前へ目次 次へ 4/6 妹と彼女-ケツイ- 彼女は 妹にそっくりなのだ。 彼女は施設にいた。 親を亡くし 記憶を無くし ひとりになった彼女を 僕が引き取った。 僕も ひとりだったから――。 妹が殺される瞬間 どんな表情をしたのか、 ときどき気になってしまう。 どんなに怯え どんなに素敵な目を していたのだろうか――? そんな素朴な疑問を 知りたいと、 その表情を見てみたいと、 それを見た快感に溺れたいと、 そんな欲求に 耐えられなくなった僕は 決心した。 彼女を殺し、 彼女の目に 妹を探す決心だった。