あとがき
『愛する登場人物たちに結末を』
終わりました。
『半妖精戦記 〜不吉の子と亡命の姫と女神の剣〜』書き上げました!
これにて、ロベルクの旅はおしまいです。私の頭のなかにあったロベルクの物語は、全て出し切ることができました!
感無量です。
ここまでお読みくださったかたも。
「最後どうなったのかな」と後書きだけ見に来てくださったかたも。
ありがとうございます!
いやー、長かったー。
初めて「小説家になろう」に投稿したのが2016年12月17日。その後「カクヨム」のサービス開始に伴って(ちょっと時間差はあったのですが)投稿を始めたのが2019年5月25日。振り返ると長い旅でした。
実はこの物語、投稿以前にも歴史があります。
まず一番昔、ゲームをするときに決まった名前をつけて遊ぶようになった「脳内版」。
某有名六人プレイRPGのキャラクターに名付けられました。ロベルクとセラーナの他は誰だったかというと、レイスリッド、ミーア、シャンリン、アルフリスでした。バランスいいですよね。序盤、セラーナだけダンジョン内で合流させていました。
次に、TRPG版ともいえるバージョンがあり、そこに登場していたNPCがロベルクたちでした。彼らは、ロベルクが最終話で呼ばれた「救国の英雄(過去に世界を救った者)」というパーティとして、破天荒なプレイをするプレイヤーたちの行き先を補正したり、ときに立ちはだかったりしました。なんでこんなNPCが必要だったかといえば、単に私のマスタリングが未熟だったからに他ならないのですが、ここでキャラクターたちは友人たちと共有され、初めて私の脳内から外界に出たのです。
そしてプレイヤーキャラクターは、私がゲームマスターであることをいいことに、いろんなところにチラチラと登場させています。
フィルーリアンのプレイヤー様、
ヒュールのプレイヤー様、
バスタードソード使いの大食い女のプレイヤー様、
トニーダ(トーニエ)のプレイヤー様、
筋肉質な金髪森妖精のプレイヤー様、
ありがとうございます!
そして小説版です。
物語を彩るキャラクターが登場し、ロベルクの成長を助けてくれました。
内容的にも、やってみたかったことを一通りやることができました。
第一部は当初コンテスト用に書いたので纏まりを持たせた作りなのですが。
第二部の、和風舞台、勧善懲悪◯れん坊将軍、ヒロピン、触手。
第三部の、中東風舞台、遺跡探検、押しかけボディガードコメディ、ファンタジー能力でのロボット戦。
第四部の、囚われのヒロイン、逃亡ヒロイン、親子の確執、主人公呼びかけからのハグ、助けた仲間がピンチに恩返しに来る。
もはや、私の個人的なおもちゃ箱状態になってしまいました。でも後悔はありません(笑) 特に親子の確執のシーンは、子供の頃には絶対に書けなかった思うので、あのシーンは結構満足しています。
さて、十年も書いていると、いろいろと当初考えていた設定やストーリーとは違ったことも結構出ました。これだけ長い間、脳内でこねくり回していると、いろんなことが変わります。本作のキャラクターは特に勝手に動きがちなので。特に、人生の経験値が足りなかった「脳内版」との違いは大きかったです。また、逆張り大好きな作者ですが、十年も経つと一般的なものになっていることも出てきてしまいました。
ロベルクは、元から氷の精霊使いでした。昔は氷属性の主人公なんていなかったんです。今となってはたくさんいますね。
ヒロインはセラーナとミーアのダブルヒロインでした。しかもセラーナは小説版でいうところの第四部から登場予定。まずセラーナを目立たせるためにミーアを大出世させ、総主教に。レイスリッドの彼女にして脇に寄せました。セラーナは亡命してきた貴人の子ということで、第一部第四話から登場(これでも今のセオリーからすると相当遅いですね)。
ラルティーナ、ミゼーラという、「ヒロインか?」というキャラが相次いで命を落とすのも昔は珍しかったはず。
でもやっぱりヒロインによる主人公の取り合いというラブコメがやりたくて、御使いフィスィアーダ(実体)の登場。
勝手に動いたキャラは、アルフリスとレサーレのふたりです。
アルフリスはTRPG時代は、セラーナを庇って死ぬ役どころでした。ところが、作者がいろんなことを学ぶにつれ、生きていられては困る、あるキャラに気づいてしまいました。
セラーナの姉、レサリア(レサーレ)です。
彼女が生きていると、ウインガルド王国奪還後、即位争いが起きてしまうのです。本人がそう思っていなくても、周囲の悪意がそれを許さないでしょう。
そんなことを考えていたら、なんとレサリアさんは敵将のフォラントゥーリ府主教と付き合い始めたではありませんか。あれよあれよという間にレサリアとフォラントゥーリは愛を育み、ふたりはロベルクたちとの激戦の末、命を落としてしまいます。一方アルフリスは、近藤キャラの「ゴリマッチョ=死亡フラグ」の説を覆し、生き残っただけでなく義勇軍のリーシと結婚するという、大出世を遂げたのでした。なんか、おめでとう。
そんなこんなで、子供の頃から育んできて、ときに私の心を守ってくれたキャラクターたちにようやく結末を与えることができて、とても満足しています。
『半妖精戦記』の世界に触れてくださった全ての皆様に、心から感謝申し上げます。
また、別な物語でお会いできたら嬉しいです。
近藤 銀竹




