表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/199

第23話 別れの日

エルド王国での話はこれで終わりとなります!


アリア王女の可愛いシーンも見納めください!


それでは、どうぞ!

「クソックソックソッ!!!」


ガンガンガンッ!!!


魔術師はドラゴン2体が呆気なくやられた上に王国を潰せなかったことが気に食わないのでむかついて机を蹴っていた。


「気に食わない!全く気に食わない!面白くない!何がグレムだ!何が英雄だ!ドラゴンを倒したことがそんなにいいことか!クソッ!!」


そう言ってまた机を蹴る魔術師、その後に言った。


「次こそは…本当に次こそは…絶対に絶望させてやる!見てろよ…グレムッ!!」


また、魔術師は憎しみを込めた目でオーブに映るグレムの顔を睨んでいた。




その日の夜、エルド王国は城門を解放し、エルド内の住民たちも呼び寄せて城で宴をしていた。


「ベリルの次はエルド王国の英雄!グレム様に乾杯!!」


そういって酒やら肉やらを飲み食いして楽しむエルド内の人々、誰もが笑っていた。


そんな中、グレムは城のベランダに出て1人、夜の星を眺めていた。


「グレム様は英雄なんですから、もっとパーティの中心にいらっしゃるべきですよ。」


他の人と同じようにお酒を持ったアリア王女がグレムに声をかけに来た。


「騒がしいのはどうも苦手でね。静かな方がいいんだ。」


「そうですか…なら私が、ずっと話し相手になってあげましょう!」


「アリアでも十分騒がしいと思うけどなあ。」


グレムは笑いながら言う。


「そ、そんな事ないですよ!私はいつでも冷静沈着な王女として有名ですよ!」


「ほら、すぐ声を大きくする。そういう所だぞ。」


グレムはまた笑いながら言う、アリアは頬を膨らませる。うん、ダメだ、可愛いです。


グレムが言った。


「明日、エルドを出るよ。」


「そうですか…。」


「あれ?アリアなら驚いて『もっといて〜』とか言ってくると思ってたのに。」


「なんとなくですけど、分かってました。きっとグレム様は優しいから、ここに長く留まっていたらまた良くないことが起こる〜とか思っているんでしょう?」


「王女には心を見透かす能力があったのか…。」


「いいえ、推測です。グレム様ならそう考えると思いました。」


「そうか…ごめんな、いきなりで。寂しくなるよな…。」


「でも、私との結婚の話、忘れてませんからね。ちゃんと出ていく前に言ってくださいね!」


アリア王女はグレムの口元に人差し指を立てて合図をしたあと、離れて行ってしまった。


「ずるいぞ、そんなの。」


グレムはそういってまた夜空に光る星々を見つめていた。




次の日の朝…


「それじゃあ、行くか!」


『はい!』


グレムが合図をすると、エルとルリは大きい声で返事をした。王宮の入口のドアを開ける、すると、


「こういうことか…」




朝起きた時、グレムの部屋の机の上にアリア王女からの置き手紙が置かれていた、それにはこう書かれていた。


『英雄のグレム様へ。そんな簡単に旅立たせはしませんからね!私たちはあなた達が出ていくと言ったエルド王国東門の出口で待っています。その時に、結婚の話も片をつけること!いいですね!』




王宮のドアを開けると、東門まで赤色の絨毯が広げられ、その周りをエルド内の住民たちが囲み、パレードでも始まるのかというような準備がなされていた。


「こういうことか…『簡単には旅立たせない』って。」


『あはは…。』


さすがのエルとルリも苦笑いだ、東門をめざしてその赤い絨毯を歩いていく一行。周りからは、


「ありがとう〜!!」


「英雄様お元気で〜!!!」


「また来てくださいね!絶対ですよ!」


などと歓声が聞こえてくる。まぁ、悪くはないかとグレムは思う。


ある程度歩くと、目の前にギルドマスターが出てきた。


「グレム様、ギルドカードを見せてください。」


「え?あ、は、はい。」


「少し傷がついてしまってますね…ちょっと待ってください。新しいのに取り替えますので…あ、ついでにエルさんとルリさんのも取り替えますね。」


そう言われてエルとルリもギルドカードを渡す。3人は頭の上に?マークを浮かべ首を傾げた。


ギルドマスターは少しポーチをゴソゴソとした後、


「はいどうぞ!」


と言って笑顔でギルドカードを返してきた。気のせいかギルドカードが青くなって…え"…


「これは…まさか…」


グレムはカクツキながらギルドマスターの方を見ると、ギルドマスターは笑顔で言った。


「"特例"です♪ドラゴン2体を討伐なさったのであなた方は見事、()()()()()()ランクに昇格しました♪」


嬉しそうにギルドマスターは笑顔で言う。


「や、やったー!!!ご主人様!!アダムアビスですよ!!??凄いです!!!本当にあるとは…私たち!伝説級ですよ!」


エルは物凄く喜んでいる、が、グレムはまだ固まっている。


「はぁ〜♪」


と感嘆の声を上げ、ルリはアダムアビスのギルドカードを太陽にかざして、透明で綺麗な青色に見とれている。グレムが言う。


「また…"特例"ですか…。」


「嬉しくないんですか?エルさんの言った通り、伝説級ですよ?」


ギルドマスターは疑問に思って言う。


「いや…嬉しいですけども…頑張ってポイント貯めてる人からしたらなんだこいつらじゃないですか…。」


「何を言ってるんですか?『ドラゴンを倒す』というのが既に伝説なのに随分と謙虚なんですねぇ。」


嫌味ったらしくギルドマスターは言う。まだ少し戸惑いながらも、仕方なくグレムはギルドマスターにお礼を言う。


「あ、ありがとうございます…。」


「こちらこそ、ありがとうございました。色々とお世話になりました。次の目的地でも、話を一応通してくださいね!」


そう言って、ギルドマスターは離れていった、ギルドマスターが離れていった方向から受付嬢が手を振っている、グレムは手を振り返した。そして、また一行は歩き始めた。




東門出口目前のところで王女様がど真ん中で仁王立ちをしている。「ただでは出ていかせんぞ!」と言った感じであろうか。


「グレム様♪お待ちしておりました!ちゃんと考えて…きてますよね…?」


顔を赤くしながら聞いてくるアリア王女、くそぅ!可愛い!


そう言ったアリアに対抗するようにエルはアリアと目を合わせる、気のせいだろうか、火花が散っているように見える。


()のご主人様です!!取らないでください!!」


「いいえ、()()()となるのです。ありがたくいただきます。」


その後2人は「ムムム…!」と言いながら目を合わせた後、同時にグレムの方を向いて言った。


「さぁ!どちらを選ぶのですか!ご主人様!」


「さぁ!どちらをお選びになるのですか!グレム様!」


グレムは数秒考える、その間も2人は1歩も引かない謎の争いをしている。まぁ、最初からきめていたんだけどな。


「俺は…エルを選ぶ。」


「ご主人様!!!」


その言葉を言った瞬間、アリア王女は膝から崩れ落ちた。気のせいだろうか、エルの周りにはパァァァと喜びの光が見える。アリアには…どんよりとした空気が見える。まぁ、けどこれでアリアも俺のことを諦めてくれ


「でも!私!諦めません!」


!?なんだって!?


「いつか、きっといつか、もっと名声を上げて、更に気高く、美しくなって!グレム様を振り向かせてみせますから!見ていてくださいませ!グレム様!」


一途だなぁ…ここまでくると本当に可愛い。エルとルリを入れると世界で3番目くらいに可愛い。


グレムはそう思いながらもアリアの秘書に言う。


「どうするんですか?政略結婚は。」


「あぁなってしまった以上、もうそんなこと聞こえないでしょう。貴方を待ち続けると思います。だから貴方もあの王女様に相応しい人となってから……、いいえ、もうなってましたね、失礼しました。」


「じゃあまぁ丸く収まるのか…な?大丈夫なのか?こんなのでこの国は。」


「あなたのおかげでアリア王女は立派な成長を遂げました。何も心配いりませんよ。ーーそして、ありがとうございました、グレム様。」


秘書のお礼の言葉と共に他の大臣や貴族達も頭をグレムに下げる。グレムは焦りながら言う。


「あぁ、いえ!頭を上げてください!ドラゴンを倒しただけなのですから!そんな大したことはないです!」


「ふっ…」


秘書は頭を下げたまま笑った、そして顔を上げて、


「あははは…何を言っているんですかあなたは。『ドラゴンを倒しただけ』でも、この国は救われたんです。あなたは英雄なんですよ、頭を下げて当然です。優しすぎるのも問題ですね。」


と秘書は笑顔で言った。




グレム達は馬車に乗り込んだ、どうやら、次の目的地までエルド王国が送ってくれるらしい。


グレムは馬車の中から見送りにきている王族たちに言う。


「いいんですか?本当に。」


アリアが返事をする。


「あったりまえですわ!英雄様を送らないなど、国としての恥!気にしないで使ってくださいませ♪グレム様♪」


馬車が動き始める。


「それではグレム様〜!!お元気で〜!!!」


そのアリアの言葉にグレムは大声で返す。


「次来た時は!!!結婚しような!!!」


アリアはその言葉を聞いて驚き顔を赤くしながらも大きく手を振って見送ってくれた。


「ご主人様!私を選ぶんじゃ無かったんですか?」


ムスッとしてエルが聞く。


「『重婚』って知ってるか?エルが許すなら…それでもありかなって。」


「エルは独り占めしたいですけどね!でも…そういうご主人様の優しいところ、好きです。」


「止めろ、可愛いし、照れる。」


「なら私もご主人様と結婚したい。」


ルリが突然言った、グレムは少し驚きながら言う。


「ルリ…本気か?無理しなくていいんだぞ?」


グレムがそう言うとルリはエルがいつもしているようにグレムの腕を抱いた、そしてこっちを見て上目遣いで言った。


「ルリも…ご主人様のこと…大好きだよ?」


グレムは意識を失った。あまりに突然のことすぎて、というか可愛すぎて意識を保てなかった。


エルが声をかける。


「ご主人様!?行き先まだ行ってませんよ!!」


馬車乗りが言った。


「みんなから愛されていていいですねぇ英雄様は。大丈夫です、行き先はこの先のエルフの森らしいですよ。グレム様から聞きましたのでご心配なく。」


「ならよかった…。それにしてもご主人様、割と女の子に弱いですよね。」


「うん…モテる体質と性格なのにね。2人で迫ればすぐに落とせそう。」


「ルリちゃんもだいぶ分かってきましたね!これからはご主人様を2人占めしちゃいましょう!」


そういってエルもグレムの腕を抱く。


「うん…ルリも…好きだから。」


グレムは目的地に着くまで目を回したままだった。

どうでしたでしょうか?


次からも『冒険」と言った感じの話が続いていきますので、見てくれたら嬉しいです。


それでは、また次回お会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ