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彼女と僕-ホントウ-



僕は


それから毎日




いつ殺そうか


いつ殺そうか



と考えながら過ごしていた。




彼女を見つめるたび



彼女に微笑むたび



彼女の頭を撫でるたび




彼女の怯えた目が

たまらなくなって


殺したときの

快感を得たいと思いながらも


これからの日々で



彼女を失うのかと思うと


殺そうかどうか



悩んでしまっていた。










そんなときだった。






彼女がナイフを持って


僕に向かってきた。





ぐさっ――





鈍い音が



僕の部屋に響いた。





――そうか。



僕はこれを望んでいたのか。







僕を刺した彼女の目は




僕が今までみた中で


いちばん




輝いていた。




どす黒い


殺気と



狂気を纏った





彼女の目。






そのとき、



"妹"ではなく


本物の"彼女"を




はじめて見た気がした――。







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