20/22
思い出したあの事
「今日も頑張ろ~!」ありすはそんな独り事を言いながら登校していた。
そういえば、まだ、1週間あったのに、晶からの返答が来ない。
まだ考えているのだろうか?
そう思っているうちに1か月が経った。
まだ、返答は来ない。
もう、この事は忘れているのだろうか?
いっそ、自分も忘れてしまおうとしていた。でも、こんな事、忘れられるはずがない。
「うわっっ!!!遅刻するやん!やばい!」近所のお店の時計を見ると、8時10分だった。
予鈴は8時25分だから後、15分しかない。
ありすの家から20分はかかるから、急いで学校へ向かった。