東方天照記を見る時は…部屋を明るくして、離れて見て下さいね。あまり…見過ぎちゃ駄目ですよ?天照大神からのお願いでした。
霧雨魔理沙宅
「魔理沙~!どこ~!」
魔理沙「ここだぜ~!」
アリス「ふぅ。まったく、少しくらい片付けておきなさいよね。何よ、この家は本だらけじゃない。」
魔理沙「へへっ、悪い悪い。」
「それにしても、こんなに沢山の本をどうやって家に入れたんだろ?って言うか、この本はどこから持って来たの?」
魔理沙「それは、私が紅魔館の図書館から借りて…。」
アリス「魔理沙が盗んで来たのよ。」
「えっ!?」
魔理沙「おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ。これは借りているんだぜ、私が死ぬまでな。」
アリス「無許可で、だけど。」
「でも、読み終えた本は返してるんだよね?」
魔理沙「いや、返してないぜ。」
「どうして?」
魔理沙「また読みたくなった時に取りに行くのが面倒だろ?だから返して無いんだぜ。」
「…………。」
アリス「天照?」
「……て来る。」
魔理沙「へ?」
「今すぐ、全部返してきなさい!」
魔理沙「なっ、なんだよ!私は借りてるだけだぜ!」
「でも無許可でしょ!紅魔館の皆が迷惑するから、早く返してくる!」
魔理沙「でっ、でも!」
「言い訳しない!早く返してきなさい!」
魔理沙「はっ、はい!行って来ますぜ!」
………
「まったく!魔理沙はまったく!」
アリス「それにしても、あの魔理沙が人の言うことを聞くなんて。」
「こんなに沢山取られて、パチュリーも困ってたろうに。」
アリス「……(なにかしら、この本は。)」
神様大百科
アリス「……(神様大百科?)」
「重い~!」
アリス「……(ちょっと読んでみましょうか。)」ペラ
ペラ
アリス「……(あっ。)」
天照大神│(あまてらすおおみかみ)………日本に存在する太陽を司る神であり、月読│(つくよみ)、素戔嗚尊│(すさのお)と纏めて三貴神と呼ばれる。女性の姿をしており、太陽の暖かさが母親の温もりように感じることから「我等が慈母」と言われる。
アリス「(我等が慈母……確かにさっき魔理沙のことを叱る姿はまるで母親のように見えたわ。)」
「アリス~!どうしたの~?」
アリス「何でも無いわ。一気に終わらせましょう。」
「うん!」
アリス「……我等が慈母か、ふふっ。」
「アリス?」
アリス「さぁ、やりましょう。」
………
「ふぅ、終わった~!」
アリス「お疲れ様。」
魔理沙「疲れたぜ。」
魔理沙が全ての本を返し終わったのは、空が夕焼けになりそうな頃だった。
魔理沙「それじゃあ、夜の買い出しにでも行くか。」
「そうだね、そろそろ陽が落ちそうだから。」
アリス「じゃあ、行きましょう。」




