表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/57

閑話 等身大フィギュア完成

数日後。


変態紳士のマンション。

最上階。


こはるとりりは、再びコレクションルームに来ていた。


変態紳士が優雅に一礼する。


「本日はお越しいただきありがとうございます」


こはる

「完成したんですよね?」


変態紳士

「はい」


りり

「早い」


変態紳士

「情熱があれば可能です」


こはるが苦笑する。


「やっぱり変態」


変態紳士

「褒め言葉です」


変態紳士は奥の扉へ歩く。


「こちらです」


扉が開く。


その先は――


展示室。


スポットライトが静かに灯る空間。


そして中央。


二体のシルエット。


布がかけられている。


こはるが一歩前に出る。


「これ?」


変態紳士

「はい」


「等身大魔法少女フィギュアです」


こはるの目が輝く。


「見たい!」


変態紳士は静かに布を掴む。


「では――」


ばさっ。


布が外れた。


こはる


「……おお」


りり


「……すごい」


そこに立っていたのは――


等身大の自分たち。


ピンクフリル。


白いボディスーツ。

腰のフリル。

ヒールブーツ。


体のラインが完全に再現されている。


細いウエスト。

引き締まった腹部。


そこからヒップへ続く曲線。


短いフリルスカートの下。


丸く整ったヒップライン。


太ももへ続く滑らかな形。


そして胸元。


Aカップ。


控えめだが整った丸み。


布越しに美しいラインが出ている。


その隣。


ホワイトフリル。


白いトップ。

短いスカート。

背中の翼。


Bカップの柔らかな膨らみ。


こはるより少し大きいライン。


細い腰。

長い脚。


スカートの下に見えるヒップの形。


そして――


ポーズ。


二人並び。


肩を寄せ。


腕を回す。


楽しそうな姿。


こはるがゆっくり近づく。


「これ……」


「完全に私」


後ろに回る。


ヒップラインを見る。


「お尻すごい」


りりも後ろから見る。


「細かい……」


ヒップの丸み。

太もものライン。


すべてがリアルだった。


こはるが自分のフィギュアの横に立つ。


同じ位置。

同じ角度。


りりが笑う。


「同じ」


こはる

「ほんとだ」


変態紳士が静かに言う。


「ポーズも再現しております」


こはるがフィギュアを見上げる。


「なんか」


「未来の展示みたい」


りり

「確かに」


変態紳士

「この展示は」


「コレクションの中心になります」


こはる

「中心?」


変態紳士

「はい」


「魔法少女は特別ですから」


りりが少し照れる。


「そんな大げさな……」


変態紳士

「事実です」


こはるが笑う。


「でも」


「これすごい記念だね」


りりも頷く。


「うん」


スポットライトの下。


二体の等身大フィギュア。


ピンクフリル。

ホワイトフリル。


並んだ姿が静かに輝いていた。


――そして。


こはるが腕を組む。


「……ねえ」


りり

「なに?」


こはる

「これ」


「ポーズ再現してみよ」


りり

「……」


「なんで」


こはる

「記念!」


りりは少し考えてからため息をつく。


「まあいいけど」


こはるはフィギュアの前に立つ。


くるりと回る。


白いボディスーツ。

腰のフリル。


ヒップラインが強調される。


こはる

「こうだよね」


腰をひねる。


片脚を前へ。


少し体を傾ける。


ヒップが自然に持ち上がる姿勢。


りりが言う。


「それ」


「お尻強調ポーズ」


こはる

「サービス」


りりも隣に立つ。


肩を寄せる。


腕を回す。


スカートがふわりと揺れる。


自然に出るヒップライン。


こはる

「いい感じ!」


変態紳士が静かに言う。


「素晴らしい」


こはる

「やっぱり変態」


変態紳士

「紳士です」


こはるはフィギュアと見比べる。


「同じだ」


りり

「ほんと」


本物とフィギュア。


同じポーズ。

同じシルエット。


こはるが笑う。


「記念写真撮ろ」


りり

「それいい」


スマホをセット。


タイマー。


こはる

「いくよー」


りり

「うん」


二人並ぶ。


フィギュアの前。


同じポーズ。


こはる

「せーの」


シャッ。


撮影。


こはるがスマホを確認する。


「いいじゃん!」


りりも覗く。


「ほんとだ」


そこには――


フィギュアと同じポーズの二人。


楽しそうな笑顔。


まるで展示の一部のような一枚。


変態紳士が言う。


「それも展示に加えましょうか」


こはる

「やめて」


りり

「それは恥ずかしい」


こはる

「絶対ダメ!」


三人の笑い声が響く。


コレクションルームの中央。


等身大フィギュア。


そして。


その前で笑う本物の二人。


その光景は――


どこか不思議で。


でも確かに。


「今」を切り取った、特別な展示だった。

 

いつも読んでいただきありがとうございます。


もし面白いと思っていただけたら、★やフォローで応援していただけると嬉しいです。


今後の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ