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美少女アイドルは100匹の猫かぶり!  作者: 朱音小夏


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最終話

 ***


 青い空、青い海。

 天気、これほどない晴天。


 今、僕と樹はハワイにいます。

 何のためかって?

 それはもちろん――。


「いい結婚式日和だな!!」

「樹、うるさい」


 こうなったのも、全部ぜーんぶ美咲ちゃんのせいだ。




 ***


「貴方達、結婚式しないの?」


 美咲ちゃんは、僕らの公開プロポーズの週刊記事を読みながら話しかけてきた。

 その言葉に、めろでぃあとNOIRのメンバーがハッとしてつめ寄って来た。


「そうよ!! 結婚式!! 乙女の夢よ!!」

「ジュナー、男見せろよ!! って、そう言えばお前たちの同棲って......」

「......一軒家だったわね......男、みせたわね......」


 皆が樹に迫っていると、美咲ちゃんが分厚い封筒を差し出してきた。

 ......なんだかとんでもない予感がする......


「このお金で結婚式でもあげなさい。そうね......ハワイくらいならいけるだけ包んだわ」

「み、美咲ちゃん?!」

「樹も一軒家買ったばかりでそこまで考えてなかったでしょう?」

「......結婚式のことまでは考えてませんでした......」


 一軒家だったのには僕も驚いたよ!! 

 何なら、猫が二匹いたのにもびっくりだったよ!!


「と、言うわけで、披露宴は日本で盛大にすることにして、式は海外で二人きりで神様に誓ってきなさい!」




 ***


 と、言うわけで今僕らは式場につき、それぞれの部屋で支度を始めた。

 樹のタキシード姿......かっこいいんだろうなぁ。

 僕はそんな期待を胸にタキシードへと袖を通した。


 ――そして時間がやって来た。

 僕は閉じられたチャペルの扉の前に立つ。

 手にはブーケを。

 頭にはベールを。


 扉がゆっくりと開かれる。

 僕が視線を前にやると、そこにはタキシード姿でピシッと決めた樹がいた。

 ――なんだか涙が出てきそうだ。


 僕はゆっくりと樹の元に向かって歩き出す。

 樹は温かいまなざしを僕に向けている。

 あぁ、早く樹の元に行きたい。


 やっとのことで樹の元へと辿り着くと、僕らは神父さんに向かって、神に誓いを立てた。

 そして、指輪の交換をし、樹が僕のベールを後ろに流すと、誓いのキスをした。


 そうして僕らの二人きりの結婚式は終わった――。




 ***


「どーもー!! めろでぃあのHANAと......」

「NOIRのカイだぜ!!」

「これからひか......光希と、樹の披露宴の実況を始めます!!」


『うおおおおお!! この時を待ってました!!』

『会社有給取って来たぜ』

『いつみつ、おめでとー!!』


「あ、今会場の扉が開きました......!! 光希のドレス姿めっちゃ可愛い!!」


『これは永久保存版!!』

『幸せの供給ありがとうございます!!』


「社長、始まったばかりなのにもう泣きながら乾杯の音頭取ってる......」


『社長さんwwwww』

『よっぽど嬉しいと見えるwww』


「今、めろでぃぁが余興やってるぜ!!」


『みんな可愛いwww』

『なんで、その場に行けないのか......』

『次のライブはチケット取って見せる!!』


「ケーキ入刀!! ケーキデカすぎ!!」


『樹よりデカいじゃん!!』

『光希ちゃんが隠れちゃってるよー泣』


「ようやく自由に動けるぜ!!」

「そんなわけで、いつみつの二人の元にやって来ました!! 二人ともおめでとう!!」

「「ありがとう」」

「ハモっちゃって仲がよろしいこと♡」


『樹カッコイイーー!!』

『光希ちゃんがこっち見てる!!』

『いつみつ尊い......』




 ***


「皆、祝ってくれてるね」

「そうだね」

「ね、オレ今世界一幸せ者だよ。......樹が隣にいるから」

「これからもっと幸せになるんだよ」

「......うん」


 ――見えないテーブルの下、二人は秘密に手を握り合った。


これにて最終話です。

これまでありがとうございました。

今後は番外編をお送りするつもりです。

よろしくお願いします。

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