姉として
夜姉ちゃん書くの楽しすぎる
この女、明らかにメインヒロインの紅葉より設定が濃くなりそう…
第十六話始まります
「たっだいま〜」
「ただいま〜」
「二人ともおかえり」
おや、今日は母さん上機嫌じゃん
まぁ、姉さんが帰ってくるならそれも納得だが
さっさと台所に行った母さんを横目に姉は近くのソファーに腰を下ろす
「そこは『久しぶりに帰ってきたし、手伝おうか?』とか聞かないのか?」
「私の生活力なめるなよ、普段はほとんど外食か研究室のやつに作らせてる」
「作らせてるって…とんだとばっちりだな、その人も」
「あいつの趣味は私のご機嫌取りだからな」
はえ〜我が姉ながらモテてますね〜
黒月 夜…俺の姉で俺が今通っている高校の卒業生で今は大阪の大学で何か新しい物を作ろうと研究している(本人談)らしい
そして、顔がいいのでモテる
高校時代にクラスの陽キャを侍らせていたせいで、一部の人からは
『黒月 夜に逆らったら消される』
と噂されるレベルだったらしい
まぁ、当の本人は否定してたけど
「空〜シュークリームちょーだい」
「太るぞ」
「酷い!お姉様のこの完璧な肢体が見えないの?!」
「見ない見えない見る気がない」
スタイルはいいと思いますよ
出るとこ出てるし
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「ねぇねぇ、空〜」
「なに?」
「お姉さんに相談事とかない?」
「無いと思うぞ」
夕食を済ませたあとに二人でリビングのテレビに姉が持ってきたゲーム機を接続して遊びはじめる
普段は怒る両親も姉には甘いので許してくれた
「ダウト、絶対あるわ」
「なにをどうしたらそんな確信が持てるんだよ」
「そりゃ、姉力よ…って私が拾おうとしたアイテム取るな!」
「姉力ねぇ…おい!攻撃するな、協力プレイだろ!」
「そっちが先に仕掛けたのよ!ほれほれ」
「ふざけんなよ…くらえ!」
ジャンプのタイミングを合わせて姉のキャラを踏んで足場にする
「えっ、ちょっ?!踏むなァァァァァァアァァァ…」
穴の下に落ちていくキャラと共に姉の声がそのままフェードアウトしていく
「フハハハハハハ!甘いな姉よ、カルーアミルクより甘いわ!」
「カルーアミルクは酒よ、あんた飲んだことないでしょ」
…あっ、電源切った
「空」
「なんだ?」
「本当に?」
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「あーあ、めんど…」
正直、実家は苦手だ
弟がいなかったら絶対に帰ってない
もちろん、ここまで育ててもらった恩を忘れたわけではないし、親孝行できるならしたい
しかし、どうにもあの空気は好きになれない
下手に賢く生まれてしまったせいで私への期待が重すぎる
今回も元々帰る気は無かった
「あんの、性悪…」
突然、連絡してきたと思ったら弟の名前を出してきて…
あいつ個人の頼みだったら無視してやろうと思ったのに私の弱点をつついてきた
弟には返しきれない恩がある、当の本人はそんな気は微塵も感じていなさそうだが
それに、現在進行形で迷惑をかけてしまっている
あの性悪は腹ん中何を考えているかは分からないが、人を見る目はある
それが弟を見出した
彼の意思次第だけど
したいって言うなら
それを手伝うのが
「お姉ちゃんってやつでしょ」
まぁ、とりあえず、ゲームしてアイス食べてからどうするか考えるとしますか…
…アイス、美味っ!
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部屋に戻ってすぐに紅葉に電話をかける
数コールの後に彼女が出る
『どうしたの?』
「姉ちゃんが帰ってきた」
『えっ、夜さん?!突然』
「そう、突然」
『…それで?』
「なんか、やけに相談事がないかって聞いてくる」
…
「バレてるよな?」
『バレてるわね』
「バレてるわよ」
…
えっ
「紅葉ちゃ〜ん、久しぶり〜」
『えっ、あっ、夜さん?!ど、どうもお久しぶりです』
「部屋には入ってくるなって言わなかった?」
「聞いてなーい」
くっ…この女!
「それにしても『葉月 クレハ』に『天望 ソラ』ね〜安直過ぎない?」
二人とも無言になる
「どこまで?」
「ゲームの大会であなたたちのチームが優勝したり、空は似合わない恋愛ゲームやって、紅葉ちゃんはFPSにどハマりしてる」
『ほとんど、全部…』
「そもそも、ゲーム好きの私が大会の優勝者の動画を確認しないわけないじゃない」
…失念してた
この人のゲーム中毒っぷりを、それに俺と同じゲーム趣味だってことも…
「それで、二人とも頼れるお姉さんに何か相談事はないの?例えば…」
「事務所に誘われてる…とかね」
場の空気が凍りついた
『どうして…そのことを?』
紅葉の困惑した声が聞こえる
「あら?もしかして当たってた?」
あっ…
「そう…なのね」
「ねぇ、空…」
「ん?」
「あなたはどうしたいの?」
「俺は…やりたいよ、でも」
「そう、やりたいのね…その気持ちがあるなら十分!」
俺の答えを聞いた彼女は笑った
「それでこそ私の弟よ」
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「と言ったものの、母さんをどうやって説得しようかしら」
『頼み込めばいいのでは?』
「それじゃあダメよ紅葉ちゃん、ウチの母親の説得は根性論じゃ出来ないわ」
…なんか俺を抜いて二人で作戦会議を始めたな
「…そうだ!空」
「なに?」
「その事務所の責任者と話をさせなさい」
「は?」
「いいから早く」
「分かった」
と、ここであることに気がつく
「俺のスマホ、姉ちゃんが使ってるじゃん」
「あっ、ごめん…それじゃ、電話番号だけ失礼して」
素早く彼女は俺のスマホから電話帳を開いて神綺さんの番号を自分のスマホに入力した
「それじゃ、この人と話してるから」
そう言うと、スマホを投げ渡してきた
そして、出ていけのジェスチャーをする
彼女の頼み通り部屋を出る
…なんで俺が俺の部屋を追い出されたんだ?
『空〜、聞こえる?』
「聞こえてるぞ」
忘れてた、紅葉の通話は繋がったままだ
「…お前にも聞いた方がいいよな」
『なに?』
「紅葉は…クレハはどうしたい?」
マジで夜姉ちゃん、行動力モンスター
ということで短めの十六話です
次回は紅葉の決断と夜姉さんと空くんによる両親の説得回です
そして、一切父親が出てないことに気がついた
います、そんなに暗い過去もなく普通にサラリーマンな父親がいますよ
それでは、今回は夜姉さんのキャラ設定を書いて終わりましょうか…
最後にブックマークと評価ありがとうございます
多分、もう少ししたら新ヒロインが出ます
それでは、また次の配信でお会いしましょう
I want to see you again…
空くんの高校でのラブコメでも外伝的な感じで書こうかな…
キャラ設定
黒月 夜
この作品で一二を争うチートキャラ
大阪の大学に通う大学三年生
自覚有りブラコン
彼女の弟への愛は男女のそれではなく姉弟愛であるが、弟が望むならそういう関係になるのもやぶさかではないとも思っている
結論、弟大好き…D!しかもEより!
そして、彼女を語る上で外せないのが
生まれもっての天才でありメアリー・スー体質(本人談)であること
子供の頃は世界は自分を中心に回っていると思い込み
「あ〜退屈だわ〜世界」
とか言っていた、というか今でもたまに言う
しかし、中学の時に彼女を中心にある事件が起こってしまい一時期病んでしまっていた
高校時には吹っ切れており数々の伝説を生み出してしまい、その結果、入学直後から空が先生たちに目をつけられてしまい、少し反省している
大学では電子情報工学を専攻してるバリバリの理系である
時々同じ研究室で同級生の男が料理とか部屋の掃除をしに来てくれる為、彼には素直に感謝してる
物語の結末にちょっとどころではないくらいに絡んでくる予定なので彼女の働きに期待してください




