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初配信(二回目)

紅葉の季節は軽く二段ジャンプして過ぎ去っていった

我が家ではストーブが出された

暖かい…(確信)

第二十一話始まります

奏が配信出来ないと言うので

とりあえず、斑鳩さんを捕まえて二人で奏をパソコンの前の椅子に座らせた

「え〜と、とりあえず事務所のパソコン使うか」

「はぃい…」

「とりあえず、奏はんの立ち絵は…」

「こちらですぅ」

事務所内のため、データがあったのかすぐに見つかっていた

「あら、可愛らしいやないか〜」

斑鳩さんの感想の通り、彼女の姿はとても可愛らしい仕上がりだった

少しあどけない顔に黒と青が交互になっている髪をツインテールにしている、服装も青を基調としたカジュアルドレスで音符の意匠が施されている

瞳の色は青でこちらにも音符がハイライトに入っている

葉月 クレハは()()だが

こっちは()()()の評価がピッタリだ

斑鳩さんが配信用のアプリとモデルを動かすためのアプリの接続などを懇切丁寧に説明している

…えっ?めっちゃ分かりやすいのですが?

俺も紅葉も感覚でやってたのに

「俺…要る?」

「ビミョーやな…どちらかと言えば要らへん」

「辛辣過ぎない?!」


その時、ポケットのスマホが震えた


ーーーーーーーーーーーーーーー


「何故か、凄く疲れた」

事務所の机に突っ伏した私の口からふとそんな言葉が漏れる

「疲れを溜めてはいけまセーン!」

アンジーに後ろから突然抱きしめられる

…何とは言わないけど、大きいのが当たっている

イラッとしたのでそれを全力で叩く

ペシッ!といい音が鳴り響く

えっ(What)?!」

「…どうしたの?」

奥から巴ちゃんがひょっこりと顔を出した

「ふぇぇ、巴〜紅葉がワタシの胸にビンタを!」

それを聞いた巴ちゃんはゆっくりとアンジーに近づき


振りかぶって全力で彼女の胸を叩いた


痛っ(Why)?!」

さっきよりも気持ちのいい音が鳴った

「…なるほど、これは…いいストレス解消法」

「ワタシの胸を何だと思ってるんデスか?!二人とも!」

「強いて言うならサンドバッグ」

「巴ェェ!」

二人の取っ組み合いが始まりかけたところ、部屋に誰か入ってきた

「皆さん仲がよろしいようで」

「あら、朱里(あかり)さん」

入ってきたのは…さっき顔を合わせたばかりの私のマネージャー…戸崎(とざき) 朱里さんだった

若いしかっこいい大人の女性といったタイプの人だ

あっ、そういえば…聞いておきたいことがあったのを思い出した

「朱里さん、私たちっていつから配信を始めていいのでしょうか?」

私の質問を聞いた彼女は目を見開いたあと、深くため息をついた

そして、自分がため息をついたことに気がついたのか、すみません、と言った

「てっきり社長から連絡が行っているものかと…それじゃあ、一切準備はしていないのですね?」

「は、はい…」

横を見ると、互いに掴みあった体勢で二人も首を縦に振っていた

「なるほど、分かりました…社長に関しては私から(しめ)ておきます」

「えっ?!」

「それと、配信が可能になる日は明日です…それでは、私は用事が出来ましたので」

そう言うと彼女は足早に部屋をあとにした

「…明日って言ってた」

「デース」

近くから二人の混乱する声が聞こえた

というか、関西(あっち)はどうなってるのよ!

「…ちょっと電話してくる」

部屋の隅に行って、アイツに電話をする



数回のコール音の後に彼が電話に出た

『…どうした?』

『ソラさん!私はソラさんが必要ですからね!』

『今電話中だからそういう誤解の生まれる言い方はやめような!』

「何かしてたの?」

どうしてか分からないが、とても冷たい声が出た

『奏に配信機器の使い方を教えてた』

…やっぱり、そっちは知ってる感じなのね

『そう言えば聞いたか?明日から配信できるらしいな、さっき知ったんだけど』

「知らんかったんかい!」

『なんでお前が関西弁使うんだよ…』

「はっ!」

電話口から彼が笑う声が聞こえる

何かしら、この沁みてくる安心感

「と、とりあえず…そっちは明日にするの?」

『あ、あ〜…多分するな』

「こっちもするなら、みんなの時間が被らないようにしないと…」

『それはそうだな』



『俺が決めるんすか?』

「お願いしま〜す!」

ふっ、さすがね…私の言いたいことが電話越しでも分かるなんて

「すっごいニヤニヤしてマース」

「…恋する乙女の顔、巴ちゃん察しがいいから分かるぜ☆」

外野が騒がしい

『あーもー分かった!』

「ふふっ、ありがとう」

『…明日の三時から一人三十分で関西組から関東組の順でいいだろ?』

『えっ!そんなすぐですか?!』

『とりあえず俺が先にするから、奏はその後で…横で見といてやるから』

『はいぃ…』

向こうは細かい順まで決まったらしい

『そっちは…とりあえず紅葉が最後だろ、後は二人が話し合って決めてくれ』

「は?ちょっと待って!私が最後?!」

『それじゃあな』


…切れた


「…彼氏に電話で冷たくされた彼女の図」

「空…罪な男デース」


…二人は後で覚えておきなさい


ーーーーーーーーーーーーーーー


「ふぅ…」

一瞬、面倒事が押し付けられた気がしたが

何とかなったな

…後が怖い

「ソ〜ラ〜さ〜ん!」

電話を切ったタイミングで奏に呼ばれる

「ん?どうした」

「見てください見てください!」

彼女が指先で示す方向を見ると

「おぉ」

ちゃんとモデルが動いていた

自分の時よりも嬉しい…俺全然手伝ってないけど

「これで私も配信できます!」

「いや、まだやな」

「えぇ?!」

斑鳩の横槍

こうかはばつぐんだ

奏は倒れた

「なぜ…」

「他にも色々準備はあるんどすえ、奏はん」

「えぇ…」

「ささ!今のうちにやっとこ、ほら」

「ふぇえ」

…よし、帰ろう

「あっ!ソラさんが逃げた」

「任しとき、空はん…奏はんは完璧に仕上げるからな、期待しとき」

「おう!任せた」


ーーーーーーーーーーーーーーー


「ソラさん…本当に置いていくなんて、ヒドイです!」

「あはは、ごめんって」



「それで」

「はい?」

「なんで俺の家にいるの?」

しかも、エプロン姿でご飯を作っている

「大丈夫ですよ、ちゃんと二人前作ってますから」

「いや、そうじゃなくてだな」

「?」

首を傾げた彼女だが、すぐに俺の言いたいことを理解したのか目を見開いた

「まさか唐揚げ、苦手でしたか?」

「いや、好きだぞ…じゃなくて!」


「なんで俺の家でご飯作ってるの?」


「…どうせ、お昼も一緒にしましたし、もういいかな〜って」

彼女は菜箸を使って油の中から慣れた手つきで唐揚げを取り出しながら言った

「それに、ソラさん…毎食コンビニで済まそうとしてましたよね?」

「うっ」

「それはいけませんよ、ということで…」

そして、彼女は机の上に唐揚げが大量に盛られた皿を置いた

「これからも私が作りに来ますね!」


は?


ーーーーーーーーーーーーーーー


美少女が毎日ご飯を作りに来てくれるという夢のような話…

起きたら全部夢だったとか?

「おはようございます!ソラさん!」

そんなことなかった

「俺、昨日鍵かけなかったっけ?」

というか、寝室に入って来ないで欲しい

「合鍵に関しては昨日、許可をいただきましたよ」

「あ〜」

そんなことがあったような

ダメだ、昨日は寝ようとした時にかかってきた

紅葉からの電話に出てから記憶がない…

多分、あいつが寝落ちするのを待って寝たはずだけど

「朝ごはん!出来てますよ」

「あ?ありがとう」

我ながら順応性高いと思う

いや、現実を理解してないだけか…


…朝ごはん食べたらすることないし事務所行って配信準備しよ


ーーーーーーーーーーーーーーー


「おはようございま〜す」

「ざま〜す」

「ま〜す!」

…緩い、事務所の挨拶が緩い

「おはようございます!空さん!奏さん!」

「あぁ、おはようございます、佐伯さん」

出たな、可愛いの権化

さて今日はどうやって俺を悶えさせてくれるんだい?

「呼び捨てで…ことはで構いませんよ」

なん...だと…

なるほど、あえて選択権を渡すことにより俺を困惑させる作戦だな(深読み)

「そっか、よろしくね…ことはちゃん」

「?!」

フハハハハ!これぞ第三の選択肢…ちゃん付けだ!

どうだ、俺の方が一枚上手であろう?

「はい!よろしくお願いします」

えっ?スルーっすか?

「ソラさん行きますよ」

「お、おぅ…」


ーーーーーーーーーーーーーーー


…お昼も食べて、ついでにおやつも食べた

もう部屋には一人、あとは配信開始のボタンを押すだけ


「…よし!」


準備万端!配信開始!

新しくしたオープニングが流れる

そして、マイクのミュートを切る


「皆さん、おはこんばんにちは!今日の配信を始めるぞ」


ーーーーーーーーーーーーーーー


『【天望 ソラ】初配信(二回目)』より


「いやぁ、マジで引越しとかで全然配信出来なかった…心配かけたかな?」

『全然心配してない』『そんなことよりも』『事務所の方が事件だろ』

あぁ、安心する…この謎の連携スキル

実家のような安心感

『クレハちゃんを出せ』『そーだそーだ』『もげろ』

「おっ、とりあえずもげろ兄貴おっすおっす…クレハは同期の配信リレーの大トリだ期待しとけ!」

『え〜』『早く出せ!』

「っざけんなよ?クレハは最後に決まってるだろ!それに他の三人も少し話しただけで面白いの分かるからな、全員見てたらいつの間にかクレハになってるから!」

『オタク特有の早口草生えるwww』『おっ?さてはてめーアンチだな?』『アンチだ囲え!』『草に草生やしてんじゃねぇ!そんなのも分からないの?草www』

「反応速度良すぎない?君たち」

しかもその人、結構初期から見てくれてる人だからアンチじゃないんだ…

『やべぇ逃げろ!』『そっちに逃げたぞ!B班』『了解!』『C班も援護する!』『なるほど…A班は高みの見物とする』『おい!』『おい!』『おい!』

動けよA班…

「俺抜きで楽しむなよお前ら」

『捕らえたぞ!』『『『ウォォォォォ!』』』

「えぇ…」


ーーーーーーーーーーーーーーー


「みんな」

『?』『どしたよ?』『おん?』

「これからもそれなりによろしく頼みます」

『敬語キモイ』

「ヒドイ?!」


ーーーーーーーーーーーーーーー


積もる話はあったが、三十分で話しきるのはキツかった

配信終了すると部屋を出る

そして、すぐにスタッフ用の部屋に行くと全員がモニターに釘付けになっていた

「空はん、おつかれさん」

「斑鳩さん」

どうやら、彼女も奏の様子が気になって見に来たらしい

部屋のモニターには今、奏の配信画面が出ている

と、そこへ

「あぁ!ソラくんの配信間に合わなかった!」

「はぁ…だから事務所で見るならもっと早く動けと言ったんだ」

キバさんにセイラさんも来た

「あなたが走るのが遅いからでしょう?」

「おいこら」

キバさんがセイラさんを背負った状態で…

「えぇ…」

「ソラくん!頑張ったわね」

「あ、ありがとうございます」

「とりあえず降りろ!」

「はーい」

なんか、キバさん良いようにこき使われてる

「そもそも、わざわざ事務所で見る必要があるか?アサやカゲは家でゆっくり見るって」

「そんなの、初配信終わった直後の新人ちゃんを労えないじゃない!ほら、始まるわよ」

「…ハァ」

苦労してますね


ーーーーーーーーーーーーーーー


『【彩葉 アオイ】新人頑張ります!』より


「あれ、読めないんだけど」

「ソラはん…いろはどす、彩葉(いろは) アオイ」

「へ〜」


『と、とりあえず…皆さま()()()()()()()()()!プロドリ四期生!彩葉 アオイです』


「キャー!可愛いわよ〜奏ちゃ〜ん!」

なぜか隣でセイラさんが青色のペンライトをブンブン振り回している

キバさんも持っている…いや持たされたなアレ


『えへへ〜挨拶、ソラさんとクレハさんのしかぱっと出てこなかった』


『それじゃあ、まずは今後使うファンネームとかハッシュタグとか…挨拶とか!考えましょうか』

「ふふっ、思った通りの素養どすな」

「台本でも渡したのか?」

「大体の流れを教えただけどす〜」

ドヤ顔かましている

美形なのが腹立つな

それに、俺が何もしてないみたいじゃないか

何もしてなかったわ


ーーーーーーーーーーーーーーー


斑鳩さんの台本が幸をそうしたのか

ほぼ完璧に近い流れで時間いっぱい奏もといカナデは初配信を終えた

配信用の部屋から出てきた彼女を斑鳩さんとセイラさんが労いに行く

そして、モニターの配信が切り替えられる

画面には大きく


『なうろーでぃんぐ』


とイカつい書体で書かれていた


「明らかに巴…だよな?」

脳裏をよぎるのはあの和風美少女

どんなタイプなのか…


あっ、始まった


〜♪


ん?この曲調


『YO!SAY!夏が胸を刺激する〜♪生足魅惑のマーメイド!』


…やべぇやつだ

配信が短いって…ゲーム配信は長くなるさ(諦観)

正直、最後のやべぇやつで全て持ってかれても作者的には構わないと思ってます

一応、訂正しておくと…某消臭力な方がやべぇやつなのではなく、初配信でレボリューションな曲を熱唱する巴がやばいのです

ということで、あまりにも強すぎる奏ちゃんの通い妻感…嫌いじゃないです

あと、少しずつ滲み出てると思いますが、同期組の中で一番頭のネジが外れてるのは巴です


今回はここら辺でいつも通りの

ブックマークと評価ありがとうございます!

前回から一気に増えた気がする…

前回から凄く期間が開いたのはナイショです、あっすみません許してください

それでは、また次の配信でお会いしましょう

I want to see you again…


HOTLIMITいいですよね



キャラ設定

葛城 巴

同期組唯一の成人にして見た目が一番幼い合法ロリ

ちゃんと相手に見極めてから行動に移すタイプ

紅葉は初対面で後ろから胸を揉まれた

多分、紅葉じゃなくて空が会ってたらドロップキック

顔がいいのがやばいやつっぷりを加速させるA…まぁロリだし

車の免許は大型二輪や重機も持っている


アンジェリカ・リコリス

ケツと胸とタッパのデカい女

名前に関しては親がシャルルマーニュ十二勇士伝説が好きでそれに出てくる女性から取った

デースマースなG、成長の余地あり

作者的には欲しかった外国人枠だけど、名前決めるのに一番時間がかかった挙句…

リコリス(彼岸花)という適当な感じになってしまったことを深くお詫び申し上げる

だけどかっこいいからヨシ!

正直、アンジェリカをアンジーと呼ぶのかさえ分かってません見切り発車です

だが、後悔はしていない

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